Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

草臥れ果てた一日の成果

2012-08-09 | 生活
走行距離計は千キロにも満たない、しかし十九時間打っ続け行動に疲れた。嘗ては、千キロ超えで、もう少し長い時間旅行し続けたことを考えると、スポーツ的な体力とは異なるところで矢張り若くないのだろうか。

兎に角、車中で眠気に襲われて、車を止めて休憩するにも、アウトバーンの工事勝ちの道では中々上手くいかない。眠気に襲われる時点の走行スピードが落ちているのは助かるのだが、結局早めにフランスとの国境を越えてアルザス側を走行した。

夜中一時過ぎとなると交通量は何処も少なくなるが、それでも休憩場所のない高速道路は急に眠気に襲われると厳しい。視野が狭まっていって、道の上下関係や環境が分らなくなるととても危ない。窓を開けて冷たい空気を入れても、フィッシャーマンフレンズを口中に掘り込んで刺激を加えても、叫んでも厳しくなるのだ。

帰宅前の最後のアウトバーンの休憩所で車を止めて、椅子をリクライニングした。暫く気を失ったと思って、数分経っただろうか、大分楽になった。なんとか無事に帰宅して、シャワーを浴びて、急いでヌードルを食した。とてもそれ以上起きていられなかった。

一日遠足の最大の収穫は、写真にあるエンゲルホルン山群の視察であった。殆ど滞在時間がなかったが、谷のベースまで車を走らせた。チューリッヒから三時間ほど掛かったが、今まで這入ったことのないスイスの小さな谷筋で、グリンデルヴァルトのグローセシャイデックからの道が続いている場所で、ポストバスがプヘープヘーと警笛を鳴らしながらブラインドカーブを曲がっていく。

最近の資料は手元に無かったのだが、クラシックな英国人が開いた地方のようで、その後はベルンの大学生アルパインクラヴが開拓して行ったようだ。そのような関係で槙有恒や秩父宮がここでアルプスを体験しているのだろう。そして、それゆえか誰かが注文したのか手元にあるガイドブックは1974年刊を丸善の籠セールで買ったもののようだ。3200円で一体誰が買うのだろう?当時のどこかの大学の物好きの山岳部が注文したのか?

クラシックなルートで大きな壁は無いのだが、何よりも頂上まで登りつくのだけでも満足感がありそうで、よく似たアルゴイの岩壁に比べると達成感や爽快感は大きいに違いない。こちらからの距離は四十キロほど長くて、時間も一時間ほど長く掛かる。それだけの価値があるかどうかはなんともいえないが、近くのグリムゼル谷の花崗岩壁などを合わせてどうかという感じであろうか。先ずは試登をしてみなければいけないだろう。



参照:
永いフィットネスの精華 2009-07-17 | 生活
パイプを燻らすパイオニアー 2010-10-04 | アウトドーア・環境

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