Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

じわじわ迫ってくる感

2017-12-04 | 生活
雪雲が迫っている。だから土曜日に走り納めしておいたのだ。それでも冷えていたものだからウォーミングアップしても冷えた車の様な足元だったので、腰に違和感が残った。スキーでも体を痛めるのはこの寒さなのだろう。新しいパンツを探しておかなければいけないかもしれない。そのような状態で零下5度の降雪の中で一時間近くの山登りコースを上下するのは体を壊す以外の何物でもなかった。

修理したもの二つ目は車のキーだった。キーのレンズ電池が弱くなって― 1.5二つ直列で2Vを超えるぐらいだった、ガレージに行って開閉ボタンをしても反応しなくなっていた。だから車に乗るたびに、差し込んであるメカニックなキーで鍵を開けて、しばらく乗ると充電されて使えるようになるというものだった。最初の時はバッテリーが上がったかと思って驚いたが、最初だけが問題だった。それでも冷えてくると電圧が上がらずに作動しなくなった。

そもそもキーは予備の二つ目を使っていて、一つ目も電池が弱ったころにあまりにも強く押してプラスティックが割れていたのだった。結局レンズ電池を取り替えずに二つ目を使っていたのだった。電池が当時は探さないと入手し難かったのだが、今はアマゾンで発注して無料で送ってくれる。価格もパナソニック製六個組3.18ユーロならば文句はないだろう。取り替えると新品の時のようにパイロットラムプも点き、使い勝手が全く違った。

承前)初日に向けての稽古風景が流れてきている。プッチーニ「三部作」の楽譜にざっと目を通して、スカラ座での公演動画も一通り流した。「アンジェリカ」はもう少し勉強してみないとわからないが、多段のシステムなどの本質的な意味合いを理解しないと、効果的なリリックな歌唱の土台の音楽的な工夫が分からない。

「ジャンニスキッキ」も線の書法も見えてきた。「ジャンニスキッキ」は音楽的には分かり易かったが、演奏は結構苦労するところもあるのではないだろうか。いつものように事故が起こりそうなところもありそうだ。特に有名な「いとしいパパ」までの重唱への場面が山だと思った。大変よく書きもまれている。

リカルド・シャイ―指揮の本場物のヴィデオは、そうした音楽的な面白味が最後までよく理解し難かった。ヴァレーズ全集録音などでもあれだけの指揮をしているのに、自国のこの作曲家の書法を通常以上には読み込もうとしていないのは不可解だった。デビュー当時からオペラにおいてはクラウディオ・アバドなどに比較すると効果的ながら月並みな表現をしていた指揮者だったが、そうしたところが一貫しているのだろうか?

プッチーニが楽譜に書き込んでいる情報の半分も音化していないだけでなくて、如何にも「おいしそうな表情」も無視するかのような指揮をしている。スカラ座の管弦楽団の稽古やその労務関係の難しさは想像するしかないのだが、そもそもオペラ劇場などはそうしたものでコンサート活動とは全く異なるものだと主張しているかのようだ。名門座付き管弦楽団とそれ以外の相違は何もしないでもある程度の上演が出来ることだと、まるでヴィーンの国立劇場の様な事になっているのだろうか。要するに芸術的、職業的な怠慢でしかない。

そのような訳で、楽譜を見ていなければ、プッチーニがそこに何を書き込んでいてどのような音楽が流れるかは月並みな演奏を聞いていても全く分からなかった。月並みなイタリアオペラの水準が分かったので、グライボーンでユロウスキーが指揮したものを更に探した。「スキッキ」はあっても「アンジェリカ」などは見つからない。まだ若い指揮者に任せたそのような上演だったようだ。結局17日の初日のラディオ放送を待たなければいけないのか。(続く



参照:
次世代への改良点 2017-12-03 | アウトドーア・環境
クリスマス向きのリスト 2017-12-01 | 文化一般

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次世代への改良点 | トップ | 一寸した大人の味 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿