Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

悪酔いシナ人のお零れ頂戴

2009-12-19 | ワイン
昨日は買物に奔った。スーパーでは、ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボーが隠されていたので購入した。昨年はお目に掛からなかったが、今年は過去にないほど安かった。三ユーロを越えていたのだが、今や三ユーロを割った ― どうも調べると前回書いた時は二ユーロを割っていて、三はマルクだったのだろう、要するに価格は上がっている。恐らく日本などへも安い新酒が輸出されたのでそのお零れが此方にも流れて来たのだろう。

それもペットボトルではなくて大層立派なロワールワインのように彫がある上等で重い瓶い入っている。流石にこれは中国向け戦略で、こうした二束三文のワインを ― 瓶とコルクだけで最低一ユーロはするだろう ― 、十倍以上の価格で売り捲くることは日本では出来なくなっただろう。

幾ら安くともワイン産地の賢明な人間は誰も騙されて買おうとはしない。それでも12.5%の赤いアルコールは料理ワインとしても使えると思い二本購入した。その価格相当で直ぐに酔いが廻り、喉が無性に乾き、脳のどこかにもやっとしたものが残った。やはり質の悪いアルコールは安くても飲みたくないものだ。

なるほど2009年は天候に恵まれて、ガメーとした厭らしさよりも、ジャムっぽい甘さに満ちていた。それが分かるだけで少々の投資は取り返せる。

その足で、ノイシュタットのミュラーカトワールに行って、一本六ユーロのMCリースリングを六本購入した。なんとカード読み取り機が壊れていて振り替えをしなければいけなかったので、返した空箱の価格だけは取り返した。

今流行りのJPG写真盾を回していたので、先日のトロッケンベーレンアウスレーゼの収穫シーンを見る事が出来た。アイスヴァインは最初から試みていないようだ。

帰りの道すがらクリストマン醸造所に向い注文していたグランクリュを回収に行った。発売時には売り切れているマンデルガルテンを二本入手した。2008年は雹の被害もあったのであまり良くはなさそうだが、二年先に飲むものとしては十分であろう。

四週間ほど前に瓶詰めされた2007年産のオェールベルクのピノノワールを試飲した。味はSCと似ていて、毛皮臭くあまり洗練されていないが、SCよりはやはりバランスは良いだろう。獣肉にでも宛てたい。

新装になった醸造蔵が地下水の噴出などで二か月も工期が延びて大変だったようだが、2009年からより葡萄に優しい行程で出来上がったモストのワインが楽しめそうである。大変期待の高まる2009年産のワインである。この辺りで醸造技術的にもう一息飛躍してもらいたい醸造所である。折から、従業員向けのクリスマスパーティーがこれから始まるようだった。



参照:
糠漬け味のヌーボー2005 [ ワイン ] / 2005-11-24
子供たちの期待と大人たちの楽しみ 2004-11-28 | 暦
大きな舵きりの象徴的ご真影 2009-12-17 | マスメディア批評

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