Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

頻尿症の夜を乗り越える

2017-08-06 | 雑感
夜中の寒気に三度も手洗に立った。頻尿症である。晩夏の寒気が堪えるようになってきた。それでも窓を閉め切ると暑くて眠れない。熱帯夜の続くような夏とは大違いである。流石に三回も起きると睡眠不足になる。最初は殆んどレム睡眠の途中で意識が朦朧としていた。二度目は三時過ぎだったが寝不足を感じた。三度目は五時過ぎだと思ったがまだまだ起きれなかった。

パン屋に出掛けようとGPS時計を見ると充電切れだった。先日ボタン電池を購入した万歩計を持ち出して、パン屋に行った。折から上等のポルシェに乗ったユダヤ系風の見かけない親仁が先に入った。前々回そこでユダヤ系の親仁の車に当てて280ユーロほど払ったことを思い出す ― 私は違う親仁から1000ユーロとった。その親仁も住んでいるのは谷の中だったが、その地域にはプロテスタントの錬成所はあってもユダヤ系のそれは知らない。恐らく歴史的な背景があって、住んでいる人も少なくないのだろう。我が市にもユダヤ墓地があり、嘗て強制連行されて今は殆んど居住区は無いようだが、その近辺はなるほどそのような感じである。近所ではダイデスハイムのシナゴーグの教会が今は記念館となっている。大きな地域では歴史的にも文学などでも、ヴォイツェックのダルムシュタット、ロスチャイルドの本拠フランクフルト、マインツ、ワイン業者のビンゲンからプファルツの谷筋などを囲む地域は歴史的にユダヤ居住が集中しているといっても良いのではなかろうか。

なんだかんだと考えながら森の中を峠目指して走る。寝不足に拘わらず足取りが軽いのは涼しいからだろう。しかし摂氏18度で湿気があるので、峠からの下りに汗が噴き出した。北斜面の森の中と違って南斜面は陽射しが無くても温度が違うのだろう。下りにいつものようにライヴァルの白毛女とその息子に擦れ違う。下りて来て34分掛かっていた。まあ、そんなものだろう。

有名人気メーカー「ライフハイト」の物干しを四種類愛用している。大中小様々だ。最も大きなシーツでも干せるものの足が外れた。バルコンの日除けの足にも常時使っているもので、壊れたらどうしようと思った。応急的にネジを直して頭を巡らすと、そのシャフトの代わりに同じぐらいの長さのネジを入れて、ナットで締めればよいと気が付いた。探すとそれに使えそうなものが見つかったので、試して見た。上手く嵌まったが、締めすぎると足が折り畳めなくなる。そこでどこで覚えたのか記憶に無いが、ナットをダブルにして使うことにした。これも幸いに二種類のナットがあったので締め込んだ。上手くいった。これでもう一つの足が壊れても対処可能となった。ネジとナットを幾つか買えば事足りる。

FAZは、バイロイトのカストルフ演出、ヤノスキー指揮の「指輪」が厳しい暑さの中でとても人気を博したことを伝えている。そもそもカストルフの演出は子供にでも分かるということでギャグが幅広い層に語り掛けるのだが、同時に東独ノスタルジーまでもがここまでの人気になるとは思わなかった。そこで不思議に思うのは、そこまで人気があるならば、キリル・ペトレンコ指揮で2015年実現化しなかった動画中継をすればよいように思うのだが、予算が出ないということだろうか?そしてユニヴァーサルもヤノスキーでは商売にならないと判断したというのだろうか? ― その音楽はとても分かり易い点ではカストルフのそれに対応しているが、音楽劇場に求められる劇場の暗闇を超える効果が無いと放送でも批評されるのは当然かもしれない。私も含めて只ならばダウンロードなりコピーなりしてしまうのだろうが、金を出して買う人はあまりいないということなのかもしれない。まさか来年ドミンゴ指揮で「ヴァルキューレ」だけ生中継されるということなのだろうか。それじゃあまりにもつまらない。

キリル・ペトレンコ指揮「タンホイザー」東京公演が安売りで出るという。A席40000円、B席36000円らしい。これならば320ユーロ、270ユーロとすると、席は知らないが、ルツェルンのアバド指揮よりも大分お得だ。日本旅行の序があれば間違いなく購入しただろう。また、ヴァルキューレ一幕の公演がNHKラディオとTVで放送されるということなので、これもぜひ見聞きしてみたい。もしかするとこちらでもなんらかな形で放送されるかもしれないがまだ分からない。

ネットで日本の人のキリル・ペトレンコに関する感想が、arteの動画から漸く真面な感想が出てくるようになった。如何にそういうものが広い観衆層に語り掛けることで初めて反響を得るかということである。要するに如何にそれを扶持としている専門家が業界の意向とか忖度の中でしかものを発言できないかの業界事情を炙り出している。それはドイツにおいても変わらないが、地域性やジャーナリズムの独立性があるので、日本などのように単一的になることはないのである。



参照:
旧ビジネスモデルをぶっ壊せ 2017-08-05 | マスメディア批評
室内で効率よい洗濯干し 2015-11-05 | 生活
お披露目、忌憚のない感想 2015-07-12 | マスメディア批評
Ich war noch nie in Japan. Das ist.. 2017-04-03 | 暦

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