Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

事故続きの無傷の一週間

2012-05-27 | 生活
事故続きである。先ずは注文したザールからのワインが近くまで来ていながら届かない。注文した翌朝早くヴォルムスに着いてそこで止まっていたのでおかしいと思ったら、割れて中身を点検したとある。濡れていて止めたのか、移し変えのときに割れたのかは分らないが、派手に割れたに違いない。着いてから液漏れしていたり事故が発覚するよりは良いのだが、未だに再発送の知らせが無いので、連休明けにしか届かない。連休中はなんとかワインを都合つけなければいけない。

輸送中の事故で考えられるのは一リッター瓶も入っているので梱包が悪く、衝撃で割れた可能性である。一昨年に送らせた時は輸出にも使える立派な梱包であったので壊れる可能性は無かったが、今回はお試しセットなので中途半端な梱包だったのかもしれない。若干その醸造所のワインの味とそうした醸造所のマネージメントやその他のことがなんとか想像できるような事件である。

金曜日は晴天に恵まれつつも午後は清々しかった。乾燥した日々が続いているからである。こうなれば石切り場に行くのは当然の行為である。電話に出ると、仲間が水曜日に事故をお起こしたと言う。トリフェルツの向かい側の岩場で昨年の登ったところなのだが、態々ロープを上から垂らしてトップロープにした所だった。なぜならば、途中に支点があまり無い上に岩質が脆く苔まではいている所だったからである。その一つ目の支点までに楔を掛けてその上から落ちて楔が吹っ飛んで地面まで落下、頭部を打った。相棒が携帯電話を持っておらず城の駐車場まで下ろすにも頭部から出血した本人の意識が朦朧として、苦労したらしい。駐車場脇の売店で偶々墜落の音を聞いていたようで、ヘリコプターが呼ばれて病院に運ばれた。

恐らくその墜落した67歳の男性は一度確保してあげたことがある人で、まさにその時のルートを当日の乾いた岩肌で登ろうとしていたのだった。実際に石切り場に行ってみると我がライヴァルがその隣を登っていて、ある程度の経験がある者は同じようなことを考えるものだと思った。彼らが登っている二つ先のルートの下に徐にザイルを置いて、狙っていたルートを攀じた。核心部はテクニックをフルに示せる場所でまだまだヴェテランのように完全に力を抜いてとは行かないながらも比較的華麗に登り、最後の最後に再び第三の核心部があることに気がついた。またもやカラビナを掛けるのに右手のアンダーホールドで突っ張って、左手で小さな穴に指を掛けて、突っ張り伸び上がった状態を保って右手でカラビナを掛けなければいけないのである。下からカラビナを銜えろと言う指示もあったのだが、なんとなく気張った拍子に落としそうである。そこで自己確保用のループにカラビナを下げて素早くそれを掛けた。

アンダーホールドのお陰で右手首をまた少し酷使してしまったようであるが鍋を洗うには問題ない程度なのでまずまずであろう。今シーズンに入ってからの課題の解決は五つ目である。自分には比較的御しやすいルートであったが困難度5.10cもしくは6bは決して悪くは無い。勿論上達度を褒められて周知となっている冬の間の練習量を言うのも嬉しいのだが、それ以上に初心者の年季の薄い者になにかを示して、やる気を起こして貰うことの方が遥かに嬉しい。クライミングの才能ある者、可也大化けしそうな者など、練習しなければいけない方向や可能性を知って貰うのがなによりも大切なのである。



参照:
岩峰に立つフリードリッヒ 2012-05-26 | アウトドーア・環境
エコノミラートとは農業顧問官 2012-05-25 | ワイン

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2 コメント

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事故続きの無傷の一週間 (Keicoco)
2012-05-27 10:38:24
プファルツアーさん
こんにちは。知り合いの方の怪我は大変でしたね。危険と隣り合わせのスポーツは周りのものをハラハラさせます。プファルツアーさんも用意周到にお気をつけてロッククライミングを愉しんで下さいね。さて私たちは明日から二週間そちらの国に行きます。今回はハンブルグと近辺の都市です。同じ空気を吸わせていただきます。よろしく!(^O^☆♪
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それを避けることこそが第一義 (pfaelzerwein)
2012-05-27 15:31:05
今年はあまり初夏らしい日は続かず、比較的周期的に冷たい空気が押し寄せています。ハムブルクから北海に掛けては少し北欧的な雰囲気が味わえるかもしれません。更にエルベ河畔のミクロクリマがあります。雰囲気は十分楽しめるでしょう。

幸い中断期間もあって大きな怪我や滑落はしていませんが、それを避けることこそが第一義です。しかし、それを完全には避けられないとどころか、生命を危険に曝す可能性が高いのは客観事実でしょう。
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