Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

豪快に飲みたい赤ワイン

2008-06-28 | ワイン
デキャンタについての私見をコメント欄で尋ねられた。早速、「シュペートブルグンダー」と「デキャンタ」でこのBLOG内を検索したが明白な回答はなかった。

あまりに壊れ易いようなピノ・ノワールなどは控えた方が良いのかも知れないが、ボルドーやドイツのシュペートブルグンダーはコルクを抜いてからの開くまでが、なかなか時間が掛かるので、綺麗なグラスに移しかえることが多い。

ドイツワインは澱取りのために瓶の底が窪んでいないから安物ワインなどと言うデマも日本などではまことしやかに流れているが、澱の問題を大事に扱うのはフランスの特徴らしいと、シャドネーの試飲の時に思った。

その反対にリースリングの酒石は、無知から不良品として扱われるらしいが、最近は近代的な折引きのためか酒石は珍しくなってきている。

しかし、リースリングに澱は無いというもののエアーリングにはデキャンタを使うと一本のワインの最初から楽しめる事には間違いない。同じ理由から、上等のシュペートブルグンダーは是非デキャンターしたい。エアーリング自体も蔵から出してきた後では温度調整にもなっている。室内温度がやはり良い。

元々ドイツのそれはフランスのピノノワールに比べて堅いので、移しかえる事で大分柔らかくなり、香りも楽しめる。逆にデキャンターして楽しめないようなワインには碌なものは無いのではないだろうか。

またデキャンターして問題となるような脆いシュペートブルグンダーにはお目に掛かった事もない。ドイツのシュペートブルグンダーは鹿肉などに豪快に飲みたいものである。

食事に負けない味の強い美味いピノノワールとして、ドイツのそれの価値があるのだろう。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 趣味の良い贈答品とは | トップ | 連邦共和国の建つ認識 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうだったのですね。 (Saar Weinen)
2008-06-28 19:04:12
pfaelzerwein様、丁寧なご回答有難うございました。Rieslingでもデキャンタしたほうが良い場合があるというのは僕にとって新たな発見でした。普段御自分用に購入されるのはRieslingが専らとのことですが近くのWeingutでブルゴーニュ品種のワインって最近購入していらっしゃいますか?
返信する
皆さんには役に立たないので (pfaelzerwein)
2008-06-28 20:21:19
私のドイツブルゴーニュワインへの見解を知りたいと思う物は殆どいないでしょうから、手短にコメントとしておきます。

白では、ミュラーカトワールの2006年産ヴァイスブルグンダーをリースリング品薄感のために昨年買いました。2007年産も幾らか財布から金を出しました。春に書いた通りです。今年はご存知のように良いリースリング目白押しなのでそのようなものを買っている余裕はありません。

その他では、今年2005年産の赤を求めました。赤は良いものを見つけ次第少量購入しています。ベルクシュトラーゼのものなども大抵はここで短く触れてありますが、量が少ないため殆ど入手困難でそうした情報は殆ど皆さんには役に立たないので、あまり書きません。それについては上述した以上は繰り返す必要はないでしょう。
返信する
赤に触手がうごかず・・・ (MOMO)
2008-06-29 05:38:27
Rieslingだけでなく、色々と試そうと心がけているMOMOです。先日、Stuttgartへ行く機会があったので、普段、手に入らないTrollinger、Lembergerを購入したものの、栓を抜く気になりません。赤が飲みたいね~となると、どうしても、ボルドーのボトルに手がのびてしまいます。どうも、ドイツの赤はまずいという先入観があるようです。
実は、今日、Hochheimに行って、まず、Ku"nstlerに行ったところ、時間帯が悪かったのか閉まっていました。お勧めのWernerも探してみましたが、何故か見つからず・・・・MOMOが持っているラインガウWinzerの住所録や本の値段がDMになっていました。10年前の版のようです。新しいものを買ったほうがいいですかね~。
返信する
裏口から入るのは更に複雑 (pfaelzerwein)
2008-06-29 15:42:44
住所は大抵は町が小さいので必要ないです。私は99年、04年のポケット(クライネ)ジョンソンで欧州中を周ります。

ヴェールナーは町の一番初めの家で一方通行の終りのところです。ABから町へ入ろうとすると強制的に左折させられる右側の一軒目の家です。車を乗り入れるためには一周して、一方通行終了直前にワイン地所に通じる道へ左折しなければいけません。大抵は後ろから車に押されるので、再エントリーを迫られます。裏口から入るのは更に複雑です。

トロリンガー・レムベルガーも歴史があるのですが、良いものは、探さないとなかなか見つからないでしょう。地元の料理にやはりよく合いますね。夏は炭酸割が多いのではないかと思うのですが、どうでしょう。

私も夏は余程条件が揃わないと赤には手を出しません。他の人からも聞きますが、赤で体が熱くなる体質のようです。

ドイツの赤は、簡単に手が入るものはスーパーのレヴェルと変わらないのは事実です。トロリンガーでも良いものはいくらでも飲める筈なのですが、低価格が標準となっているのでなかなか見つかりません。

すると価格相当に良い赤が存在するのはやはりシュペートブルグンダーとなります。ラインガウでもアスマンハウゼンなどは有名ですが、州立のはどうも愛着が湧かないのも事実です。
返信する

コメントを投稿