Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ピリ辛感が残る最後

2017-08-22 | ワイン
ザルツブルクのセラーズ演出ティート役ルッセル・トーマスから「いいね」を貰った。ORFで観た動画のサイトの写真をリツィートしていたからだ。その写真には彼が大きく映っている。この月曜日が楽日のようでその前日の日曜日にホテルで時間があったのだろう。

彼のサイトを見ると、自分では書いていないので丁度私のメインサイトとよく似ている。オフィシャルホームページにも歌うアクターともなっていて、この人は現実をとても厳しく見ている人らしい。それでも驚くにアンドリウス・ネルソンズなどとも共演している。この指揮者も奥さんのクリスティネ・オポライスなどの関係もあって歌手や劇場とはまた別の繋がりもあるのだろう。なるほどその動画でも新聞評などでもその歌唱には限界があった。それでもリー将軍の像らしきものがなぎ倒されているニュースがリツィートされている。どうもご本人はヒラリー支持だったようだ。

殆んど有名人お断りなサイトなのでフォローしようかどうしようか迷ったが、今回のシャーロッツヴィルの騒動はこのまま終わらないと思っているので、それらの巷の情報を追うためにもフォローした。序にそこに二月にローゼンカヴァリエで口パクをやって、今回はヴィテリアの名唱で輝いていたゴンドラ・シュルツの記事をリツイートしておいた。そこにミュンヘンでの上演のセストを歌ったアイルランド人のサイトも見えたがこちらはヴィデオでしか観ていない。

やはりザルツブルク音楽祭の「ティートの寛容」は本当のイヴェントになったと思う ― 何十年ぶりのことだろう。そしてこの公演だけは最初から唯一注目されていたプログラムだった。ピーター・セラーズのインタヴュー等は見ていないが、とても今日現在をその透徹した芸術的な視線で制作しているからこその成果で、合衆国が世界が良く見える舞台だった。当然のことながらトーマスをザルツブルクに推薦したのはセラーズに違いない。するとその演技を歌を度外視にしてもう一度見てみなければいけない。そもそもここではあの三流の音楽を消して耳を塞いでオペラ鑑賞しなければいけないのだ。3Sat放送分をもう一度落として比較してみよう。
La clemenza di Tito 2017


先週も通常量だけは走れた。特に週末は涼しくて、日曜日は摂氏13度だったので気持ち峠を攻めた。まだまだスピードを出せるような状態には無いが、涼しくなると気持ちが良い。走りの爺さんとも気持ちよさを共有した。それでも先週はここ数年としては最も大きな体重を計測した走ってからあと73㎏を超えていた。理由は全く思い浮かばないが、例年の癌症状の夏バテ時の夏太りらしい。発汗量が減って、寒さで頭が痛くなるぐらいだから、水気が体に溜まるのだろうか。

週末は1998年もののメドックでステーキも食したが、その前にはソ-セージをリースリングで食した。リースリングを合わせるつもりではなかったが、開けたナーヘのデーンノフの2014年デルヒヘンのスパイシーさがとても似合った。

これはグローセスゲヴェックスであるのでまだ瓶詰後二年を迎えたところで時期尚早ととされるが醸造所オーナーに言わせると早くから飲めるのがデルヒェンということだ。初日はまだ新しいので酸が前に立ちはだかったが、黄色味がかったリンゴの香りがあり、そして僅かの蜂蜜香がある。若干のポトリティスを感じさせるが場所柄仕方がないだろう。そして、チリのようなピリ辛が最後に残る。酸はこなれている。但し、素晴らしい土壌だとは感じるが、充分なテロワールの表出があるかどうかというと若干疑問である。グリルしたソーセージにはそのチリのスパイシーさがばっちりだった。こういうGGの楽しみ方もあるのだ。



参照:
齢を重ねて立ち入る領域 2017-07-01 | 文化一般
若ニシンチラシに合わせる 2017-07-03 | ワイン
反レーシズム世界の寛容 2017-08-11 | 文化一般

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