Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

継続的に体で覚えるもの

2008-08-28 | 生活
昨晩は何時ものように少し岩場を登って来た。だんだんと力の必要な場所に挑戦するようになってきた。その分、登れないことも増えてきている。

夜の八時過ぎには暗くなりかけて来るので、夕方から始める機会もあと精々五週ほどが限度だろうかと思う。

そうなると習慣的に力や感覚を身につけてきても冬の時期に休んでしまうと、また元の木阿弥になってしまう。それを防ぐためには、室内で同じように研鑽を積むしかない。そうすれば来年は必ず一ランク上のレヴェルからスターと出来るに違いない。

石切り場を岩場に改造して行くにはやはり多くの交渉を持って許可を取っていかなければいけないようだ。まだまだ候補地はあるようだが、現在の石切場も十分に素晴らしい。

石切り場に向う前に、A・クリストマン醸造所に新しいシュペートブルグンダーを試飲に行くと、八月に売り出しの予定だったものがまだ発売になっていないという。当日はプレス関係者が来るので試飲も可能だったようだが、二週間後の発売を待つことにした。リッターリースリングもまだ残っているどころか新たに瓶詰めされたと聞くと、如何に2007年産の生産量や質が優れていたことが知れる。このリッターヴァインも購入する予定であったが、二週間ほど待とう。

ワインと時間は切っても切れない関係である。春に購入したシュロース・ザールシュタインのシュペートレーゼを試しに家で飲んでみた。試飲時には甘みがあって辛口とは云えないと思ったが、奥さんが太鼓判を押していたように、その甘さが薄くなってきているのである。通常のリースリングは、瓶詰め時の香りや酸が、夏を越すことで落ちて来るのだが、どうもこのリースリングは違う。

表面に浮いていた甘みが酸の量感の中に取り込まれて、酸とミネラル成分の拮抗が表面に出てきたのである。あの糖分は、瓶熟成でアルコール化しているような感さえある。アルコールの強さも十分に感じたのである。

この古樹から作られたシュペートレーゼは、素晴らしい2007年の収穫を反映しているのは間違いない。その価格13.50も将来性を考えるととても割安である。さて、それならば何故この価格なのかと考えると、やはりスレート土壌の旨さとは裏腹な少し平板な味覚である。風味も素晴らしく単体でも楽しめるワインであり、今後徐々に熟れて来て、バランスが良くなるのは十分期待出来るのであるが、これを食事の相伴としていくらでも飲めるかというと少し違うように思われる。

ミッテルモーゼルの清涼感は、鱒料理やある種の食事にはとても素晴らしいと思うが、ザールヴァインはどうだろう。現地でもう少し食事をしてみないと分からない。ただ、熟成が進んで丸くなってしまわないと今一つ食事には合わないような気がする。それだけ三味一体のような比較的単純なバランスがザールリースリングにはあるようだ。

これも継続的に試していかないとなんとも云えない。

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2 コメント

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いやー、お値打ちのようですね (緑家)
2008-08-31 20:59:00
おっ、アルテレーベンのシュペートレーゼ飲まれたのですね。奥さんの言う通りに良い感じになりつつあるようですね。2本しか入手出来なかったのが悔やまれます。
実は昨晩、QbA辛口を飲みました。いやー素晴らしかったですよQbAも。ちょうどpfaelzerweinさんのおっしゃるシュペートレーゼから甘味を取り除いて、若干アルコールを弱めた感じかな。確かに食事に合うのかどうかは別にして、ひと口ひと口に幸せを感じさせるような味わいでした。「あの酔っ払いの親仁、なかなかやるな」という感じでした。2002年も秀逸だったのですがそれ以上です。
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あの酔っ払いの親仁 (pfaelzerwein)
2008-08-31 23:00:34
今ラインガウの少し価格の高いバイケンを飲んでますが、このアルテンレーベの味の濃さは秀逸です。勿論価格の差は、恐ろしいことに正しくて、この業界の専門家の能力は甚だ高く独禁法を無効にしてしまうほどです。

キャビネットはやはり薄い感じで奥行きがありません。あれならば、キーセルベルクやヘアゴットザッカーの方が良いです。

2002年よりも優れているのも2007年を考えれば納得です。21か月後ほどが更に楽しみです。二本は少なすぎますね。
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