Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ザールへ再び味試し

2015-05-03 | 試飲百景
身体が冷える。気温が下がっているのは事実だが、少々重ね着をしても陽の射さない室内は寒い。最近は指先やらが冷たくなることが多くなった。原因は分からないが、以前ならば簡単にヒーターを点けていただろう。それを一切しなくなったことも原因だろう。降雨のために走れていないことも冷えの原因になっているかもしれない。

五月の末にザール地方にワインの散策に行くことを計画している。機会があればザール流域も時々は訪問したいが、どうしても試飲が必要になると宿泊しなければいけないので、なかなか実現しない。前回は2013年8月であるから二年近くになる。昨年はあの地域は軒並み不作で、よいリースリングを選択するなどの贅沢なことはいえなかった。しかし2014年産は十分な収穫も出来たようで、あの地域としてはボディー感のあるリースリングに巡り合えるだろうと想像している。そもそも個人的な好みとしては構築的なミネラルに繊細な酸のリースリングが好みであるから、綺麗なものが見つけられたらと思っている。

しかし時期が時期だけに本格的なものは試せない。但し現地情報と下位のワインでその傾向が確り掴めるので、発注してこれることは間違いない。五月末にはラインガウもプファルツも一通り傾向が分かっているので、六月のナーヘでの試飲とともにある程度の全体像は掴めるに違いない。個人的にはあまり期待をしていない2014年であるがそれはそれなりに飲み代を確保するのだ。

それでは、ワインの試飲には夏が適当かといえば、前回の訪問の2013年のように殆どのよいものは売り切れていた。だから、遅いとこれはこれで遅過ぎるのである。如何に選ばれた高級ワインを確保するのが難しいかはこれで分かるように、それはどこの国のワインでも同じで、目利き鼻利きが試飲などを繰り返して更に優先予約を使わないと本当によいワインなどは入手できないのである。そのための試飲なのだ。

また予定通りに進めばミッテルラインへも数年ぶりに出かけて、そこで試飲してきてもよいと考える。そこのスレート土壌こそがまさしくスレートリースリングの典型で上手に斜面を使って葡萄を腐らさせていなかったら結構質のよいものも出来る筈だ。今まで試したなかでは、ラインの中州のリースリングには感動したが、概ね大柄で味の一辺倒な典型的なスレートの土壌感しか感じられていない。若干土壌が単純なのかもしれないが、南プファルツのレープホルツ醸造所がなしたことぐらいはそこでも出来る筈だ。



参照:
肉汁たっぷりを活かす 2012-08-30 | 試飲百景
ザールリースリングの旨み 2012-08-20 | 試飲百景
中之島に永く根を生やす 2009-06-28 | ワイン

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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今年もよろしくお願いいたします。 (Saar Weine)
2015-05-03 15:21:19
pfaelzerwein様、こんにちは。                             メールのほう確認させて頂きました。                         当日が楽しみです。                                 ミッテルラインのいい地所も急斜面ですよね。                   
 
今からわくわくしています。  
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ミッテルライン (pfaelzerwein)
2015-05-03 19:15:04
参照記事にあるようにミッテルラインの多くは単純なスレートが多いですが、一部の急斜面は東向きであったりして、複雑なリースリングとなるテロワーのポテンシャルがあります。ラインの湿気があるので、低地の谷では難しいですが斜面の上部などは可也風の抜けがよくて、将来的にも再テラス化などが進めば高級グランクリュの地所はあると思います。それを確かめてみたいのです。

そのようなことは抜きにして、ユネスコ遺産として観光的にも人々が押し寄せる地域でもあります。
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