Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

小動物ににじり迫り寄る

2009-05-02 | 雑感
比較的下部の地所でバンビに出会った。最初他の小動物かと思うほどの小鹿であった。そして動きが早く足取りが軽い。棚の下を飛びながら横切って行くのでなかなか姿を確認できない。さて何処に行ったかと思ってカメラを抱えて探して行くと、先の畝に茶色のような膨らみが見える。横座りする、子供の頃に見たディズニーの絵そのものの姿であったようで、此方がそれに気付くか否かで、更に同じように先へと進んで行ってしまった。森に近いところではしばしば見る事も出来るバンビであるが、世慣れていないのかそれとも冒険心が旺盛なのか国道にもそれほど遠く無い地所へと下りて来ている。くれぐれも自動車事故には気を付けてもらいたいものだ。

今日は初物のアスパラガスを食する。ここの所涼しく旨味がないかと思っていたが、欠片が既に安く出ていたので購入したのである。どうせ二三回以上は食するので味の良し悪しに関わらず先ずは味見といこうという気になった。今年は為替変動のお蔭で、ポーランド人の労働力が戻って来ている。ここ暫らくは、ルーマニア人などがその穴を埋めていたのだが、英国のポンドや家賃高など合わないと再びドイツにも目が向き出している。そのお蔭で今年は安くアスパラガスが楽しめるそうだ。

アスパラにソーヴィニオン・ブランと、そのワインをプレゼントした女性が言うので、どうかなと答えていたが、なるほどもっとも有名なグルメ誌ファインシュッメッカー誌がそんな事を書いているようだ。クニプサー醸造所のそれが合うのかどうかは知れないが、少なくともプレゼントしたゲオルク・モスバッハの2008年産のそれはアスパラガスにはあまりにも香りが多彩過ぎる。

案の定、彼女の旦那に言わせるとワイン自体「リースリングの方が良い」となるのである。なるほど、2008年産のそれは、次から次へと様々な果実がそれも北国から南国のものまでが出てくるという華やかなもので、男性には鬱陶しくなるのだろう。それどころか彼女に「木の味がする」と言わせるほどである。しかし、それを他のムスカット香のムスカテラーやゲヴュルツトラミナーなどのワインと比べると、味は一直線だが香りは単純ではなくて軽みがあり、押し付けがましさがない。危惧していた酸の強さは、夫婦ともから指摘しなかったようだが、少々若過ぎたぐらいだろうか。

ひさし振りに ― 良く考えると、昨年は不在であったので、二年振りなのだ ― アスパラガスを剥いて火にかけたが、なんとなく自信が無い。二割近くに皮が残っていて巧くナイフで切れない。思い出した。皮を十分に剥かないと楽しめないと。それにしても屑の太いところばかり入れてくれた実習研修中の涼しい面影の美しい娘の事を思い出した。彼女は今頃如何しているだろうか?いつも回想に浸るのは男性の方である。

巧く茹で上がった新ジャガイモと合わせたのは、ヴァッヘンハイマー・リースリング2008年産である。何処か今までは感じなかったワインの苦味が、バターの香りの中に感じられる夕餉の一時である。少しはこれで精がついただろうか?週明けぐらいにマンハイムにいそいそと出かける案を練っている。


追記:またもや明け方に熱っぽくて目が覚めた。アスパラガスの成分が利いているのが、悪寒よりも熱っぽさとなった。外気温は判らないが、アスパラガスの薬用効果に違いない。気管支の調子が大分良くなったようである。

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