ネットでしばしば生薬の強壮剤の宣伝を見かける。ああしたものがどのような人に必要で需要があるのか分らないが、年齢などが書いてあるところを見ると所謂中高年のためのものなのだろう。それも男性向けと決まっているのである。
ここでもシリーズで男性医療の記事を書き連ねた。三十年ぶりほどで行った歯医者の歯科衛生士さんに教えて貰った本に従って書いたものだった。
健康を考えた食糧制限から筋力が落ちて、一種の「更年期障害」になっていたときのものである。ダイエット期間は二年ほどであったが、油物を避け、脂の少ない肉などで蛋白補強をしたのだが、運動量も激減して結局は体の老化が進んだのであった。ダイエット効果はあったのだが、それ以上に体力が落ちた。
そこからの復活は予想以上に時間が掛かり、数年ではなかなか元へ戻らなかったのである。漸く、筋力も戻り、箇所によっては十代の時よりも強くなった。
良く言われるように、ペン以上の重さを持たない生活をしている者は握力が落ちやすく、それを復活するに長い時間が掛かった。腹筋などの箇所によって、また使い方によって戻り方は異なるだろうが、握力ほどに顕著な例は知らない。
数年前に握手をするのが厳しいぐらいに弱くなっていたのだ。手の大きさなどの全ての要素を入れて、初対面の相手でもやはり握手で多くのことが語られるのがこれで分るようになった。言うなれば、力を抜こうが制御しようが握手の握力の使い方で多くのことが分るようだ。
男性には女性のようなはっきりとした更年期は無いとされるのだが、運動不足や肥満などから生活習慣病や精力衰退と呼ばれるような現象が老眼や白髪・脱毛などと同時に表れることは良く知られている。その中で最も具合が悪いのが、糖尿病・循環器系障害などと並んで長い時間を掛けて癌疾患などが突然のように表れる現象であろう。
そうした致命的な疾患を避けるためにも食糧制限などが叫ばれているようであるが、結局は加齢という意味では同じであり、寧ろダイエットとして運動量を減らさない努力をすることがもっとも理に叶っているようである。所謂アンチエイジングの本質である。
実際に筋力を落とさないでいることが最も有利であり、その意味から体重は減量よりも増量気味に推移する方が良い。運動能力を高めるためには如何に肉襦袢のようなもしくは内臓の霜降りのようなものが邪魔になることか。要するに運動能力を高めながら体重を増やすという目標自体がどれほどの努力が必要かということでもある。生薬やサプリメントで強壮できるぐらいならば苦労は要らない。
早朝雨だったので夕方走りに行った。登り7分降り9分で凡庸なタイムであったが、足場が悪いところを走り通せたのが良かった。三日間の禁酒は粘りぐらいにはなっただろうか。時間を見つけて運動神経を刺激しておくことで、いざという時に最高出力を発揮できるように備えておくのである。肉体版葉隠れである。
格闘技の名人が、合気道でなくとも力を抜いて、いざという時に瞬時の技を掛けるように、スポーツにおいても何も努力をしなくても加齢すると十代のときのように力が入らないでぶらぶらになるのである。力を抜くことは十代にとっては至難の業であるが、ある年齢に達すると誰もが力が抜けて、力が入らないだけのことである ― これは殆ど悪夢のようなスカスカの痺れた感覚で本当の意味でのイムポテンツなのである。要は、ここぞというときに集中して力が入るように日頃から準備しておくことでしかない。今日は、今年一番飲み続けたレープホルツ醸造所の雑食砂岩リースリングを開け、レバーソーセージでジャガイモを食するのだ。
参照:
Mens sana in corpore sano 2004-12-31 | 数学・自然科学
渋い切れ味の刀への愛着 2009-07-08 | 雑感
ここでもシリーズで男性医療の記事を書き連ねた。三十年ぶりほどで行った歯医者の歯科衛生士さんに教えて貰った本に従って書いたものだった。
健康を考えた食糧制限から筋力が落ちて、一種の「更年期障害」になっていたときのものである。ダイエット期間は二年ほどであったが、油物を避け、脂の少ない肉などで蛋白補強をしたのだが、運動量も激減して結局は体の老化が進んだのであった。ダイエット効果はあったのだが、それ以上に体力が落ちた。
そこからの復活は予想以上に時間が掛かり、数年ではなかなか元へ戻らなかったのである。漸く、筋力も戻り、箇所によっては十代の時よりも強くなった。
良く言われるように、ペン以上の重さを持たない生活をしている者は握力が落ちやすく、それを復活するに長い時間が掛かった。腹筋などの箇所によって、また使い方によって戻り方は異なるだろうが、握力ほどに顕著な例は知らない。
数年前に握手をするのが厳しいぐらいに弱くなっていたのだ。手の大きさなどの全ての要素を入れて、初対面の相手でもやはり握手で多くのことが語られるのがこれで分るようになった。言うなれば、力を抜こうが制御しようが握手の握力の使い方で多くのことが分るようだ。
男性には女性のようなはっきりとした更年期は無いとされるのだが、運動不足や肥満などから生活習慣病や精力衰退と呼ばれるような現象が老眼や白髪・脱毛などと同時に表れることは良く知られている。その中で最も具合が悪いのが、糖尿病・循環器系障害などと並んで長い時間を掛けて癌疾患などが突然のように表れる現象であろう。
そうした致命的な疾患を避けるためにも食糧制限などが叫ばれているようであるが、結局は加齢という意味では同じであり、寧ろダイエットとして運動量を減らさない努力をすることがもっとも理に叶っているようである。所謂アンチエイジングの本質である。
実際に筋力を落とさないでいることが最も有利であり、その意味から体重は減量よりも増量気味に推移する方が良い。運動能力を高めるためには如何に肉襦袢のようなもしくは内臓の霜降りのようなものが邪魔になることか。要するに運動能力を高めながら体重を増やすという目標自体がどれほどの努力が必要かということでもある。生薬やサプリメントで強壮できるぐらいならば苦労は要らない。
早朝雨だったので夕方走りに行った。登り7分降り9分で凡庸なタイムであったが、足場が悪いところを走り通せたのが良かった。三日間の禁酒は粘りぐらいにはなっただろうか。時間を見つけて運動神経を刺激しておくことで、いざという時に最高出力を発揮できるように備えておくのである。肉体版葉隠れである。
格闘技の名人が、合気道でなくとも力を抜いて、いざという時に瞬時の技を掛けるように、スポーツにおいても何も努力をしなくても加齢すると十代のときのように力が入らないでぶらぶらになるのである。力を抜くことは十代にとっては至難の業であるが、ある年齢に達すると誰もが力が抜けて、力が入らないだけのことである ― これは殆ど悪夢のようなスカスカの痺れた感覚で本当の意味でのイムポテンツなのである。要は、ここぞというときに集中して力が入るように日頃から準備しておくことでしかない。今日は、今年一番飲み続けたレープホルツ醸造所の雑食砂岩リースリングを開け、レバーソーセージでジャガイモを食するのだ。
参照:
Mens sana in corpore sano 2004-12-31 | 数学・自然科学
渋い切れ味の刀への愛着 2009-07-08 | 雑感
というより、物心付く以前からの身に付いた技ですが。
禁酒されているそうですが、お体、いかがですか。
小生、体調がいいわけじゃないけど、このところ、ワインを寝酒代わりに飲み始めて。
今、飲んで、体が火照ってます。
しばしば話題になるのが麻薬などでの覚醒効果で、あれは要するに環境からの刺激というよりも自己完結性の錯覚なのでしょう。
アルコールは我々「常習者」にとっては全く覚醒効果はないのですが、普段飲まない人には効くでしょうね。
禁酒は三日もすればストレスで健康によくないです。