Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

Fシティーの垢抜け方

2009-08-11 | ワイン
近所を車で走っているときのラジオは、SWR2か、HR2の両文化放送のプログラムを流している。大抵は前者なのだが、後者のジャズ放送などの時に良く切り替えている。

今朝、パンを取って、銀行に行く車の中で、グレーフェンベルクの話題が出てきていて、五分ぐらいその歴史やラインガウヴァインにおけるその意味合いが取材されて報告されていた。後者の分化波であった。

もちろん、ロバート・ヴァイル醸造所のプレスアルバイトの一貫で取材されたには間違いないが、我々顧客にとってはいつも読んでいるような内容がこうしてフランクフルト周辺の高級リースリングなどを楽しむ社会層を目指して説明されていれば、放送を聞いて潜在的な顧客層を掘り起こすに違いない。ヴィルヘルム・ヴァイル現当主のこの分野における手腕は見逃せない。

ターゲットを絞って効果的に語りかけるという事は、如何に敏感にその市場に反応出来ているかという事で、アウトプットだけのインプットがあるのだ。その証拠に、2008年度産から繰り出す商品カテゴリーやカテゴリー別けにVDPの枠組みを上手に利用しながら今日的な商品開発へのセンスが見て取れる。

詳しくは試飲会に参加してからの報告となるが、偶々オーメドックで訪れた醸造所と言い、このロバート・ヴァイルと言い、資本参加しているサントリーの悪い影響が殆ど感じられないどころか、寧ろ肯定的に感じられるのが立派である。

そのワインの質を五つ房とか、その高過ぎる価格が妥当だとかは、評価本ではないから一切言わないが、そうしたメディア対策や商品の質やイメージつくりはこの数年でとても垢抜けて来ていて、ドイツの醸造所では五つ星である事には間違いない。総合的に私に言わせると、ドイツワイン特にラインガウワーヴァインの今日のスタンダードとして誰に奨めても「恥ずかしくないリースリング」としておこう。



参照:
醸造所訪問 ロバートヴァイル (ヨーロッパ、ドイツワインについてのいろんなベスト3)
ロバート・ヴァイルのワインはやっぱり・・・・!の巻 (Weiβwein Blog)
シュワッと爽やかなヴァイル (新・緑家のリースリング日記)

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