Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

MTBを抜き切る

2017-11-28 | アウトドーア・環境
頑張って山登りコースを二週間続けて走った。先週はシーズン最初で心拍計を着けたが、今回は着けずに寒さを予想して ― ライン平野の対岸では降雪中である ―、上着を着けたまま走る準備をした。土曜日は降雨だったので、晴れ間が出来ると皆動き出したようだ。少なくともワイン地所から車で上がるときに三人連れのMTBを抜かした。同じコースを目指すことは想像ついていた。上着を着たまま下のパンツは脱いで柔軟体操をしていると、やってきて、先に上っていった。その後ろ姿からこれはいいペースメーカーになると踏んだ。

あまり早く出発すると並走状態になってこれはこれで負担が大き過ぎると感じて、若干時間をおいて走り出した。案の定最初の長い急坂で後姿を捉えた(0.6km)。その後のカーヴとなると失ったが思いがけづ最後の一人を捉えて、追走するとその彼はおりてMBXを押している(0.8km)。急坂が終わったところであとの二人も待っていたようで、全員の後ろ姿も捉えた(0.9km)。その後緑のベンチで左方向に進むのが分かったので(1.55km)、これは頂上で会うことは確実だった。

その後は見かけなかったので、ハイキング道に入ったのを察した(1.7km)。こちらはひたすら林道を走るので、もしかしたら追いつくかなと思っていたら、林道と交わるところで最後の一人を待っていて、三人が揃ったところを追い抜かした(2.7km)。

それでもその上の頂上領域に至ると傾斜の無いところが続くのでそこで抜かされる準備はしていた。上からは女性一人を含むこれまた三人組が下りてきた(3.2km)。しかし声が後ろから聞こえたのだが、目の前には最後の急坂が出てきて(3.6km)、これは走り抜くしかないと思った。道は譲れない、二通りのコース取りがあるが、抜くなら抜いてみろ。そして頂上に立った。すぐに折り返しても彼らは見つからない。活き絶え絶えに急坂の下り口に行くと、二人が最後の一人を待っていた(3.3km)。二人に挨拶して、三人目には余分に挨拶した。恐らく高級の余分でMTBを購入したのはいいのだが暇潰しにこうして使ってみたといった塩梅だろうか?若い割にはトレーニングが出来ていない様子だった。頂上到着時間は大分悪かったのだが、MTBに勝ったのだった。

ピアニストのイゴール・レヴィットがボン市民の選んだベートーヴェンリンクを獲得した。今年のベートーヴェンフェストのレジデンスピアニストだった。授賞式は来年の春のベートーヴェンハウスでの演奏会でのようだ。贈与理由を「彼は息をもつかせぬピアニストで、人を虜にして魅了してしまう」と提示したのに対して、ご本人はそれに直ぐに以下のように反応したらしい。

「私は音楽を吸引力には出来ません」 ― そこから政治的な責任を導き出すような、啓蒙された市民のベートーヴェン的伝統にあるような。

あれほどの政治的な発言があるこのピアニストだけに、この発言の主旨が余計に強く響く。受賞して直ぐにこのように返せる音楽家がどれほどいるだろうか、天晴だ。



参照:
'15年シュペートブルグンダ 2017-11-20 | 試飲百景
謝謝指揮大師佩特連科! 2017-09-12 | 文化一般

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