Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

価値判断のありどころ

2015-05-07 | 文化一般
仕事のワークステーションでUストリームを観た。お馴染みのスタートレックを流したらついつい最後まで釘付けになった。スポックモノを除いては、ドイツ語放送しか見ていなかったので、英語字幕つきの米語オリジナル版が面白い。なんといってもシリーズ「ヴォイジャー」の女性船長ものがお好みである。何年ごろの制作かは知らないが、米国のTVドラマシリースのつくりは絶妙で、簡単に魅せられてしまうのだ。

TTIPに関して、管弦楽団体が反対声明したと文化波が伝えていた。それによると、ドイツの管弦楽団などの文化組織は公共の援助を基本としているが、環大西洋自由経済交渉においてはそうした助成金が全て禁止されるということだ。だから管弦楽団を代表とする文化関係機関はこれに断固反対しなければいけないということを表明した。これは気が付かなかった面であるが、そもそも助成金が無ければ存続しない活動分野があるということが特殊なことであり、同時に市場経済では成立しない分野の存在が不可欠であるということである。

そのとぎの番組では、UとEの文化活動のセミナーのようなものが話題になっていた。Uはウンターハルトングつまりエンターティメント、Eはエルンストつまりシリアスな文化活動をのカテゴリーを示すものである。この差異は明らかでない場合も少なくないが、ポストモダーンにおいてそうしたものが止揚される場合もこの差異を前提としていることには違いない。文化活動が教育と同じで経済的価値のみの尺度で評価されるものではないのは当然である。



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