Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

日本車に信頼性が無い理由

2010-01-29 | テクニック
トヨタ車のリコールが話題となっている。欧州にもそれが適用されそうな雰囲気であるが、技術的にはどのような問題があるのだろう。詳しい記事を読んでみたい。

現在乗っているドイツ車も足マットを敷いていて、注意書きにある固定金具を敢えてつけていない。支店のマイスターがなにかを言うかなと思ったが、ご免であった。その結果も十分に想像がついていた。それほどに危険性がないと確認できるからであり、マイスターも私のことを知っている訳で、「あれほど神経質な男が、安全管理に関して見逃している訳が無い」と思っているに違いなく、「何か起こるような状況の前に本人が十分に対処できるだろう」と思っているに違いないからである。一種の信頼関係がここに成立している。

もちろん、事故などの想定外の事象を考えれば、完全にアクセル噴射事故を防げる訳ではないが、ドイツ車と比べると特にトヨタ車などは信用おけないのも事実である。例えばBMWにおいても一度踏んだアクセルが戻らなくなった事がある。その時は偶々隣にディーゼルエンジニアが乗っていたのだが、ミッション車だったのでクラッチを踏んでからキーを廻したと記憶する。アウトバーンのサーヴィスエリアだったので大事には至らず、夜中で暗闇にも関わらず、ミニライトで原因を認定する事が出来た。

アクセルから伸びているケーブルが関節部分でささくれ立っていて引っかかっていたのだ。だからササクレを取り除いてケーブルが抵抗無く戻るように直した。帰宅後の翌日にはBMWの支店で修理させたと思う。その時のケーブルが関節で動かす燃料の絞りの機構は記憶に残っている。かなりの強さで大きなアクションを呼び起こすようになっていたように記憶する。

もう一つの経験は、トヨタ車の試乗での印象であるが、レクサス車が赤信号でなかなか止まって呉れなかったので慌てた覚えがある。その時の印象は、ブレーキがBMWのように直截に効かないこと、メルセデスのようには絞りが旨く行っていない印象と、オートマチックのギアの惰性重みのような如何にも日本車でしか聞かない踏み切り事故の雰囲気を味わえた事である。ディーラーの次ぎの角であり試乗中であったからボンネットを開けて確認するような事はなかったが、扱い難い車だと感じた。

新聞にも書かれるように品質が売りのトヨタ車であるが、適当な価格で万人向けに客観評価が高くなる品質の車と言う印象で、それ以上に素晴らしいとは未だに感じていない。上の件においても、減点法的に機械機構を薄く軽くして、如何にも運転手にメカニックさを感じさせないつくりになっている事は想像出来るのだが、それだけにこうした事故はトヨタ車自体の基本に潜む問題であって少々の修正では解決し難い問題だと考えている。

機械としての信頼性はないとというのが、日本車に乗らない理由である。トヨタの一株株主としては大変困るのだが、事実は事実である。



参照:
Toyota stoppt Verkauf von Autos in Amerika, FAZ vom 28.01.10
緑のシンプルライフ推奨 2007-03-04 | 女
自由や世界観の体臭 2008-04-17 | 生活
新幹線の国際的競争力 2008-05-08 | テクニック
安定と静粛の乗り比べ 2008-05-09 | 雑感
自宅よりも快適な車内 2005-02-14 | 歴史・時事

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2 コメント

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うちのトヨタ車は (ラブワイン)
2010-01-29 17:28:57
今回も結局3年ちょっとで買い替えとなりました。行きつけのディーラーの対応がいいのでついつながってしまいます。
製品的には「使い捨て」のにおいがしてしまいますね。
つい先日、13年乗ったBMWにお別れしました。
車の走り的には好調のままですが、エアコンや入手困難なタイヤなどの理由で。
それでも10年前のPターボや新しめのAUDIが手元にあるので我が家のドイツ車偏重はまだまだ続きそうです。
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今回の事件の本当の原因 (pfaelzerwein)
2010-01-30 15:46:11
ネットなどによりますと、「部品現地共通購入したペダルの形状」と結論付けられているようですが、ちょっとおかしな感じがします。

そうなるとやはりただの引っかかりが原因ですが、それならエンジンを止めるだけで大事故は防げますね。このあたりに米国市場で商品を売る事の難しさも感じます。

反対にトヨタ車の高評価の「基準」を考えて仕舞います。要するに客観基準と呼ばれるものです。

なるほどスイスなどと同じで日本の道路事情にはトヨタ車はもっとも優れているのは疑いようもありません。しかし、機械として操縦し難い一面は否定出来ないように思います。

アウディーはドイツ車の中では機械性をあまり感じさせない作りにはなっているとは思いますが、それでもやはり違いますね。

日本の会社がフォード流の生産技術を洗練させて何を得たか?そこに今回の事件の本当の原因が隠されていると考えています。
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