Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

自尊心満ちる軽やかさ

2006-07-12 | ワールドカップ06・10・14
暑い日が続くがワールドカップも終わり総括に追われている人も多いようだ。ドイツ連邦共和国大統領は、健全なパトリアティズムを喜び、新生ドイツを確認した。一国の大統領としてこれほど幸せな状況は稀だろう。

大会の運営はいうまでもなく、世界に開かれた、寛容の精神に満ち溢れた盛り上がりは、外国の誰も予期出来なかったほどのものと、外務大臣シュタインマイヤーは語る。アナン事務総長は、「世界は、行き過ぎたドイツのパトリオティズムを恐れる事は無くなった。幸福なドイツ民族に接して感応した。」とする。

ケーラー大統領は、「我々は、なんら新ナショナリズムと云われる様な政治的動きも無く、我々の国旗に自己を確認するのを見る。」と表明。

またユダヤ中央協議会長のクノッブロッホ女史は云う、「民族が自国に対してとる、これほど自然な姿勢は珍しい。自尊心満ちる軽やかさで、国旗の色を、ほっぺに描き肩に巻く、全く素晴らしいの一言に尽きる。」。

こうした公式の見解を聞いて、それはおかしいとか、異論を唱える人は殆ど居ないだろう。こうした幸福な状況の前提は幾つもあるが、その多くはここでも再三触れられている。そして日進月歩の日々の歩みの中で、一歩でも貪欲に前進しようとする民意が成し遂げたものである。

大会関係者の名言集がリストアップされている。その中の内務大臣ショイブレのコメントがちょっと好い。氏は、総理大臣候補であった時分刺客に会って命は取り留めたが下半身不随のまま車椅子政治家である。「車椅子に国旗を旗めかさないのかと問われたのだが、パトカーを見て辞める事にした。パトカーは、絶対旗を付けていないよね!警備の警察の元締めの私の車もそれに倣いました。」。

大会期間中九千件逮捕者と七千件の送検、そのうち八割がドイツ人で英国人がそれに続く。また850件の負傷の内200件が巻き添え、200件が警察官であった。こうして大会を無事執り行った成果を確認すると同時に今回の治安会議で今後もテロリストへの警戒を続行するとした。内務大臣は、所謂情報活動の総元締めであることも付記しておかなけれないけない。


昨日の会見で監督を引き受けずに米国へ帰るとしたクリンスマンの判断は、計算の出来るシュヴァーベン人らしくて、予想通りである。後任に推薦のレーヴに要請が廻るのかどうかは分からないが、米国はクリンスマンに興味を示すだろう。

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