脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

HEROES

2016-07-13 | Weblog

Heroes Rebornのメインキャストに抜擢された祐真キキさんという女優がいる。この人が女優になった経歴が面白い。高校卒業後フリーターをしていたそうだが、子供の時から難民キャンプの映像を見て自分は恵まれているのにこの人たちはどうしてどうにかしたいという思いがあり、人道支援や環境保護などに深い関心を持っていたそうだ。そしてお金を貯め単身スーダンへ、そこで知り合った人道支援に取り組むアメリカ人に人道支援に取り組むには大学院などの学歴が必要だと言うことを聞かされ、それじゃあジョージクルーニーやアンジェリーナジョリーのように有名になって自分の考えていることを実現したいそう思って英語をおぼえてアメリカに渡ったそうである。彼女の考え方は日本人には珍しい考え方だが、欧米では人道支援や環境保護に関心を持つ人が多く、欧米ではさっきあげたハリウッドスターだけではなく多くの企業家やスポーツ選手などが人道支援や環境保護などに取り組んでいる。国外に目をむけて成功する人間の考え方は違う。はっきり言ってグローバルな時代は地球規模で何かを考えなくてはまわりから認められない、自分が有名になって力をつけたら人道支援をすると言う彼女の考え方はまわりから賞賛されるべき考え方であるし、弱いものをおぼえて支えると言う考え方は正しいことでそれは当たり前のことである。よくやりたいことを見つけろとか目標を持てと言うがしかし大事なことは自分には何ができるかと言うことを考えることであり、学歴や自分のスキルが無駄にならないためにも自分には何ができるか、言い換えれば自分は人のために何ができるかと言うことを問うことが大事なことだ。教養をつんで英語をおぼえて国外に行けばたくさんのことを学ぶことができる。今やもう自分のことだけ考えていたらいいと言う時代ではない。日本も震災を経験しているが、支え合って生きる、そしてそのためには自分には何ができるかと言うことを考えなくてはいけない時代でそのことによって我々は必要とされるし、それができない人間は決して成功者とは言えないであろう。

私はこういう考え方が民主的であってコミュニティにおいては正しい考え方だと信じて疑わないのだが、弱いものやマイノリティにたいする配慮がかけるようなコミュニティは低度がひくい。よく言っているがこのような格闘技のクラブでは誰がマイノリティになるのか。うちのクラブではもはや女性はマイノリティではないが、しかし男性中心の世界では女性はマイノリティであるし、競技には出ない子供もまたマイノリティだ。マイノリティと言う言葉を乱用するのは少しためらいがあるが、しかし今の日本の格闘技のような世界はそういうことに対して本当に無知な人間が多いのでこれぐらいインパクトのある言葉を使う方がいいと思うので使わせてもらうが、うちのクラブでは裸でトレーニングしたり(当たり前だが)乱暴な言葉を使ったり、ボクサーを特別あつかいしないのは女性やまたダイエット目的の人がここで遠慮しなくてはいけないという状況をつくりたくないから、私の哲学がそうさせている。うちのクラブはボクサーを養成する場ではない。しかしコミュニティとして確固たる哲学があるし、その哲学と言うか雰囲気を若い人たちが感じて影響されてくれたらいいと願っている。もちろん人間は弱いが、しかしその弱さをおぼえつつグローバルな視点に自分を置いてその弱い自分に何ができるかということを考えて支える側の人間となり、そのことによって本当に必要とされる人間になってもらいたいと願っている。

うちのクラブも人道支援として定期的に募金をしているが、私の募金に対する考え方はお金の援助と言うものではない。確かに我々がする募金なんてアンジェリーナジョリーや他の企業家から見たらびびたるものだが、しかしそれをすることでそこにつながっている。そこにつながってその人たちのことをおぼえるということが大事なことだと言う考え方で募金をしている。

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