脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

December 22th

2020-06-17 | Weblog
ジムに入る前は体温をチェックします。37度以上はジムでトレーニングできません。
入ったらアルコールで手と指先を消毒してください。またジムではガイドラインを参考に行動してください。また暑くなってきましたので水分補給は十分におこなってください。

私の最後の試合は12月22日のハワイアントーナメントのファイナル、全く才能がない私の実力をここまで引き出してくれたジョージには感謝していた、だからこの試合こそ勝って優勝して恩返ししたかったが、結果はあっさりと判定負け、判定を聞いた私はこれで終わりだと、天井を見上げていたようだが、人間本当にだめだとあきらめたら天を見上げてしまうものだ、ジウンがその私を見て「ボーッと天井を見ていたので神様が見えたのかと思った」と冗談ぽく言っていたが、小さな島の私のボクシング物語はここで終わった。

私の競技人生を語る上で欠かせない存在がジョージである、そして私とジョージの出会いはカラカウアジム、ヒスパニックとのスパーリングでまったく歯が立たなかった私は、くやしくて、なぜかリングをずっと見ていたのだが、その時声をかけてくれたのがジョージ、これが私とジョージの出会いである。ジョージ曰く私はケグジェンイでファイティングスピリットは十分あるらしい、けれども不器用、才能がない、おまけにストレートしかうてない、そのストレートしかまともにうてないストレートを鍛えて何とか実力以上に実力を出させてくれたのがジョージだ。私はそれしかうてないが、でもたぶんそれはかなりスピードがあったし、踏み込みが強くて、ノーモーションでうつので正面で対峙したらかなりやりにくかったと思っている。当時合気道のあやしい日系のじいさんに頼んで体幹トレーニングらしきことをしたのだが、よくおぼえているのはかまえてみろと言われてかまえたら、ここにまだ力が入っていると手刀でつかれ、その度に「何すんのじゃじじい」と言いそうになったのをこらえたことだ。でもこのトレーニングのおかげで体幹が鍛えられて驚くほどパンチがはやくなった。私はたいした才能がなかった、けれどもうまくなりたいと言う気持ちは強く持っていて、そんな私がジョージと出会いアレンや当時の監督と出会って、ボクシングを競技していった、結局、最後はまけてしまったが、それは私にとって最高の競技人生であったことは確かなことだ。そしてそこにはこんな自分をうまくしてやろうとか助けてあげようと言う人たちがいた、そういう人たちの協力のもとボクシングを競技していった、そこにはボクシングだけではなく、たくさんの人たちのかかわりがあった、かけがえのない私だけの物語があったと思う。

できない人の立場に立つ、これがうちのクラブのモットーであるが、これは私の体験によるものだ。ボクシングはひとりではできない、それは異国の地でひとりで競技した私だから言えることだ。教える立場の人はやったらできるのではなく、まずできないことを共感してほしい。おい聞いてろよと一方的に技術をたたき込むのではなく、わからなかったらこちらの説明にも問題があるんじゃないかと疑ってみる、一方的ではなくてトレーナーも教えることでともに成長していくスタイル、そして今まさにその競技やダイエットにたずさわっている人間たちが中心になっていろいろと考え、教えあって共有しながら進歩していく、その環境を整えるのが私の役目であると思っている。
管理者は黒子のように黙ってまわりをサポートする立場に徹する。自分のしょうむない実績や誰でもできるような過去の実績などすてて、自分ではなく、まさにいまここに来て集まっている人たちすべてがが主役だと言うことを認識する必要があるだろう。水を飲むなと言われて、あまり賢くなくてもスポーツさえしてれば通用する、インターネットもない、英語も話せない、縦社会に生きたような室町幕府からタイムスリップしてきたような考え方の人間が余計な口を出さない、やかましいだまっとれ、shut your facking mouth!と言うのが私の考えだ。うまくなりたい、ボクシングが楽しいと感じたら上達していくのは自然なことである。管理者はその来ている人たちの生活や目的、性別、体力や年齢にあわせて、それぞれが充実したボクシングライフをおくれるようにいい環境を整えてあげることが仕事であると思っている。そしてそのためには自分の持っているくだらない過去の実績をすてれるかどうかである。誰も聞きたくもない自分のボクシングの実績を聞いてもらえるからと立場を利用してベラベラと自慢げに話す、見ていて非常にみっともない。あくまでジムの中心は、ダイエットも健康維持も含むここに来てボクシングをしているすべての人たちである。




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