ふしぎなおきゃく/脚本・桜井信夫 画・藤本四郎/童心社
年越しの夜の不思議なお客、貧乏神の昔話紙芝居です。
貧乏神が居座るものと福をもたらしてくれるものの二通りありますが、福をもたらしてくれる舞芝居です。
貧乏神が居座るものと福をもたらしてくれるものの二通りありますが、福をもたらしてくれる舞芝居です。
いくら働いていても楽にならず、なげやりになったおとうとおかあが、押入れをあけてびっくり。
ちいさなやせたじいさまが、ちょこんとすわっていました。でていってくれと頼んでも「やーだ。どんなに たのまれたって、わしゃ いのかんでよ」と貧乏神。
それならこっそり引っ越しをしようとすると、貧乏神も旅支度。
どこまでも貧乏神がついてくるならと、おかあは、家中をぴかぴかにし、おとうは年の暮れの手伝いをして、よく働いて年越しの晩をむかえます。
せっかくの年越しそばを貧乏神に上げようと、押入れをあけると、そこには小判の山。
大晦日の話は、これ以外にも多くありますが、たいがい福をもたらすラスト。
季節感があって、貧乏神も存在感がある紙芝居になっています。
大晦日の夜、囲炉裏をかこみ、おとうがちびりとお酒を口にし、おかあが鍋からお椀によそおっているほのぼのした風景は、日本の原風景でしょう。