どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しらさぎちょうじゃ

2017年07月11日 | 絵本(昔話・日本)


     しらさぎちょうじゃ/かくのぶゆき・文 おのき がく・絵/ポプラ社/1970年


 毎日ねてばかりいて、たてのものをよこにもしないようななまけもののジラーが、ある日、突然しらさぎをかいたいといいだします。

 しらさぎをかわいがっていたねむりむしのジラーは、月もないまくっくらな夜に、しらさぎをふところにいれて、長者の屋敷の庭に忍び込んで、カジュマルの木によじ登ります。そして・・・。

 沖縄の昔話ですが、ジラーは長者の家の一人娘オトヅルとともだち。

 つまりは、ジラーがオトヅルのお婿になるのですが・・・。

 なまけものですが、知恵の勝利をどういうふうに受け止めたらいいか。

 ほっこりする絵がなんともいえない味です。

 ジラーがしらさぎをかいたいというと、いろいろやりくりしてしらさぎをさがす両親ですが、子を思う親の気持ちはどこでも同じのようです。