しらさぎちょうじゃ/かくのぶゆき・文 おのき がく・絵/ポプラ社/1970年
毎日ねてばかりいて、たてのものをよこにもしないようななまけもののジラーが、ある日、突然しらさぎをかいたいといいだします。
しらさぎをかわいがっていたねむりむしのジラーは、月もないまくっくらな夜に、しらさぎをふところにいれて、長者の屋敷の庭に忍び込んで、カジュマルの木によじ登ります。そして・・・。
沖縄の昔話ですが、ジラーは長者の家の一人娘オトヅルとともだち。
つまりは、ジラーがオトヅルのお婿になるのですが・・・。
なまけものですが、知恵の勝利をどういうふうに受け止めたらいいか。
ほっこりする絵がなんともいえない味です。
ジラーがしらさぎをかいたいというと、いろいろやりくりしてしらさぎをさがす両親ですが、子を思う親の気持ちはどこでも同じのようです。