「十年一日の如し」はネガティブな意味で使うことが多い言葉です(進歩がない、的な)。
でもポジティブな意味も持っているらしいです(安定、存続etc)。
先日、十年以上ぶりに会うことになった大学時代の友人と『メトロポリタン美術館展』を観に行ってきました。
彼女は結婚を機にだんなさんの赴任先である東北地方へ居を移し、ご両親も出身地の山陰地方へ隠居されたので、「従兄弟の結婚式でこっち来た〜!」という機会に一度顔を合わせた以外は年賀状とクリスマスカードのみのお付き合いでした。
待ち合わせしてもお互いに年取りすぎててわからないかもね〜!
という心配は杞憂でした。ほんとにひと目で一瞬でわかったし、
「久しぶり〜」
と挨拶したあとは学生時代と全く変わらない距離感で、楽しくランチして美術館展観て
「じゃあねー」
と別れました。
「次いつ会えるかな?また十何年後かなあ」「私それまで生きてるかなぁ?」
と真顔でやりとりしつつ。
良くも悪くも「十年一日」を体感しまくった冬の日でした。
美術展はさすがの品揃えで、米国の財力をまざまざと見せつけられました。
「世界の超一流の絵画を幕の内弁当的にちょこっとずつ詰め合わせてみました!!」
というラインナップ。
カラヴァッジョの『音楽家たち』は遠目で見ても間近で見ても鼻血が出そうなもの凄さでした。素人のわたしが見ても天才すぎて驚く。
その他眼福いろいろ。
フェルメールの大きな絵も来ていて静かなド迫力でした。
十数年ぶりに会った彼女は3歳からバイオリンを習い、だんなさんとは学生オケで出会い(おとなりの超有名大学の超有名オケです)、今でも夫婦+有志でカルテットを組んで演奏活動しつつyoutubeに本番時の動画をあげたりしています。
(随分前にそんなことを全く知らずに、検索結果に上がってきた動画で友人を発見したときは仰天した。とても上手かったです。)
というわけで、今回唯一、十年一日じゃなかったのは音楽の話が普通にできたところでした。レベルは違っても話は通じるし、結構楽しいものなんだなと思いました。
レッスン覚え書き
ここ最近ずっと言われ続けていること
・重音音階の整合性について
(やっぱりわたしのはスケール的に整合性を欠くらしい…特に3度。「そこの3度はキッチリ合わせたらあかんねん!それをやるなら次は下がもっと高くないと」とか…もう脳がNO…
解決法は、「平均律を意識して音階をちゃんと歌う」ことだそうなので引き続き、でも意識を新たにがんばります。)
・入りがアップの時のボーイング
「なんで肘がそーなる?!
俺が時々そーやるからか?!」
「何も考えずに弾くと、こーなります…」
先生が言うには、生徒というものは先生の悪い癖ほど身につけてしまうものらしい。
…えっ先生こんなボーイングしてましたか?!
(「俺のはわざとやけどな。そうしようとしてする時あるねん。」だそうです)
わたしは修正しないといけないとのことなのでスタンダードな正しいボーイングを目指します。
その他いろいろ。
課題山積。