ねこのおなかの日記帳

日々の記録です。

日本語に不向きなこと

2021-06-30 | Weblog
上の梅シロップの写真は仕込んだ当日のものですが、約3週間経った今では全ての梅がシロップに浸かり、ほぼシワシワです。
「ほぼ」というのは、三粒だけパンパンのツルツルのままで「えっ?梅エキス?まだ全然放出してませんよ?」という顔をしているからです。
去年はもっと足並み揃えてシワシワになってた気がする…
今年の梅は個性的だな。


『日本人の質問』(ドナルド・キーン/著)という本が好きで、たまに文庫を持ち歩いています。
面白くて電車の駅を乗り過ごしそうになります。

前回読んだときは気にならなかったのですが今回とても納得したことがあります。
「日本語は韻を踏むのに向いていない」。
そうですよねー!!!!!!
西洋の影響を受け、一生懸命韻を踏んで書かれた近代の詩が例として載っていますが、

「春はものごと喜ばし
吹く風とても暖かし
庭の桜や桃のはな
よに美しく見ゆるかな
野辺の雲雀はいと高く
雲居はるかに舞ひて鳴く」
(矢田部良吉/著)

読んですぐに、日本語のラップソング?を思い浮かべてしまいました。
そして深くキャップを被ってダボっとしたお洋服を着た若者がマイクを異常に口に近づけて、片手をだらっと上げてこの韻文を口ずさんでいるところを想像し、笑ってしまいました。
電車の中なのに。
(この詩については「美しいというより滑稽に思います」とキーン先生も言っておられます。)

一般的なヨーロッパの言語には強拍と弱拍があり(ストレス・アクセントというらしい)、韻を踏むまでもなくそのリズムが整っていれば確実に「詩歌」となり散文とは区別されるのですが、日本語にはそういうアクセントは存在しないため、無理矢理韻を踏んだとしても、散文と区別できるリズムは生まれないとのこと。
深く納得です。
西洋の音楽と日本の音楽の違いみたい。


では何が日本の散文と詩歌を分けるのか。詩歌に必要なものは、
「電流みたいなもの」。
…!!
…!!!!!
五七調や七五調は日本人には遺伝子レベルで浸透していて詩歌のリズムとしてはとても有効なのですが、
それとは別に、
電流とは!!
そうかー、すてきな短歌や俳句と、それほどじゃないものを隔てているものは「電流」だったか。

ということで、久しぶりに本棚から引っ張り出した本のおかげで有意義な電車内読書タイムを過ごせました。

…でもやっぱりちょっと職場遠いな…
家でお茶を飲んでゴロゴロしながら読書する方がいいな…



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修理する

2021-06-24 | Weblog
実家に遊びに行ったとき、いただきました。今年初のさくらんぼでした。
「佐藤錦」。
宝石のようだ。
味が濃く、爽やかで、めちゃくちゃおいしかったです。





仕事で、絵本の綴じ糸が切れてほぼ全部のページがバラバラ状態になったものを修理することになりました。

ブツの様子を確認すると、自然に糸が劣化したりねじ切れたりしたのではなく、すべての縫い目がキレイに切られていて

「…他殺体ですね!!」

と上司が判断し(?)、専用ボンドや専用透明テープではなく、針と糸で綴じなおすことに。
職場にある、製本に関する専門書の縫い綴じ方を参照してみたけれど全く理解できず、ふつーに「本返し縫い」で綴じちゃいました。
いいのだろうか…。



バイオリンのレッスンで、ヘンデルのソナタ6番をみていただいた。
初回ということもあり自分のヘボさが精神状態をズタボロにする。先生は、
「うーん、よく音は鳴ってるし、普通のバイオリン教室やったら、今ので『ハイOK次の曲いきましょう』ってなると思うけどな!」
と前置きし、
右手や左手の形、ポジションシフトや移弦、ボーイング、アーティキュレーション…つまりほぼ全部のポイントにダメ出しとご指導をくださいました。
すなわち「全部ダメ」ということなんだけど、特に
「気になる!!」
のはやはりボーイングのようだったのでまずはそこからやり直そうと思います…。

平易でありながらとても綺麗な曲なので、ヘンデル天才!と思いながら練習できるのはちょこっと幸せかも。


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ちょこっとグロテスク

2021-06-17 | Weblog
プランターに植えられたペチュニアの花がモリモリ咲いています。赤が「サマー」、青には「ブルーレース」という名前がついているらしい。
夫がホームセンターの園芸コーナーで苗を選び、植えて、咲かせました。

「花を新たに植えようと思って。
プランター空いてるし」
「いいねー!どんな花植えるの?」
「100円くらいのやつやな」
「…?」

苗を買った時にはまだ小さくて花はついていなかったのですが、咲いたら思ったより花ぶりが大きくて驚いていました。
夫は小花が好みらしいです。

「これ、きれいやけど…なんかちょっと、怖いな。模様が…けっか…(以下自粛)」

いや、買う時に「100円」とかじゃなくて札の写真よく見て好きな色や形で選んだらいいのでは…?

というわけで、すっかりバラの季節が終わったいま、カラフル(で、ちょこっとグロテスク)なお花が家前スペースの主役です。
レモンの実も今年はついています…
本で調べたけど「摘果」のやり方が結局いまいちわからないまま‥ぐんぐん育ってきています…
もういいかな。ならせ放題でも。
(といいつつまだ台風シーズンを越していないし落果・不作の可能性もあり。)





最近焼いた簡単ケーキ(今回はレモンです)を写真加工アプリで加工してみました。
大したことはしてなくてフレーム付けてスタンプ(ドライフラワー)しただけですが、今はスマホひとつでなんでもできるんだなー。
みどりちゃんもフレームに入れてみた。
満11歳のお誕生日を無事過ぎて、12年目の老鳥ですが元気です。






先日オケの練習帰りにヴィオラのお嬢さんと本の話になり、
せっかく予約の順番が回ってきたのに読めないまま期限が来て泣く泣く返した『逆ソクラテス』の話をすると、
「伊坂幸太郎〜!面白いですよね!わたし、カカシが出て来るやつが好きです。えーと…『オーデュボンの祈り』!」

…??昔の伊坂幸太郎作品はだいぶ読んだつもりだったけどそれは読んでないかもしれない。
ということで早速図書館のを借りて読んでみたらとても面白かった!!
ルーブ・ゴールドバーグ・マシン的構造(ピタゴラスイッチの「ピタゴラ装置」みたいな仕掛け)の話が大好きなのです。パズルのピースがハマった瞬間に絶大なカタルシスを感じます。
これ、デビュー作だったんですね…(『死神の精度』がデビュー作かと勝手に思い込んでました)。
正義も悪も、究極のところまでいくと表裏一体の「絶対的な恐怖」です。

本の趣味がある程度合う人のおすすめは読まないと損かなと思っています。
やっぱり読むにも時間と労力が必要なので、できるだけ好みのものに出会いたい。
浴びるように大量に読む読書家の人や速読の人はそこにあるものをどんどん読むのがいいしそれを羨ましいと思うけど、わたしは大した量を読まないし読むスピードもそんなに速くないので、できるだけ自分にとってのアタリに当たりたいのです。(わがまま)


バイオリンの練習部屋を片付けたとき、過去に出た発表会のパンフレットを、クリアファイルにまとめて入れてしまっておきました。
ヘンデルのソナタのことが気になり、しまい込んでから初めて引っ張り出してきて中を見てみると、毎年誰かが弾いてました。
こんなにもバイオリン学習者にとって身近な曲ばかりだったとは。

巨匠の動画を楽しみながら
不勉強を反省しつつ
パンフレットを眺めて
いろんなことを考えてしまいました。




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楽譜と梅が届いた

2021-06-09 | Weblog
楽譜にこだわる方ならあんまりこの出版社のは選ばないかもしれないなーとは思ったけど、これがいちばん曲あたり単価(?)が安かったから。

輸入譜なので届くまでに少し時間がかかりました。

うきうきしつつ中を確認してすぐ、
おや?
と思った。どう考えても見覚えのある譜面ヅラが…あちこちに…

ちょっと焦って楽譜を見ながら、動画で巨匠の音源を聴いてみて驚いた。
2番全楽章と3番の2楽章はガッツリ習ったことのある曲だった。前の先生のレッスンで。
(※習った=弾ける では決してありません)

こないだ選曲の時、先生に、
「ヘンデルのソナタ、やったことある?」
と聞かれて
「ないです!!」
とキッパリ答えてしまった…嘘ついちゃった…
ほんとうに、楽譜を見るのも音源を聴くのも初めてだったのは5番くらいかな…。
(5番、よろこびに満ちた大変美しい曲でした。そして、演奏速度にもよるけど、これがテクニック的に1〜6番の中で一番難曲なのではないかな…。)
ヘンデルのソナタってバイオリンの初級者が必ず通る道だったんだ。知らなかった。教本のあちこちに載ってるもんね。
二重奏のソナタはいまの先生のレッスンで一曲、全楽章習ったけど弾けなくて大変だった。(←あれは、ヘンデル作となっているものの「偽作」のようですが。)


まぁいいか。6番を弾いたことはないし、練習しよう。
バロックから古典にかけての曲への先生のこだわりはハンパないので、たぶんまた号泣しながらやることになるけどがんばろう。
モーツァルトのコンチェルト3番を(一旦)終える時も
「まだ続けてこの曲さらにがんばる?それでもええよ!!」とニコニコしておっしゃったので心の中で嗚咽した。(もうかれこれ一年以上ずーっとやってるので、「いったん離れてから」とかじゃないと身がもたないです!というか追求しちゃうと死ぬまでたぶん終われないです!)






梅シロップ用は、洗って拭いてヘタ取ったのち凍らせました。
明日以降に仕込みます。お酒飲めないのでシロップがわたしの主目的。
梅ゼリーにするのがお気に入りです。
大した量を作らないので普通に水とか炭酸で割って飲んでしまうかもしれないけど、楽しみ。




3年目。
保存ビンの統一性の無さがすごい。




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6000日

2021-06-04 | Weblog
今日はこのブログを始めてから6000日目だそうです。


日記というにはおこがましい
「週記」でギリギリなブログですが、
やめなければ続くものなんだなー。

読んでくださる奇特な方々に感謝して、この日を終えたいと思います。
いつもありがとうございます!!!!!





(レッスン記録)

いろいろあって、次の曲はヘンデルのソナタをすることになりました。
コンチェルト推しから一転…
大逆転…
何番でもいいと言われたけど、7曲くらいあるうちの4番と6番しか知らないんだよね…。
両方とても好きです。
6番は教本(白本5巻?←ずいぶん古い版ですが…)の巻末にチェロとのデュオ譜が載っていて一度ちゃんと弾いてみたいと思っていました。
どちらかを習うことにしようかな。

楽譜買おう♪







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