総理、怒ってますよ

　
新型コロナウィルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されていた都道府県のうち、
感染状況の落ち着きから大阪府、京都府、兵庫県、愛知県、岐阜県、福岡県の6府県で、
3月7日から1週間前倒しして宣言を解除するとのことですね。

いくら感染状況が改善しようと、あと1週間くらい予定通りやればいいのにと思いますが、
多大なダメージを受けている飲食店等を前にして、少しでも早く解除したかったのでしょう。

もしくは知事らの実績アピールでもあるんでしょうか？
予定よりも早く解除させたぞ！みたいな。

しかし足利の山火事ではありませんが、少しでも火種が残っているのを見過ごしていると、
あっという間にまた影響が大きく拡がるのはこれまで見てきた通りですのでね。

和歌山県知事も言ってましたが、市民の行動制限に頼るだけでなく、
緊急事態宣言というならもっと徹底した対策をして、感染における各指標を
限りなくゼロに近づけることが必要なのではと思うところなんですけども。


さて、こういった6府県の緊急事態宣言解除という大きな判断にも関わらず、
記者会見を行わず「ぶらさがり」会見で済ませた総理の菅センセーの対応が話題ですね。

なんで記者会見を行わなかったのか？
東北新社からの高額接待を受けて批判される山田マキコ内閣広報官を隠すためではないか、
との質問が浴びせられる展開となりましたが、もちろん菅センセーがそうです、と答えるワケはなく。

しかし記者からの相次ぐ質問に次第にいらだちを見せ、ついには逆ギレして、
その様子がNHKのニュース番組にそのまま放映されることとなりました。

どうなんでそしょう、ここはNHK的には、記者の質問に真摯に答える総理の菅センセー！
の絵を大々的に伝える筈だったところが、正反対の映像を流すことになってしまいまして。

もうちっと番組スタッフも気を利かせられなかったのかと、またマキコ内閣広報官から
「総理、怒ってますよ」とクレーム入れられたのではないでしょうか。


そう、本来なら総理の菅センセーの会見を仕切る東北新社からの高額接待を受けたマキコ内閣広報官は、
以前にもNHKのニュースウォッチ9に菅センセーが出演した際、番組のキャスターからのツッコミが
打ち合わせと違うとかいうことで「総理、怒ってますよ」とクレームを入れ圧力をかけた人物です。

総務省出身のマキコ内閣広報官は元総務大臣の菅センセーとも懇意にしており、
そして今の地位があるといってもいいでしょうが、そうした関係性からか、
総務省の幹部がことごとく東北新社からの高額接待を受けていたという、
役人でありながら民間企業から接待を受けた側として渦中にあります。

この件で接待を受けた総務省関係者は甘甘の処分です済まされることになりましたが、
マキコ内閣広報官は総務省を退職しているため処分の対象にもならないらしいですね。

制度としてはそうなのかもしれないですけども、そんなバカなことあるかいと、
さすがにソレはいかがなものかってんで、月給の6割自主返納ってんですが、
こんなの罰としては痛くも痒くもないでしょう。

ここは上司である総理の菅センセーが、泣いて馬謖を斬るくらいに処分してもいいところですが、
おそらくですけど、元総務大臣の菅センセー自身が、総務省の連中と東北新社の間を
とりもったのじゃないでしょうかね。総務省側に、東北新社に付き合ってくれと。
なんたって東北新社の中心人物は菅センセーの長男ですから。

とすると、総務省に役人は菅センセーの要請を断るなどできるはずもなく、
マキコもソレに従っただけなんですから、処分ってのも難しいでしょうねえ。
その他の総務省の連中も同様ですから処分もみんな甘甘ってことです。


ここで現総務大臣の武田センセーは繰り返し「放送行政がゆがめられた事実はない」って言いますけど、
利害関係ある民間企業からこんなにも接待を受けている時点で行政なんてゆがんでますから。

東北新社側としては、なぜか彼らだけハイビジョン未対応番組の放送認定を受けたのか、
という特別扱いと接待の時期が近いのですから、コレはもう接待した甲斐アリですよ。

接待に絡んだ菅センセーの長男はじめ社員は処分を受けたとのことですが、
本当であれば高級役人を接待していい仕事して実績挙げたんですから昇進していいところです。

ソレでももちろん、総務省側はこうした事実は接待と関係ないと知らんぷりですけども、
そんなワケないのは明らかであるのにこうして堂々とウソをつき続けるってのはスゴイですね。
高級役人ってスゴイなあ。

接待の場での会話内容を問い詰められた総務省の高級役人は、
東北新社に対する便宜に関わる内容はなかったと否定していましたが、
週刊文春がその接待の場の会話録音データを公開すると態度は一変、
会話内容を認めざるを得なくなりました。
いいオトナなんですから、みっともないウソはつかないで欲しいモノです。

しかしなんでそんな録音データなんかあったのかと思えば、
文春の記者が張り込んで、現場で会話を録音してたのですってね。
つまりその前から不審な動きを察知していたのですから、大したモノです。

役所の広報から記事をもらうだけの大新聞、大テレビにはできない芸当でしょうなあ。


そんなこんなで、元総務大臣で現総理の菅センセーの長男が親に内緒で勝手に動いたとは思われません。
親に火の粉が降りかかりかねないことですからね。

やはり、むしろ、菅センセーがと長男の東北新社と総務省の橋渡しをしたと考えるのが自然と思います。
核保有国と非保有国の橋渡し役は全くしてないのに、企業と役人の橋渡し役はこなしてたのです。


そんなカンジで、なんかもう、ガースーゲート事件かというような総務省と東北新社の案件、
役人の甘甘の処分で幕引きされてしまいそうなんですけども。

時を同じくして下記のようなニュースも舞い込んできてますが、
コレはコレでNHKと高級役人の接待を疑わなくていいのでしょうか。
どうなんでしょうか。


　東京高裁「NHK受信できなくする機器取り付けても契約義務」

　NHKの放送を受信できないようにするフィルターをテレビに取り付けた場合に、
　NHKと受信契約を結ぶ義務があるかが争われた裁判で、2審の東京高等裁判所は1審の判決を取り消し、
　契約を結ぶ義務があるとする判決を言い渡しました。

　都内に住む原告は、NHKの放送を受信できないようにするフィルターが
　取り付けられたテレビを購入したとして、受信契約を結ぶ義務がないと訴えました。

　1審の東京地方裁判所は原告の訴えを認め「NHKの放送を受信できる設備に当たらない」と判断して、
　契約を結ぶ義務はないとする判決を言い渡し、NHKが控訴しました。

　2審の判決で東京高等裁判所の廣谷章雄裁判長は「NHKの放送を受信できなくする機器を取り付けたとしても、
　機器を取り外したり機能させなくしたりすることによって、放送が受信できる状態になる場合は、
　NHKの放送を受信できる設備に当たる」と指摘しました。

　そのうえで1審の判決を取り消し、受信契約を結ぶ義務があるとする判決を言い渡しました。


　ＮＨＫ、契約逃れに割増金　放送法改正案を閣議決定

　政府は２６日、テレビを設置しているにもかかわらずＮＨＫに受信料を支払っていない世帯から
　割増金を徴収できる制度の導入を柱とした放送法改正案を閣議決定した。
　改正案にはさらに、受信料引き下げの原資を確保するための積立金制度の創設も盛り込んだ。

　武田良太総務相は閣議後の記者会見で、積立金制度に関し、
　「月額で１割を超える思い切った受信料の引き下げにつなげていく」と強調した。
　今回の法改正により、ＮＨＫは、テレビを設置しながらも正当な理由なしに契約に応じず
　受信料を支払っていない世帯から、未収分を含め割増金を徴収できるようになる。
　割増金の額は法案成立後に定める。
　一方、積立金制度は、ＮＨＫの次期中期経営計画期間（２０２１～２３年度）に創設する。
　既存の剰余金（１９年度末で１２８０億円）や毎年度の黒字部分を３年間積み立てて、
　次の３年間の値下げに充てる恒久的な仕組みをつくる。
　このほか政府は同日、インターネット上の誹謗中傷対策として、プロバイダー責任制限法の改正案も閣議決定。
　投稿者の氏名や住所などの情報を開示する裁判手続きを簡易にするための新たな制度を設け、
　損害賠償請求に向けた被害者の負担を軽減する。来年中の施行を目指す。


　

マスクのマナー

23日は朝からツイッターのトレンドに「マスクマナー」なるものが登場していたので、
なんだ、また新手のマスク警察かと思ったのですが。

どうやら、朝のテレビワイドショーで、ビジネスインストラクタ−？マナークリエイター？
なる肩書きの専門家（笑）が、ビジネスシーンにおけるマスクの着用のマナーを披露したと。
ソレによると、


　薄いピンクなど淡い色系のマスクは好印象
　濃いピンクなどの原色系は威圧感があるためNG
　黒マスクに白いシャツの組み合わせは「黒が強調されすぎてよくない
　黒マスクに黒スーツはOK
　イラスト・柄の入ったマスクは「相手に気を使わせる」という理由でNG


なんですってよ。
どうでもいいですね。

案の定、SNSを中心にこの説は批判というか呆れられているようであります。
番組の出演者も、「あなたの考えですよね？」とツッコまざるを得ない体たらくだったようで。

自分的には、マスクマナーなるモノがあるとしたら、最もNGなのは、
鼻の穴を出してマスクを着用していることだと思うのですがね。

しかしこの説を披露したビジネスインストラクタ−？マナークリエイター？もね、
わからないでもないんですよ。

こうした肩書きの職業がどれだけ需要があるのかはわかりませんが、
多少は企業の研修をしたりコンサルティングをしたりしているのでしょう。

そうした企業との付き合いの中で、このマスク着用当たり前の時代に、
ビジネスマナーってもんがないんですかね？と、企業の経営者か人事あたりから、
幾つかの相談をうけていたのかもしれません。

そこでビジネスインストラクタ−？マナークリエイター？としては、ピコーン！ですよ。

そうか企業にはこういうニーズがあるのかと、
ビジネスシーンでマスク着用のマナーについて見解が要求されているのだと。
ということに気付いたら、そりゃ自分が何か解をを出してやろう、となりますわね。

そうしてまだ誰も考え出していない新コロ時代のマスクマナーを確立すれば、
新たに企業研修やコンサルティングの仕事に結びつくかも知れない、
そんな実地での感覚を元に独自のマスクマナーなるものを編み出したんでしょう。
そうしてウケると思いきゃ、批判の嵐。

まあ、アイディアを捻り出す本人にはその妥当性が見えなくなるモノです。
ソレより、そんなアイディアを採用して放送したテレビの制作スタッフを疑いますわね。


さぁて、マスク大好き日本人はこの頃、マスク2枚を重ねて着用しているヒトが増えてきましたね。
そんなに新コロ感染が怖いならヒトに合うような行動を慎めばいいのにと思いますが、
そこまでマスクを信用して無駄にアクティブになりたいというのはワケわかりません。

自分的には感染対策と言えばマスクに依存しすぎな風潮に違和感があるのですが、
ちょっと前に下記のような記事があって、この主張のほうがアグリーできるのですけどもね。


　実験で新事実｢ウレタンマスク｣の本当のヤバさ


というもので、着け心地からウレタンマスクしてるヒト多いけど、息ダダ漏れじゃん？と。
ソレを実験で検証してみせたのです。

以前から不織布マスクに対してウレタンマスクの効力が弱いということで、
施設によってはウレタンマスク着用での入場を断ったりとか、
ウレタンマスク警察が現れる（ホント？）とかいう事態になっていたりしまして。

今までもいろんなマスクによる飛沫拡散のシミュレーションをスーパーコンピュータで行って、
コレならいいアレならダメとかいろいろ言ってたワケですが。

でも自分に言わせればそんなもん、わざわざスパコン使わなくても、
だいたい人間の想像力でどの種類のマスクは信用ならんとか、
フェイスシールドやマウスシールドの効果はいかほどのモノであるとか、
わかりそうなもんだと思うのですけど、そんなにスパコンの演算に頼らなければいけないのでしょうか。

まあとにかく一般市民としては、なんかスゴそうなもの、、専門家（笑）やスパコンといった、
権威に安心したいのでしょうね。自身の想像力や思考力に自信を持たないのでしょうか。

ソレはともかく、上の記事ではこんなコト言ってます。


　ウレタンマスクの素材である「ポリウレタン」は、
　5um（マイクロメートル）以下の粒子だと除去率1％以下。
　ほぼ効果がないことがわかります。

　「富岳」による飛沫防止効果の映像が昨年発表されましたが、
　僕らがテレビなどで再三観ていたものは、あくまでシミュレーションなわけです。
　それが真実である保証が必要です。

　ウレタンは着け心地はいいのですが、呼吸がしやすい。
　それは言い方を変えればスカスカだということで、実はずっと心配していました。

　戸外でウォーキングをするときなど、他人とほぼ会わないときはウレタンや布マスクでいい。
　というか、堂々とマスクを外していいです。


というワケで。

この記事や実験結果が絶対の評価だとは言いませんが、
なんか無駄に屋外でマスクをするとかおかしいと思うのですよね。
着けたきゃソレで構いはしませんが、メディアに煽られるあまりマスクに頼りすぎて、
どうにも思考してないんじゃないかというのは異常に思ってました。

なんて、周りからは自分のほうこそ異常に見えるのかも知れませんが。


まあ自分が言いたいこととしては、あまりマスクのデザインだとか考えることなく、
他人と接触するときは効果の少ないウレタンマスクや布マスクなんかじゃなく、
普通に不織布マスクしてりゃいいんじゃないの？

ポーズだけのフェイスシールドやマウスシールドとか不要なんじゃねえの？とか、
また他人との距離がとれたり屋外の時はそんな神経質になることもないんじゃねえの？
ということなのですけどもね。

自分がおかしいでしょうか。

　

聖火リレーと聖子リレー

先週から日本でも新型コロナウィルスのワクチン接種が医療従事者対象に始まりました。

東京オリンピック・パラリンピック開催に欠かせないとされる新コロワクチンですが、
どうなんでしょう、スタッフ含めた選手団のほか、大会運営、メディア、医療スタッフなど、
関係者みんなが大会前に2度の接種を済ますという意味で言ってるのでしょうか。
なんでワクチンがあればオリンピックが開催できる！との理屈になるのかよくわからないのですが。

ソレはともかく、どうなんでしょう、仮にオリンピック関係者は優先されるとして、
順調にいってもソレ以外は、オリンピック開催までにワクチンの接種ができる一般人は、
せいぜい高齢者ってカンジになるでしょうか。

まあこうしてワクチンの接種状況を管理するのに、「デジタル・ガバメント」を目指すらしい政府は、
マイナンバーを活用しよう！なんてことを言ってるようですね。

そんなことはマイナンバー制度がインフラとして十分に整ってから言って欲しいのですが、
今はマイナンバーカードの普及率って10数パーセントでしょう？
もうワクチン接種は始まっているのですが、アレはやっぱり言ってみた、だけなんでしょうか。

そんな人気もないし使い途もよくわかんないし安全かどうかも不安なマイナンバーですが、
先日こんなニュースがありましたね。


　野党、マイナンバーの中国流出を指摘　年金機構は否定

　立憲民主党の長妻昭副代表は17日の衆院予算委員会で、
　日本年金機構から業者を通じてマイナンバーなどの個人情報が中国に流出した可能性を指摘した。
　機構の通報窓口に来たメールを入手したと明らかにした。
　日本年金機構の水島藤一郎理事長は「流出はしていない」と否定した。

　日本年金機構では2018年、データ入力を委託した都内の情報処理会社が中国の業者に再委託していた問題が発覚した。
　長妻氏はこの問題の発端となった通報メールに「マイナンバーや年収が流出している」と書いてあると指摘した。

　水島氏はこのメールに記載されている個人情報が「基本的に正しい」と述べた。
　一方で「外部の業者が調査した結果、マイナンバーなどの流出は生じていないと判断された」と言及した。
　「中国の業者に再委託された情報は氏名とふりがなのみだったと報告を受けた」と説明した。


年金機構の前身である社会保険庁の時代から、膨大な年金記録などのデータ化については、
国内の業者に委託され、そこから中国の現場に再委託されてはいたのですよね。
ですので、ほうっておけばいつかはこうなってもおかしくありません。

この期に及んで流出はしてないみたいな意地を張って事実を認めないでいるから、
またこういう流出の事態になったんでしょうけどね。

こんなことになってもまだ何も起きていないかの風ですし徹底調査をしようともしてませんし、
もちろん責任を取ろうともしていません。

こんなんでマイナンバーなんて安心して使えるワケないでしょう。
保険証や免許証としても使えるようにするとか、銀行口座と紐づけるとか冗談じゃありません。

しかしアレですかね。
もしマイナンバーカード情報の流出を認めざるを得なくなり、何かしら対応するとしたら、
情報流出の対象となった個人には、商品券ではなくやはり、マイナポイントでも進呈するのでしょうかね。


さて、世間的にはマイナンバーなんかよりオリンピックです。
なんたって日本人はオリンピックが大好きなんです。

女性蔑視発言で森センセーが大会組織委員会の会長を辞任することになり、
透明性ある潔癖なプロセスでもって新会長は五輪担当大臣だった橋本聖子センセーに決まりましたね。
幾人か他の候補があったようですが、順当な後任でしょう。

だって森センセーの子飼いで森ンピック体制の維持に支障はないですし、オリンピアンで政治家で、
若くかつ女性とのプロフィールを満たした人選で日本は差別的じゃない！とアピールしたことになります。

いや、アピールしたことになるだけであって、理解されるというのではないのですよ。
ただの看板の付け替えに過ぎないってのは明白なんですし、ソレに加えて聖子センセーには、
パワハラセクハラの過去があり、海外メディアでも報道されているとおりバレバレの事実です。
性差別の次にはパワハラセクハラの会長ってワケです。

ソレでいうと、よく聖子センセーで決めたなとも思いますし、よく本人も受諾したもんだなと思います。
逆に考えれば、聖子センセーを新会長に選ぶうえでの障害というのはソレくらいだったのかもしれません。

なので、聖センセー本人も嫌だったでしょうに、相当に周りが説得したのでしょう。
パワハラセクハラの問題は取り上げられるだろうがソレだけ今だけなんとか凌げってね。
大臣は辞めないといけないが自民党を離党しなくてもいいし、
議員辞職しなくてもいいように取り計らうから安心しろってね。

こうして聖子センセーは、オリンピックに巣くう爺さん・オッサンどもに利用されましたとさ。

しかし結局、この要職における政治的中立性も問題から離党することにはなってしまいまして、
いやあ、議員辞職はしないとはいえ、聖子センセーも気の毒だと同情しちゃいますね。


でまあ、聖子センセーは大会組織委員会の新会長に就任するにあたり、五輪担当大臣を辞任したのですが。
その後任ポストには丸川「ルーピー」珠代センセーが据えられました。再任となります。

こうして、、東京オリンピックの主要なポスト、大会組織員会の聖子センセー、
五輪担当大臣のルーピー珠代センセー、そして東京都知事の百合子センセーと、
3人の女性が揃ったってんで、外見のアピールにいいと評価されてますね。
そんな女性ありきで喜ばしいとか言ってるようじゃ本末転倒と思うのは自分だけでしょうか。

そして、そりゃあこの時期、大会組織委員会会長のポストが日本としても重要というのはわかるんですが、
大臣を辞任してでも引き受けないモノだったのですかね？　
だとしたら五輪担当大臣とはなんだったのでしょうか？そんなに軽い大臣ポストだったのでしょうか？

ソレに聖子センセーは五輪担当大臣の他に、女性活躍担当、内閣府特命担当（男女共同参画）大臣も
兼ねていたワケですから、あれ？　その二つの要職も辞任ですか？
女性活躍・男女共同参画ってテーマよりもオリンピックが重要だったんでしょうか？

そこまでしての組織委員会会長後任人事ってのは、ホントに女性蔑視発言を反省しているのでしょうか？
女性蔑視の風潮を払拭したことになっているのでしょうか？

ま、なっているのでしょうね。
というか、そういうことにしてるのです。


ってなカンジで、見かけ倒しの組織委員会会長人事は見事に聖子リレー完遂となりましたが、
3月にも始まる予定の聖火リレーでは、島根県知事が県内リレーの中止を検討しているとのこと。

理由としては、新コロ対策に対する政府や都への不満や不信があるようでしたが、
ソレでいてなんで県内での聖火リレー中止になるのは、いまいちピンと来なかったんですが。

でもオリンピック開催に関係のない地方でも、中央の言うことに従う立場であり、
しかも聖火リレーには数千万円の支出を要する、でありながら一方で、
新コロ濃厚接触者の追跡も減らすとか新コロにおける政府や都の行動もちぐはぐで、
やってられっかよと、そんなことより県民の健康のためにカネ使いますわ、と。

ニュアンスはちょっと違うかも知れませんが、確かに、ついていけないのかもしれないですね。
っていうか、県知事が県民のことを優先して考えるのは当然です。
都知事の百合子センセーが言ってた、都民ファーストです。
であれば、島根県にとっての島根県民ファーストは否定されません。

そしてどうもメディアはじめ社会的にも、オリンピックってことで尻込みしてるのか、
そんな都や政府に対してまともに声をあげないのが不健全、とも感じておられるようですね。

なんかもうオリンピックっていうとどいつもこいつも「オールジャパンで」と言いますが、
都が主導するイベントに勝手に巻き込まないで欲しいってのは自分も思うトコロですし、
体たらくな中央に従って付き合う必要性はあるかと言えばないでしょう。

まあ、聖火なるモノをおらが町で見たい人もいるでしょうし、
聖火ランナーとしてお祭りに参加したい人もいるでしょうが、
島根県の丸山知事の発言を機にオールジャパンで考え直してもいいかもしれないですね。

　

情けないニュースが多すぎてついていけない。。

女性蔑視発言問題で辞任した東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長、
森センセーの後任に、現五輪担当大臣の橋本聖子センセーの名が挙がってますね。

どうやら組織委員会の検討委員会（ややこしい）としては後任候補を
聖子センセーに一本化しているのだとか。

ということで、大きなニュースになっているようですが、みなさん、
大会組織委員会の会長人事ってそんなに大事ですか？

いや、オリンピックの実務を司る組織のトップだし大会の顔なんだし！って言いますけど、
つい最近のオリンピック組織委員会会長が誰だったかなんて知ってます？
もしくは次の冬季オリンピックの組織委員会会長が誰だなんか知ってます？

誰だっていいってことはないんですけど、委員会が選べばいいだけのことだと思うんですけど、
なんでメディアも国民も唐突に、プロセスの透明化が大事だ！なんて言い出して、
人事の動向いちいちを知りたがるのでしょう。

だいたい、あと数ヶ月後に大会が迫っているってときに、
やれ意識改革組織改革なんてやってる場合じゃないでしょう。
できるとして、会長という看板を変えるだけで、さもナニか変えたフリするだけです。

まあま、そんな人事も決まれば教えてくれればいいことです。
大事なのは大会運営であって、今さら看板を変えることでもありません。

けども、そういうことなのでしょうねえ。
形式的にナニか見た目を変えれば、ある程度は問題が解決すると思っている。
なんか、そういう空気があって、とりあえず会長のイメージを一新すれば、
世界にアピールできるし日本スゴイし一仕事したカンジになっちゃうという。

本質はジェンダー差別の意識改革なんですけど、見た目で誤魔化してなんとかしようと、
ソレこそ、正義感を剥き出しにして、さもこの問題に関心あるふうのメディアや国民も、
いったんコレで良しとしちゃって、あとはほったらかしという。


さてそんなことも含め、新型コロナウィルスで社会・経済の先行きが見えない中、
毎日毎日、ひどいっていうか情けないニュースが続きますですねえ。

自民党・公明党の議員が銀座で飲食店はしご、高級クラブ通いに続き、
またしても自民党議員が麻布の高級ラウンジで接客の女性を伴い夜まで飲食。
ただでさえ政府・自治体が国民には外出自粛、20時以降の飲食店営業自粛を要請してる中、
まるで与党議員は特権かのように夜の飲食を繰り返す。
そんなんだから自由飲酒党なんて言われちゃうんですよ。

役人も役人で、総務省の高級役人が利害関係のある企業幹部と飲食。
おそらく接待を何度も受け、どうやら企業には便宜を図っていた疑い。
そしてその企業幹部は東北新社に勤める、首相の菅センセーの息子で、
東北新社は衛星放送チャンネルを運営し、その所轄が総務省。
明らかに利害関係があり、公務員倫理にも反するため飲食に参加した役人は
処分されるとのことですが、さあ、どんな甘甘な処分になるのやら。

企業関連では福井県の製薬会社・小林化工の睡眠導入剤混入問題、
自動車部品大手・曙ブレーキ工業の検査不正問題ですよ。
なんかやっぱり、儲けのためにバレなきゃいいからインチキやっちゃえ！
みたいな企業の姿勢ってもんがすっかり根付いちゃってるのでしょうねえ。
書類をちゃんと揃えるとか形式的なアリバイを残すだけで誤魔化せるという、
利益を追求するあまりコストのかかる正直さよりも形式を優先しちゃって、
不健全なのはわかってるけどアリバイだけ作っておけば正義、というね。
この20-30年、真っ当な経済成長できなかった歪みなのでしょうか。

曙ブレーキなんて、ついこの間までは優良企業との評価があったと思うのですが、
さあこの問題でどんだけ株価が下がっているのだろうか、、と見てみたら、
なんとあまり下げてなくて逆にびっくり。
この不正にも関わらず、部品自体の品質は問題なくリコール対象でないことが、
評価に影響しない理由になっているのでしょうか。
リコールにならないってのも不思議ですけど、、なんか忖度でも働いたのでしょうか。
検査不正は20年も続いたってことで、そりゃあ、もしリコール対象にでもなったら、
自動車メーカーも含めもの凄い事態になりそうですからね。

そして株価といえば、なんとバブル期以来30年ぶりに日経平均が3万円超えだとか。
この時期に好調な業種もあるとはいえ新コロで社会・経済は疲弊してしまい、
また先行きだって不安いっぱいなのに株価だけは上がり続けています。
昔、日経平均が3万円くらいだったときってバブルも絶頂で日本全国、
仕事も遊びも絶頂で企業も個人も消費しまくってバカみたいに金回りが良かったのですが、
今は全くそんな様子はありません。昔がいいというのではなく、日経平均とは何なのでしょうか。
こんなもの経済指標として有り難がることは必要ないですし、むしろ悪徳なんじゃないでしょうか。
株価の高値が正義になるあまり、経済政策が歪む恐れはないのでしょうか。

最近のニュースで気になるのはなんといっても、愛知県知事リコール運動に絡む不正署名問題ですね。
同じ筆跡の署名が全体の8割程度あると問題視されていましたがなんと、
広告関連会社を通じアルバイトが求人・動員され、多量の署名をねつ造していたと明らかになりました。
運動の中心であるYesナチス高須センセーや名古屋市長の河村センセーは知らぬ存ぜぬの態度ですが、
さあ、この件についてはまた別に書いてみたいと思います。


ってなカンジで、新コロのうえに大地震に爆弾低気圧など大きな自然災害も止まず、
国民の暮らしを守る！はずの政府・与党などエライ人達は、ドコ向いて仕事してるでしょうか。

問題があんまりありすぎて、河井あんりセンセーの不正選挙で有罪の件とか、
他のニュースのおかげで埋没しちゃって、もはや報道からはほったらかしにされてますよね？

あんりセンセーには異例の大きな金額の選挙資金が投入されていたことや、
アベちゃんや首相の菅センセーも彼女の選挙戦に大きく肩入れしており、
つまり選挙資金への関与も疑われることもあって追求必至の問題の筈なのですが。

あっ、埋没化が目的でしたか？

　

それでも森ンピックは続くよ

13日の夜遅く、福島沖を震源とした大きな地震がありました。
福島と宮城では最大震度6強を記録しており、その一つに宮城県蔵王町があるのですが、
となると蔵王山は大丈夫なのだろうか・・・と思ってしまうところであります。

この地震で誰もが10年前の311・東日本大震災を思い起こしたと思いますが、
幸いにも津波の心配はないとのことでしたね。

さすがに土砂崩れや道路の破損、水道管破裂に停電、建物への被害などは相次いでますが、
今の時点では大きな人的被害には至っていないようで、なによりではあります。

寒い時期での寒い地方での地震ですから、石油ストーブが原因の火災など、
もっと発生しうると思ったのですが、夜も深かったのがよかったのでしょうか。
今どきの石油ストーブなら地震を感知する運転停止機能もあることでしょうが。

とはいえ、この後も余震など考えられますし、雪崩の危険性も増すでしょうし、
まだまだしばらくは警戒を続けなければなりません。

そして地震といえば心配になるのが原発関連施設ですけども、
各原発施設は地震による異常は見られない、ということです。
ま、普段からたくさんの異常がありますから見分けがつかないだけでしょう。

そして福島第一・第二原発では、燃料タンクから「少量の」「水が漏れた」けども、
「安全上の問題はない」とのことであります。

まあ、、東電の言うことなんて信用してませんけどね。


さて、地震に比べたらどうでもいい東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の後任会長人事ですが。

前会長の森センセーが辞意を固めて元Jリーグチェアマンの川淵サンに後任を要請、
川淵サンもまんざらでなく、それで後任会長は決まったかのようでしたが、
その翌日、突如としてそのプランは白紙となり、川淵サンも一転、就任辞退となりました。

まあ、わからないでもないんですよ。
森センセーが女性蔑視発言で批判を受けて辞任するというところで、
その批判を受けた森センセー独断で後任を選んで、その後任が相談役として
森センセーにはいてもらうとか言ってるんじゃ、明らかに森センセー傀儡であって、
森ンピック体制はナニも変わらないのですから。

というのは一見して明らかなんですが、ソレにしてもナニがあったのでしょうかね？
ヤル気MAXだった川淵サンも辞退について「従わざるを得ない」てなコトを言っており、
いったい「誰に」従わざるを得なかったのか、謎であります。

官邸が口を挟んだんじゃないかと言われてますが、だとすると政治介入ってコトで、
コレまたオリンピック憲章違反の疑いがあり、開催権剥奪もありうるとか。

まあIOCも今さら、コロナ禍での開催責任は日本におっつけようとしてるのでしょうから、
そんな罰を適用するような事態にはしないでしょうがね。


え、そもそもオリンピック自体、開催できるのか、ですって？
そりゃ、無理してでもやるんじゃないですかねえ。

周りを見ればテニスの4大大会・全豪オープンだって開催されてますし、
ヨーロッパサッカーでは各国の国内リーグも国をまたぐ大会も開催されてますし、
6月には1年延期されてしまったサッカー・ヨーロッパ選手権も開催されるでしょう。

というときに、オリンピックは開催できません、というコトはIOC的に、
スポンサーのこと考えても、言えないんじゃないでしょうか。


ってことで、東京オリンピック・パラリンピックは開催されるのです。
自分はもともとオリンピック招致には反対ですが、ここまで来たらやればいいのです。

確かに残念な女性蔑視発言であり、その問題の本質を未だに森センセー本人はわかってないふう、
というのが更に残念ではありますが、ここまで来たら森ンピック体制でやるしかないと思ってます。

よって、前のエントリーにも書きましたが、森センセーも辞任することなく、
責任を取るなら大会開催後、で良かったんじゃないかと思います。
組織改革・意識改革の道筋は発表することは必要だとして。

だって現実的に、今さら森ンピック体制は改めようがないんじゃないでしょうか。
川淵サンの件もそうですが、いくら森センセーを辞任させて誰が新会長になろうとも、
森センセーの院政が敷かれてしまうのですし、周囲もソレを容認するでしょう。
森センセー以外の幹部・組織自体が森ンピック体制のまんまでしょうからね。

会長を替えればとりあえず問題解決になるワケではなく、
組織委員会全体、もしくは日本のスポーツ界全体の意識と組織が変わらなければ、
解決にはならないのですから、オリンピックまでにソレを行うなんて無理です。

まあ、世間体上、外見の看板を替えたいってのはわかるんですが、だとしても、
実務上は森センセーの影響が残り、実際に彼の力も必要とされるでしょう。

となると、森院政による森ンピック体制はやっぱり変わらないのです。
だったらソレを認めて森センセーに続けてもらえればよかったのです。
まあ条件としては、森センセーが真摯に問題を認識して謝罪することは必要と思いますが。。


そうはいっても、このままでは女性を蔑視する風潮が社会に蔓延してると、
日本が誤解されてしまうので、それを払拭するための新会長人事は必要らしいです。

まあ、誤解というか、そうした風潮が蔓延するオッサン社会だってのは事実なんですがね。
なので余計に、新会長人事でソレを誤魔化そうというワケです。

で、組織委員会は新会長選びに候補者検討委員会を立ち上げるんだそうです。
また妙に大袈裟ですがソレもいいでしょう。
その委員長が元キヤノンの御手洗・経団連名誉会長ってのもいいでしょう。

ところが、その他の委員が誰かは公開しないらしいんですが、
密室協議はダメだ、透明性を確保して選考だと言う割にコレどうなんでしょうか。
結局は爺さん・オッサンの都合で決めると言ってるようなモノです。

でもま、政治家やらメディアやら一般市民やら周りはいろいろ言いますが、
密室だろうが透明性だろうがそんなコトよりも、
組織委員会のレギュレーションに従って決めればいいだけなんじゃないですかね。


さて後任候補としては、女性オリンピアン中心に以下の面々などが挙がっているようです。

　山口香（筑波大大学院教授、柔道）
　小谷実可子（スポーツディレクター、シンクロナイズドスイミング）
　高橋尚子（日本陸上競技連盟理事、マラソン）
　橋本聖子（五輪担当大臣、スピードスケート、自転車、自由飲酒党）
　丸川「ルーピー」珠代（自由飲酒党）

どうやら森センセー同様の爺さんはNGで、若い人、女性がいいと、いう方向性のようですが、
コレはコレで女性のジェンダーが都合良く利用されてるカンジがありますが、ソレはいいのでしょうか。


ちなみに、フランスのAFP通信によると、

　「森前会長の後任レースは誰がなってもおかしくない状況だ」
　「日本に2人しかいない女性閣僚の一人、橋本大臣が最有力だ」

とのことなんですけども。

聖子センセーって、自身の地位を利用してフィギュアの高橋大輔に濃厚キスを強要してましたが、
女性蔑視の次にパワハラ・セクハラな政治家で大丈夫なのでしょうか。

まあ、聖子センセーは森センセーの子分ですし、後任としては正統なのでしょうし、
爺さんとオッサンによる委員会やスポーツ界の秩序も保たれそうではあります。


ところでAFP、「日本に2人『しか』いない女性閣僚」と、
さりげなく日本をdisるあたりはさすがに意地悪いフランス人ですね。