Do you remember rock'n' roll radio?

Macとか音楽とかサッカーとか気にくわないニュースとか、独りよがりの邪推と妄想

ロクに試験勉強してない政治家が教育にクビを突っ込む

2019-12-17 22:56:08 | 社会・経済


 
2019年もすっかり年の瀬ですが、そういえば恒例の「今年の漢字」なるものが発表されましたね。
今年は新元号から「令」なんですってよ。

令和ってアタマがありますので「令」でそんなもんだろうと思いますけど、
元号のハナシがなければ命令かよ、みたいに毒づきたくなるところではあります。

それにしてもま、「令」とはコレまた普通ですよね。
もはや「今年の漢字」に新鮮味がないのは今に始まったことでもないのですが。

自分的には「棄」にして欲しかったところですがね。
「棄てる」んですよ。

いつからか日本の公文書は、簡単に棄てられ改ざんされ隠ぺいされるようになりましたが、
「桜を見る会」問題の今年、ソレが極まった感がありましてね。
そういった意味では「桜」でもいいのですがね。


そして流行語対処も決まりましたね。
「ONE TEAM」なんだとか。

あまりラグビーを観てなかった自分としてはピンと来ませんが、
まあ、みなさんがソレを合い言葉に盛り上がったというならいいんじゃないでしょうか。

しかしラグビーのワールドカップ絡みとは、コレまた普通と言いますか。
自分的には「身の丈」で決まりなんですがね。

もしくは「闇営業」「反社会的勢力」「戦争しないとどうしようもなくないですか」
あたりでもよかったんじゃないかと。

スポーツで盛り上がるのもいいのですが、たまには世相の風刺もあっていいと思うのですがね。


ところで自分的に今年の流行語?「身の丈」の文科大臣・萩生田センセー、
ついに英語の民間業者試験に続き記述式試験も断念しましたね。


 大学入試 国語・数学の記述式延期を発表 改革2本柱、英語に続き頓挫

 2020年度から大学入試センター試験に代わって始まる大学入学共通テストで導入予定だった
 国語と数学の記述式問題について、萩生田光一文部科学相は17日の閣議後記者会見で、延期すると発表した。
 安倍政権が推進する大学入試改革の象徴でもあった共通テストは
 英語民間試験の活用と記述式問題の導入という2本柱が折れることになった。

 記述式問題の採点はベネッセホールディングスの子会社が受託することになっていた。
 50万人規模の採点を20日間程度で行うため約1万人の採点者が必要とされ、
 アルバイトの起用による採点のミスやぶれへの懸念があった。
 過去2回の試行調査では受験生の自己採点と実際の得点のズレも判明した。
 受験生は自己採点の結果で出願先を決めるため受験生からは不安の声が上がっていた。

 導入を強行すれば政権の新たな火種になりかねないとして、
 首相官邸や与党内から延期を求める声が強まり、文科省は見送りを決めた。

 大学入試改革は安倍晋三首相肝いりの教育再生実行会議が13年に出した提言をきっかけに議論が始まった。
 20年度から始まる共通テストは、英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)を評価するために
 英語民間試験を活用することと、表現力や判断力をみるために記述式問題を導入することが柱だった。
 英語民間試験は経済・地域事情による受験機会の格差の解消に見通しが立たず、
 11月1日に延期が決定し、24年度に新制度の実施が検討されている。


まあ、萩生田センセーによる「身の丈」発言から始まった騒動で結果的には、
落ち着くべきトコロに落ち着いた、ってことになるのでしょうか。

さんざん受験生や学校、家庭を巻き込んで混乱させてくれましたけどね。
公平な採点の期待もできないのに、ベネッセら業者とソレにたかる政治家らの
利益にしかならない制度なら中止で当然です。

でも「身の丈」発言というか失言がなければ実施されていたかもしれないと思うと、
空恐ろしいことが日本で起きてるんだなと改めて思います。

上の記事にあるように、見送りの決め手となったのは、

 導入を強行すれば政権の新たな火種になりかねないとして、
 首相官邸や与党内から延期を求める声が強まり

って部分ですよね。
わかっちゃいましたが、受験生のことなど考えてないってことです。

もちろん政府はそういうふうには言いませんが、
記事にあるこの見解が本当の理由なんだろうと思います。


しっかし、この大学入試改革は、アベちゃん肝いりのプロジェクトらしいですが、
なんでアベちゃんみたいにロクに受験勉強なんかしたことのないオトコの肝いりで、
こんなヘンテコな制度が持ち込まれることになっちまうのですかね。

ベネッセと言えば岡山、岡山と言えばの加計学園なんですが。
加計とオトモダチと言えばのアベちゃんと萩生田センセーですから、
やっぱり、そういう繋がりでしかないように思えます。


さて、教育関連では、アベちゃんの地元・山口県でこんな騒動が起きているようです。


 “安倍側近”の下関市長 市立大人事「私物化疑惑」が大炎上

 第2の「加計問題」か。安倍首相の「お膝元」山口・下関市で“側近”による
 「大学私物化疑惑」が取り沙汰され、大炎上している。

 舞台となっているのは、経済学部のみの単科大学として1962年に設置された「下関市立大学」。
 突然「専攻科」の新設が決まったうえ、かつて安倍首相の秘書だった前田晋太郎市長が、
 教員人事をトップダウンで決めたのではないか、という疑惑が浮上しているのだ。

 教員の9割超から計画の白紙撤回を求める署名が集まる、異常事態になっている。

 市立大に新設されるのは「特別支援教育特別専攻科」。発達障害のある子供らの教育支援のため、
 専門的知識を持つ人材を育てるのが目的で、1学年定員10人を予定している。
 1年間学ぶと特別支援教員免許を取得できる専攻科は、2021年4月開設予定だ。
 来年度初頭からは、一般向けのリカレント(学び直し)センターを設置する方針となっている。

 不自然なのは、新設計画が「降って湧いた」(地元関係者)ことだ。
 計画について教職員らが知らされたのは今年5月末。大学事務局から突然メールが送られてきたという。
 6月6日には、計画の中身と3人の教員採用について、理事長から一方的な説明がなされたそうだ。
 大学の定款では、教員人事や教育課程について、学内の「教育研究審議会」などの
 審議を経ることが規定されているが、こうした過程を経ずに決められたという。

 さすがに、この拙速な決定に、市議会では疑問の声が噴出している。
 きのう(12日)の市議会では、田辺よし子議員(無所属)が、
 「なぜこんなにバタバタと決まったのか」「科を新設するのなら、学内でじっくり協議すべきではないのか」
 「前田市長の独断で決まったように見える」と追及。
 今井弘文総務部長は「市長公約の『総合大学化』ということもありまして……」
 と本音をチラリとのぞかせていた。田辺議員はこう憤る。

 「人事について、学内の審議も経ていないわけですから、民主主義からはほど遠い決定です。
 仮に市長が大学の人事に手を突っ込んだとなると、大学のガバナンスにもかかわる問題です」

 加計問題では“総理のご意向”で新学部設置が優先的に認可された。
 下関では“市長のご意向”が働いたということなのか。


大学の私物化疑惑。
ソレも私立大学でなく公立大学ですよ。

市立大学ですから市の関与はもちろんあるでしょうが、
ソレにしても教育現場への政治の過剰な介入によって、
大学のガバナンスというものが脅かされていいものでしょうか。

この問題については、まさに当大学のシンポジウムに招かれていたという、
弁護士の郷原信郎氏が解説してくれてますのでご参考に。


 首相元秘書・下関市長が目論む“市大支配” ~教員人事・定款変更の強行は「桜を見る会」と同じ構図


ソレにしたって、大学自治についても、入試についても、私学創設についても、教科書についても、
こんなにもアベちゃん周辺の政治家が教育にクビを突っ込んでくるのは、
なんとも気持ち悪いと思いませんか。

こやつらは、教育をどうしたいのですか?
やっぱり、歴史修正主義、みたいなものが念頭にあるのでしょうかね?

下関市の前田市長は元アベちゃんの秘書ということでもありますし、
何らかアベちゃんの影響もあるのでしょうか。
やけに傲慢でかつ、知性や正義を感じさせないところはアベちゃん譲りなカンジはありますね。

で、市長はきっと、アベちゃんに倣ってオレもいつかは総理だ!
なんて野望を抱いているのかもしれませんね。

 

「反社」ってナニ?

2019-12-11 22:36:18 | 国際・政治
 

 ロボットが契約書をめくって自動で押印 手作業の負担を軽減 デンソーと日立が開発

 デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズは12月11日、
 ロボットとRPAを活用して契約書などの押印を自動化するサービスを発表した。
 金融機関や自治体など、契約書・請求書の電子化が進んでいない業界の押印作業を効率化する狙い。
 2020年3月から月額制で提供する予定。

 デンソーウェーブのロボットアーム「COBOTTA」2台とカメラで構成された専用のマシンを、
 PCに接続して使用する。COBOTTAは、アームの先端に装着した社印を押す作業と、
 書類のページをめくる作業を担う。
 ページをめくるたびに、カメラで書類を撮影し、押印欄を識別する仕組み。

 RPAは、カメラで撮影した書類の画像を分析。
 契約書・請求書といったカテゴリー別に分類した上で、PCにフォルダを作成し、画像を保存する。

 デンソーウェーブはCOBOTTAを提供し、日立キャピタルはサービスの提供窓口を担当する。
 日立システムズはRPAの初期設定や保守などを行う。

 3社は12月18日~21日に都内で開かれる展示会「2019国際ロボット展」に同サービスを出展し、
 COBOTTAが自動で押印する様子を一般公開する予定。

 日立キャピタルの広報担当者は
 「顧客からヒアリングを重ねる中で、金融機関や自治体では、契約時に膨大な書類に角印を押す必要があり、
 作業が夜中までかかることもあると聞いている。今回のサービスによって負担を軽減したい」
 と話している。


ハンコを押すためのロボット。。。

いかにも星新一のショートショートにデモ出てきそうなSFロボットが、
まさかホントに登場するとは思いませんでした。。
この調子だと、歯磨きしてくれるロボットとかホントに出てきそうです。。

まあ、このニュースに思うところは人それぞれだと思いますが。

ハンコが便利な面もあるとは思うのですよ。
一応、関係者の承認を得るという印でわかりやすく、サインよりは作業が楽というね。

しかし、ハンコを押す作業を軽減するためにデジタル化を進めるのでなく、
むしろハンコを押す作業を物理的に自動化する方向になるとは、さすが日本というべきでしょうか。

しかしコレってどうなんでしょうね。
押印作業をロボットに任せるってコトは、書類の承認になるのでしょうかね?

ヒトが書類に目を通した上で押印だけロボットに任せるのでしょうが、
だったら、ソコだけロボットってホントに効率的なんでしょうか?

まあ、そういう必要性に駆られている人達のヒアリングをもとに製作したのでしょうから、
ある程度は需要があって無意味なロボットではないのだろうと思いますけども。

でも、なんかこう、日本の産業力の限界を見てる気がしないでもありません。
そんなに押印に縛られ、そこから抜け出せないのかと。

でもきっとアレですね。
そんな今や不合理なハンコ文化のアホらしさを糾弾するために、
ワザとこの商品を出したとしか思えません。


さて、「桜を見る会」の疑惑や「政治とカネ」疑惑の議員問題も、
何もかも逃げっぱなしで国会が会期延長されることもなく終了したのですが。

その、「政治とカネ」疑惑を追求れた前経済産業大臣の菅原センセーに、
前法務大臣の河井センセーとその嫁あんりセンセーにも、議員ボーナス満額支給ですってね。

この3人は疑惑を追及され要職を辞任しつつ、説明責任を果たすとは言いながら、
国会を欠席しっぱなしで、あんりセンセーについては病気で入院だとさ。

こんな、まるで仕事しなかった議員にボーナス満額ってアリです?

普通の企業であれば査定がされて、その評価に見合ったボーナスが当たり前なのですが、
選挙に当選してしまえば仕事休んでもボーナス満額支給ですよ?

いかにも国民が愚弄されている一面だ思うのですがね、
彼らを選出した選挙区の有権者はどう考えているのでしょうか。

もちろん、国民感情を逆撫でするかのように普通にこんなをする政府もまた、
いかがなものなんでしょうかね。


政府と言えば「桜を見る会」問題に関連して、反社会的勢力と思われる人物が参加、
かつ、おそらく政府の要人から招待されていたとされたことについて官房長官の菅センセーの、
「反社会的勢力」の定義ができないとの発言を閣議決定しちゃいました。

定義ができないとしたら、「反社会的勢力」そのものの概念さえないってことですよね?

でもですね、「反社会的勢力排除に関する誓約書」なるものを、
業務契約だったり雇用契約だったり役所への戸溶けだったり、
いくつもの場面で書かされたり書いてもらったりすること多いじゃないですか。

でも、政府が反社の定義ができないっていうんじゃ、それらは意味ないワケじゃないですか。
そうの手の誓約は必要ないならまだしも、今まで手配してきた誓約書ってどうなるんでしょう。
コレどうしたらいいんですかねえ。

もともと「反社会的勢力」についてその定義は、第一次アベちゃん政権の2007年に、

 「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人」

と、ちゃんと定義されてるのに、今は定義できないですってよ?

このことに関しては警察庁も口をつぐんじゃって、まあ情けない限りです。


とにかく、こんなカンジで、今の政権に都合の悪い言葉はなかったことにする、
ソレがまかり通ってるワケなんですよ。

そういやちょっと前には、南スーダンの自衛隊の活動地域についての「戦闘」について、
ソレが戦闘でないとかナントカがすったもんだしたこともありましたけども。

こうやってそのうち、いろんな言葉がなくなっていくかもしれませんよ。

「差別」「侵略」「独裁」「私人」みたいなネガティブな言葉から、
「民主主義」「自由」みたいな人の権利を守る言葉でさえもね。

まるでジョージ・オーウェルの小説「1984」みたいですが、大袈裟でなくそうなっている気がします。

そして、こんな言葉の定義ができないとか開き直っている連中が、憲法改正とか言ってるワケですよ。
こんなインチキ、国民も見過ごしたら大バカですよ?
ハンコ押しロボットをわざわざ考えてわざわざ作るくらい馬鹿ですよ?

 

毎日がエイプリルフールのようでありますように

2019-12-07 12:24:57 | 国際・政治
I Wish Everyday Could Be Like Christmas / Bon Jovi



ハロウィンも過ぎますと早速、日本の街中はクリスマスに彩られるのでありますが、
さすがにそいつは早いんじゃないかと個人的には思いますけどもね。

せいぜい12月8日、真珠湾攻撃じゃないですよ、ジョン・レノンの命日あたりから、
クリスマスモードになるくらいで十分じゃないかとね。


そんなカンジで、クリスマスに正月がいよいよ目の前に迫って来ている中、
日本じゃまだまだ桜でお花見が終わりません!

政府主催「桜を見る会」に関する疑惑に次ぐ疑惑が収まらないのですよ。
政治家も役人もまともに答えず、しょーもないウソばっかりつき続けるモノですから。


え? いつまで桜やってんだ? ですって?

そうですよね。そう思います。

そう思いまして、このところブログのエントリーをずーっとためらってたのですけどもね。
だって、どうしても「桜を見る会」疑惑のことを書いてしまいそうなんで。

たかだか宴会の疑惑についていちいちツッコミ入れるのも小せえかなと思いますし、
みなさん言うように他にも大きな問題が、日米FTAのような、あるのもわかるんです。

しかも「桜を見る会」については、大の政治家や役人が子供でもつかないような、
みっともないウソを毎日毎日、ついてるじゃないですか。
もう、そんなウソの数々さえも追いかけきれなくなっちゃいますもん。

あぁ、そうか、こうやって国民を「桜を見る会」の話題から飽きさせる作戦なのですかね?


いやでもですね、この疑惑からは目をそむけてなならないのです。

大新聞や大テレビでだけニュースを見てアベちゃんをなんとなく支持しちゃう人はこの案件を、
お花見に友達いっぱい呼んで税金無駄使いしちゃった問題、くらいに考えてる人が多そうなんですが。

その税金で有権者を買収したかもしれない公職選挙法違反。
会や前夜祭などで政治団体に収支があったかもしれない政治資金規正法違反。

さっさとカタをつければこのあたりでアベちゃんの辞職程度で済んだかもしれないのに、
ずっと逃げまわっている間に調査が進んで、やれ反社会的勢力を招待していたとか、
詐欺商売のジャパンライフ元会長を招待していた、といったことにも発展しちゃいました。
なるほど、そりゃ招待リストも見せたくはないワケです。

このジャパンライフ元会長を招待した件について消費者担当大臣の衛藤センセーが、

 「どうしてこの人が入ったのか」

と、招待にはまるでふさわしくない人物であることを認めるような答弁をしてますし、
アベちゃんも個人的な関係は全くないと、相手がいかがわしい人物であるとの認識を示しています。

が、アベちゃんの親父である晋太郎センセーが外務大臣だった1984年の訪米時に、
当のジャパンライフ山口氏とともに、アベちゃん本人も同行していたことが、
外務省の文書でバレちゃいました。つまり合っていると面識があると。
いうワケで、個人的関係が一切無いってのは虚偽答弁でないですかねえ。

こういう、とある人物との関係性を認めたら自身が圧倒的不利になる状況となったとき、
その人物との関係を全否定し相手を切り捨てるというアベちゃんの行動は、
以前にも森友学園疑獄の籠池夫妻に対してもありましたね。


コレらの疑惑の他に、毎日のようにつきつづける政治家や役人のウソが加わります。
コレ、国民を舐め、欺いている行為なんですけど、みんな怒らないんですかねえ?

反社会的勢力については、会でソレと思われる人物と写真に収まっていた官房長官の菅センセー、
「反社」の定義についてはちゃんと定まってないと言いやがりました。

そんなワケないんですよ。
シンプルな定義としては、

 暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人

と、あるのですから、政府の要人ともあろうものがいい加減な言い訳しちゃいけません。
この発言だけでも菅センセーは誤りを認め訂正するべきなんじゃないですか。

だいたい、政府がこんなこと言っちゃ、日常的に交わされる業務契約などの際に現在では
反社会的排除に関する誓約書」という、書類の提出を求められることが一般的なのですが、
反社の定義がないんじゃ、こんな誓約書って無意味じゃ、あーりませんか。
ナニを我々はやらされているのでしょう。


まあ菅センセーにも同情はしますよ。
アベちゃんが逃げるもんだからアベちゃんを守るために毎日、質問攻めにあって、
「そんなオレ知らんがな」ってなことを答えないといけないのですからね。

さすがに最近は嫌気を隠せなくなったのか会見では、
役人からのメモをあからさまに受け取って、質問に答えるようになりましたね。

自分は関係ないことだから役人に答えをもらいました、というポーズなんでしょうね。


ソレにしたって菅センセーの答弁のいい加減ぶり、ウソっぷりもヒドイもんです。
反社の定義もそうですし、バックアップデータは公文書でないとか、削除したデータは復元できないとか。

で、先日、神奈川県で使われていたハードディスクがネットオークションで出回り、
落札者がデータを復元したら県民の納税データが出てきた、ってな事件がありましたが。

もちろん、データ破棄を依頼した県と請けた業者のモラルや管理責任が問われる案件ですが、
でもホラ、この件によって、なんだデータって復元できるんじゃん?って、わかってしまいましたね。

もし、サーバのデータを復元できないとしたら、内閣府にシステムを納入したベンダー、
富士通かNECかNTTデータか知りませんが、ベンダーは無能となってしまいますがね。
そんな評価になったら、商売的に大打撃だと思うのですが大丈夫でしょうか。


さて復元できないらしい内閣府のシステムはシンクライアントを採用してるとのことで、
アベちゃんによるとデータはある時間が経つと自動的に消去される等となっています。
ふーむ、でもまあ、あり得る運用の仕方とは思います。

であれば、そのシステムを構築する際の仕様書を見せろと迫ると、見せられなというワケです。
ベンダーに見せているものが見せられないと。

たぶん、アベちゃんの答弁と食い違いが出てくるからなんでしょうねえ?

更にヒドイのは、このシステム構築時にベンダーと結んだNDAを見せろというと内閣府は、
NDAがあるかどうかわからない、ってなことを言うワケです。

この内閣府の役人がシステム担当じゃないからわからないとしても、調べりゃわかるはずです。
NDAがないワケないんですよ。あるんだから担当部署に持ってこさせりゃいいんです。
なのに、「承知してない」で済ませようとはいかにも不誠実です。
全く職務放棄してますが、こんなのが国民に奉仕する役人の姿なんですか。

外務省が30数年前の文書を紙で提示できるってのに、内閣府の体たらくはなんなんです?

って思うトコロですが、いやホントは、内閣府だってちゃんと文書管理はしてると思うんですよ。
ナニかを誰かを庇って、ないフリわからないフリ馬鹿のフリをしてるのでしょうけども。

でもこんなね、記録がないとか承知してないとか、いい加減で不誠実な答弁を平気で繰り返す内閣府が、
大規模なシステム構築のNDAの有無さえもわからないとすっとぼける内閣府が、
マイナンバーなんてものを管轄してるんですよ。信用できます?

もし、マイナンバーでトラブルがあったら、内閣府がどんな対応をするか説明をするか、
わかる気がしますよね?


いや、まあ、シンクライアントがどうだとかシュレッダーがどうだとかは、
大きなツッコミどころではあるものの、周辺情報の一つに過ぎません。

あくまで公職選挙法違反、政治資金規正法違反に集中して攻めればいいのではと思います。
けども、野党もメディア映りを気にしてるのか、攻撃力を無駄に分散させちゃってますからねえ。


とはいえ、シュレッダーに関するアベちゃんの答弁がまた凄まじくヒドかったですね。

名簿のシュレッダー処理日が共産党の宮本議員が資料提出を求めた5月9日に偶然にも
当たった不自然さの説明にアベちゃんは、

 シュレッダーの空き状況や、担当である障がい者雇用の短時間勤務職員の
 勤務時間等との調整をおこなった結果、使用予定日が5月9日となった

って言うのですよ。
「障がい者雇用の」ってプロファイルがここで必要ですか?

つまり、担当職員の問題ってことなんでしょうがないよねえ?と、
まるで担当者が障がい者であったことに問題が起因するかの様な言いぶりですよ。
どう思いますかみなさん。

いや仮にね、担当職員の過失かナニかがあったのだとしても、
管理責任というものからはその上司や組織は逃れられない筈じゃないですか。
まるでソレを障がい者に押し付けるかのよう。

政府は一億総活躍だとか人生100年だとかソーシャルインクルージョンだとかで
有識者懇談会的なモノをいくつも設けてますけど、そんな取り組みはタテマエに過ぎない、
ってことを証明してるんじゃないでしょうか。

しかし会の招待名簿は個人情報だから見せられないと言う割には、
「障がい者」という個人プロファイルは軽々しく口にするのですねえ、アベちゃんに内閣府は?


反社会的勢力との付き合いについては、吉本の芸人が闇営業の相手がそうだったことで、
相当の制裁を受けてるのですからソレに照らせれば、逆に反社を招待した政治家のほうが、
相当に罪は大きいんでないかと思いますがね。

ソレから、ウソついた役人は国家公務員法違反とかで吊し上げてもいいんじゃないですの。
反逆罪とかさあ。


そんなカンジで、まだやってんのか、の桜なんですけども、終わらないのだからしょうがないです。
ウソと居直りを見過ごしたまま年を越させちゃあ、なりませんよ。

ならないんですけども、検察はアベちゃん相手には無力だし大マスコミは大甘だし、国民は無関心。
ここで取り逃がすと、日本の政治から正義を取り戻すチャンスは無くなってしまうかも知れません。