この人は絶世の美女と讃えられ、当時のヨーロッパでトップを争う馬術の名手でした。
彼女は犬の人でもあります。
犬は随分「所有」していたようです。飼っていたのではありません。犬の世話は「係りの者」たちが担当していました。
当時の王侯貴族の最大の「余暇」のひとつが猟騎で、多くの猟犬に獲物を追わせ、その後を騎馬で追跡するものです。
とても残酷な狩猟だと思いますが、当時は動物愛護運動も始まっていませんでした。
珍しいものを好んだので、ほかにも動物を「所有」していたかも知れません。もちろん世話は全て「係りの者」の仕事です。
追記:確か原作の「バンビ」に猟騎の残酷さが描かれていたと思います。その後、動物愛護・自然保護の考えも普及し、本物の野生動物さんの代わりに、あらかじめ臭跡というものをつけて、これを猟犬の群れが追い、そのあとを騎馬で追跡する臭跡猟騎というのもあります。
日本からの遣欧使節団が来たときは「日本人て何?人間?」と嫌がって謁見しなかったそうです。ちょうど植民地主義の真っ最中で、そういう発想があったのも仕方ありません。
植民地にした現地の人々を対等な人間と見たら、残酷な植民地政策は不可能です。
彼女はアナーキストに襲われ非業の死を遂げました。でも、殆ど痛みを感じることもなく失神して、そのまま亡くなりました。
猟犬の所有者:エリーザベト皇后
それを殺した人:ルイジ・ルッケーニ
ソースはブリギッテ・ハマンの伝記です。(日本語版は絶版のようです)
向こう数日ゴタ期です。更新は、その後になります 今後とも・・・乞無期待
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