たとえば気が弱い亭主に気が強い女房、というのはそれなりにバランスが取れています。ただ、それはどちらも健康で生活に大きな問題がない場合でしょう。どちらかが病気になったり金銭的なトラブルなどで生活が傾いた時には、その「バランス」はそのままの形で「アンバランス」へと転化します。そうなると不幸が生じやすくなるんですよね。
【ただいま読書中】
『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(上)』マイケル・クライトン 著、 酒井昭伸 訳、 早川書房、1995年、1553円(税別)
「ジュラシック・パーク」から6年。コスタリカでの恐竜の噂はしつこく流れていますが、InGen社は倒産し、関係者は全員口をつぐんでいます。重傷を負ったカオスの専門家マルカムも学問の世界(カオスと進化論)に復帰していますが、やはり事件については一切否定し続けていました。
大金持ちの古生物学者レヴィンはコスタリカで「巨大なトカゲ」の死体を発見します。しかし保健所の職員によってすぐさま焼却処分されてしまいます。まるで何かを大急ぎで隠したいかのように。その地では、5年くらい前から「異形の動物」が続けて見つかり、さらに原因不明の脳炎が流行し始めていました。
レヴィンはついに、コスタリカの島に恐竜が存在することを知ります。その情報は、金のために恐竜を賦活させたいと望んでいるバイオシン社(Bio + Sin(罪)? 原著は見ないで勝手に想像しています)にも知られてしまいます。
タイトルですでにネタバレをしていますが、「ジュラシック・パーク2」であることで恐竜が登場することはわかりますし(というか、『ジュラシック・パーク』のラストでしっかり「続編があるよ」と宣言がされていましたよね)、「ロスト・ワールド」でそれが一つの孤立した世界であることが示唆されます。
アーサー・コナン・ドイルが描いた探検隊とは違って、こちらの世界では、ヘリコプターで現地に乗りつけ恐竜用に頑丈に作られた電動自動車で探険をするのですが。
「ロスト・ワールド」で孤立していたレヴィンと救援隊は無事合流し(ついでに密航者も見つかり)、探検を始めます。そこは予想通り、恐竜の王国でした。恐竜絶滅の謎を探るためには「モノ」だけではなくて「恐竜の行動」を知らなければならない、と主張するレヴィンにとってそこは格好のフィールドです。しかしそこに、バイオシン社の連中が……
【ただいま読書中】
『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2(上)』マイケル・クライトン 著、 酒井昭伸 訳、 早川書房、1995年、1553円(税別)
「ジュラシック・パーク」から6年。コスタリカでの恐竜の噂はしつこく流れていますが、InGen社は倒産し、関係者は全員口をつぐんでいます。重傷を負ったカオスの専門家マルカムも学問の世界(カオスと進化論)に復帰していますが、やはり事件については一切否定し続けていました。
大金持ちの古生物学者レヴィンはコスタリカで「巨大なトカゲ」の死体を発見します。しかし保健所の職員によってすぐさま焼却処分されてしまいます。まるで何かを大急ぎで隠したいかのように。その地では、5年くらい前から「異形の動物」が続けて見つかり、さらに原因不明の脳炎が流行し始めていました。
レヴィンはついに、コスタリカの島に恐竜が存在することを知ります。その情報は、金のために恐竜を賦活させたいと望んでいるバイオシン社(Bio + Sin(罪)? 原著は見ないで勝手に想像しています)にも知られてしまいます。
タイトルですでにネタバレをしていますが、「ジュラシック・パーク2」であることで恐竜が登場することはわかりますし(というか、『ジュラシック・パーク』のラストでしっかり「続編があるよ」と宣言がされていましたよね)、「ロスト・ワールド」でそれが一つの孤立した世界であることが示唆されます。
アーサー・コナン・ドイルが描いた探検隊とは違って、こちらの世界では、ヘリコプターで現地に乗りつけ恐竜用に頑丈に作られた電動自動車で探険をするのですが。
「ロスト・ワールド」で孤立していたレヴィンと救援隊は無事合流し(ついでに密航者も見つかり)、探検を始めます。そこは予想通り、恐竜の王国でした。恐竜絶滅の謎を探るためには「モノ」だけではなくて「恐竜の行動」を知らなければならない、と主張するレヴィンにとってそこは格好のフィールドです。しかしそこに、バイオシン社の連中が……