【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

あんばいがムズカシイお買い物

2014-04-06 07:18:47 | Weblog

 「デパートで消費実践=増税後初の週末—安倍首相」(ウォール・ストリート・ジャーナル)
 単なるお買い物が「消費実践」になるところが言葉のマジックですね。しかし「三越本店」ですか。やっぱりどこで「消費実践」をするかにも店の「格」が関係しているのでしょうか。銀座のティファニーだと庶民の反感を買うし、だからといってドンキホーテだと警備が大変でしょうし。これが同じ銀座でもアップルストアだったら、私は首相支持になっちゃうのにね。
 さらに「何をどのくらい買うか」も、塩梅がムズカシイ。あまり高いものばかり買うと庶民の反感を買うし、あまり安物ばかりだとやっぱり反感を買うし。ところで「あんばい」でATOKの変換候補に「安倍」が出たのには笑っちゃいました。

【ただいま読書中】『アヴァロンの銃』ロジャー・ゼラズニイ 著、 岡部宏之 訳、 ハヤカワ文庫SF、1978年(86年5刷)、408円(税別)

 ゼラズニイの「真世界シリーズ」の第二巻です。
 エリックの手から脱出できたコーウィンは、自分の“領地”アヴァロンを目指します。しかしその途中で、コーウィンは、両眼をえぐられるときに無意識に(あるいは意識的に)放った「アンバーの王子の血の呪い」と直面することになってしまいます。このままでは“世界”は自分の呪いによって滅びてしまう(少なくとも大打撃を受ける)ことになるでしょう。そこでコーウィンは正体を隠したまま、旧敵ガネロンと組んで“輪(呪いの地)”に攻め込みます。
 コーウィンは、かつてはとても非人間的な行動をしていたようです。「自分が強いこと」を絶対的な基盤として、自分より弱い存在は「自分のゲームの駒」とか「気晴らしにいじめて楽しむ対象」として見ていました。しかし、地球での長く辛い流浪生活によって「弱い存在」に対する共感とか同情が芽生えてきています。本人はそれを「ソフトになった』とか婉曲に表現していますが。
 コーウィンはさらに旅を続けます。兄のベネディクトと意外な出会いをし、そこでさらにベネディクトのひ孫娘のダラとも出会います。このシリーズでは「一巻に必ず多数の死と一つのロマンス」が“義務づけられている”のかな? ただしこの「ダラ」は、非常に謎めいた存在です。
 コーウィンの呪いは、アンバーに「黒い道」を開通させていました。そこを通って様々な怪物が大量にアンバーに攻め込んでいるのです。自分をひどい目に遭わせ王位を簒奪したエリックに対する復讐心から軍勢を率いてアンバーに入ったコーウィンですが、ここで悩みます。エリックと協力して侵略者たちと戦ってアンバーを守るか、それともエリックがひどい目に遭うのを高みの見物と決め込むか。決断のための時間は、あまりありません。そこで下されたコーウィンの命令は……



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