むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

後閑城(群馬県)

2017年02月08日 | 百名城以外の城
後閑城ごかんじょう
別名
構造山城
築城者依田忠政
築城年代15世紀中頃
指定史跡市指定史跡
場所安中市中後閑 地図

所有者のない未開拓地であったこの地に信州の佐久から移って来た依田忠政が築城し、
以後3代に渡り城主であったが1538年に安中市の「鷹巣城」へ移ったとされる。
その後北条政時が入るものの富岡市の「丹生城」城主である新田景純に落城させられる。
新田景純の子である信純が後閑氏を名乗るようになった。


後閑城祉公園


西第三郭(西の駐車場)

駐車場は西側と東側にあります。


南郭入口

西の駐車場から西から東へ延びる道を入ってくると道から一段上がって南郭があります。


南郭

こじんまりとした物見のような郭には東屋があります。



西の駐車場から南郭、二の丸へと続く道はかつては無かったもので、この公園の整備、管理のために
新たに造られたものです。


二の丸

東屋「色葉亭」があります。公園の休憩所でしょう。
二の丸と本丸の間に現在は道がありますがかつては大堀切になっており、完全に切り離された郭でした。
二の丸に攻め込まれた際本丸に被害が及ばない構造になっていたそうです。


櫓台

ここからは発掘調査で柱跡が発見されたため、周囲より高台にあることもあり
櫓台があったのではないかと考えられています。
ちなみに建物跡は現在ここからしか発見されていません。


厠(トイレ)

二の丸まで行って駐車場へ引き返して来ました。
厠前を通過して、今度は西郭を本丸に向かって攻め上がって行こうと思います。


横矢掛

正面から見える西第二郭のきれいな横矢掛


西第二郭




左に行くと北郭や大堀切に行くことができますが今はひとまず本丸に向かって進みます。


西第一郭

段々になった日当たりのよい郭が続きます。


冠木門
冠木門が見えてきました。
いよいよ本丸です。


本郭

さすがはてっぺん、風が強いです。


百庚申

本丸には寛政9年より12年までの3年間に上原氏、安藤氏、中島氏が発起人となり安中藩や近隣住民に
有志を募り総数128基の庚申塔を建てられました。



沢山の庚申塔が建ち並んでいます。


本丸東屋

本丸の東屋の名前は「花雲亭」。
各東屋には〇〇亭と名付けられています。





立体模型



本丸からの眺め



東郭

桝形になっており、ここから二の丸、南郭方面からの敵への攻撃が出来たと思われる。


北第一堀切


北郭



北第二堀切



北第三堀切

ここの堀切はあまり手が加えられていないような気がします。
この堀切の延長線上の手入れされていない部分の方が
大きくて芝生が植えられてきれいなものより、そのままの遺構っぽくて良い感じ。


北郭東屋

この東屋は「時雨亭」と名付けられています。



東屋はみんな土足厳禁になっています。とはいえ靴を脱いで上がれるほどきれいではない。
靴下が雑巾になってしまいそう…。
でも、一休みするには雰囲気は良いですね。


東の駐車場

東側の駐車場へ廻って来てみました。
こちらは少しじめっとした雰囲気でこの付近には「弁天の隠井戸」と呼ばれる井戸があるそうです。
残念ながらこの日は井戸を見つけることができなかったので画像はありません…。


後閑城祉公園東入口

東郭群から本丸へ攻め上がります。



駐車場から東郭群へのこの道は公園整備の時に造られた道で、築城当時には無かった道です。


とてもきれいに整備、管理されています。
駐車場、トイレも完備されていて東屋もあって眺めも良いのでお弁当を持って散策に訪れると
良い城祉公園になっています。
桜が咲く頃にまた訪れてみたい城址です。


平成29年1月22日登城



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