上記リンクの3蒸留所の所在地を確認してみたところ、残念ながら、グレンキンチー(GLENKINCHIE)
のほうが若干エジンバラに近いことが判明した。
仕方が無いので、”スコットランドで一番南”ではどうかと言うことで、確認してみたところ、
オーヘントッシャン(AUCHENTOSHAN)、リトルミル(LITTLEMILL) はグラスゴーの西、RiverClyde
の北側とのことなので、かろうじて”一番南”にはなるようだ。 *注1
しかしながら、南に下るに従い、イングランドに近くなる訳で、”スコットランドのハイランド、アイラ”が
主流であるスコッチの価値基準からすると、かなり水準が低下する事は否めない。
ところで、このGlenTurner蒸留所の西側に燦然と輝く銀色の多段連続蒸留塔であるが、この手の
施設は他の伝統的な蒸留所では全く見られないものなのだが、スコッチを作る上での常識(良識)で
あると思われる、ポットスティルは存在するのだろうか? *注2
是非、存在して欲しいし、早くこのリストに載せてもらって欲しいものである。
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*注1 エントリー完成後、再度データを検証してみたところ、Wikiの蒸留所リストにより、
もっと南の蒸留所が存在する事が分かった、Bladnoch Distillery と言う。
ボーダーにかなり近いところにあるので、”一番南”は問題外となってしまった。
仕方が無いので、”最新、最大(多分)”で推す事にしよう。
*注2 以下に2009年に制定されたScotch Whiskyの定義が載っていたので、紹介する。
The Scotch Whisky Regulations 2009 define “Scotch Whisky” in UK law.
Under the legislation, “Scotch Whisky” means whisky that has been:
- Produced at a distillery in Scotland from water and malted barley (to which only whole grains of other cereals may be added) all of which have been:
- Processed at that distillery into a mash
- Converted at that distillery to a fermentable substrate only by endogenous enzyme systems
- Fermented at that distillery only by the addition of yeast
- Distilled at an alcoholic strength by volume of less than 94.8%
- Wholly matured in an excise warehouse in Scotland in oak casks of a capacity not exceeding 700 litres for at least three years
- Retains the colour, aroma, and taste of the raw materials used in, and the method of, its production and maturation
- Has no added substances, other than water and plain (E150A) caramel colouring
- Has a minimum alcoholic strength by volume of 40%
ポットスティル使用の規定は無さそうであるが、是非これも追加する必要があると思われる。
追記
Malt whisky must contain no grain other than malted barley. Grain whisky may contain unmalted barley or other malted or unmalted grains such as wheat and maize (corn).
Whisky was historically produced in pot stills until the development of the continuous still around 1831. In current practice, some finer whiskies are still produced using pot stills, although most whisky production is currently produced by continuous distillation. Under the Scotch Whisky Regulations of 2009, single malt Scotch whisky must be distilled using pot stills.[3]
Scotch Whisky Regulationsには、シングルモルトはポットスティルを使用しなくてはならない規定があるようだ。
しかしながら、GlenTurnerはもともと"Vatting"なので、その規定外のようだ。
後記:”これだけ蒸留所のことをネタにしておいて、何だ”と言われそうであるが・・・
ウイスキーはあまり好きでは無いのが、スコットランドに住む上で、この上なく残念なことである。