もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

金閣寺Ⅱ

2017年11月19日 | 歴史探歩

金閣寺(舎利殿)は仏さまのお骨を納める建物だが、杮葺に金箔塗の外壁が映えて目を奪われる。

 

周囲の緑との対比が絶妙で、俗人にはこの世のものとは思えない美しさである。
だが此処には、天皇になろうとした男:足利義満の野望が込められている?

 

建物形式から見れば、1階は宸殿造、2階は書院造、3階は禅宗様寺院の外観である。
この意味は、1階には公家と天皇が、2階には武家である足利家が、3階には法皇にまで登り詰めた足利義満が住まうことを祈念した。
『逆説の日本史』に井沢元彦氏はこのように記述しているが、本当はどうなのだろう。

 

紺碧の空に燦然と輝き、今まさに飛び立たんとする鳳凰=法皇=足利義満?

 

舎利殿前庭に広がる鏡湖池には、大小さまざまな島と石が配されて、建物の優美さを際立たせている。


 

この平らに安定した石組からみて亀島を現わしているのだろう。

 

金閣を裏側から見ると西側に張り出した質素な建物に目がいく。
これは宸殿造の建物に付随し、池に張り出す釣殿と言われるもの。
言葉通り魚釣りを楽しむ場所の意味だが、お客様の饗応に使われたものか?

天皇になろうとした足利義満は自身を最上位に置き、下に幕府と朝廷を置くことを夢見たか?

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 金閣寺 | トップ | 金閣寺Ⅲ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

歴史探歩」カテゴリの最新記事