「篤くん、 優しくするより、キスしてほしい・・・」
久美子が、遠い目を しながら、俺のほうをみた。
「えっ どうした?」
洗濯物当番の 俺は 干していた洗濯ものを 置いて、
久美子のところに 駆け寄った。
具合でも 悪いんだろうか?
おでこを 触ってみた。
熱くはない・・・。
他に、怪我してるところも、なさそうだ。
疲れているのか?今日は、 何日 何曜日だ? 3日、水曜日。
記念日とかじゃ ないよな。
おれ、ゴミ出し忘れたか?
「優しくするより、キスしてほしい・・・。」
いや、会社で、なにかあったのか?
疲れているのかな。
久美子は どうしてほしいんだ?
洗濯物を やめて、隣にいればいいのか?
それとも キスすれば いいのか?
キスして だなんて、 いままで 一度も 言ったことないのに、突然どうした?
「ねえ、 あつしくん」
久美子は、目を うるませながら、 俺を 見ている。
ど、どうしよう・・・。キスすれば いいのか?
いや、そもそも 女に言われて キスするだなんて、 俺の流儀に反する。
リードするのは、俺様で ありたいのに。
でも この場合、このまま キスするのが 優しさってことだよな。
と、とりあえず、そんな目で 見られてる間に、 キスしようか。
「くみ。。。 どうした。 おいで」
そう言って、 久美を 抱き寄せた。
「えっ !!篤くん、どうしたの?
EーGARLSの 新曲 MR.SNOWMANの 歌詞だよ。
亜美ちゃん ほんと かわいいよね~~。
優しくするより キスしてほしい だなんて、 すごい 歌詞。
恥ずかしくって いえないよね ~」
あ 、 篤くん。 お願いが あるの。
そこの さっき焼いたパン。
す~~~って ちぎったから、 ここ 食べてみて」
パンの筋みたいなところ、 す~ってね。
♪いつもの パン生地♪
強力粉 200g
砂糖 20g
塩 3g
バター 20g
水 115g
コーヒーポージョン 1つ
今回は レーズンいり、ちぎりパンです。