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あなたの僕を驕りから引き離し支配されないようにしてください

あなたの僕(しもべ)を驕(おご)りから引き離し支配されないようにしてください
(詩編19章14節)

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『私の生い立ち』(読書メモ)


与謝野晶子『私の生い立ち』岩波文庫

歌人・与謝野晶子の自伝である。

激しいイメージがある晶子だが、意外にもおとなしい子だったことがわかる。ただし、自分をいじめた子供の名前まで出しているところは執念深い

「水谷は頭に腫物の跡が充満(いっぱい)ある、何時も口から涎の伝わっている厭(いや)な厭な子でした。そして水谷は子供のくせに千筋縞(せんすじしま)の双子織の着物を着ていました」

一番印象に残ったのは、問題意識の深さと、考える力

小学二年生のある日、先生は次のような問題を出す。

「あなた方、此処(ここ)に三羽のひよこがあるとしまして、二羽のひよこは今人から餌(え)を貰って食べています。一羽のひよこはそれを見てます。そうするとその一羽のひよこはどんなことを思っていると思いますか」(p. 15)

三人の生徒が手を挙げて、その一人浅野さんが「私も欲しいと思います」と答える。あとの二人も同じ答えを繰り返したのだが、それを見た晶子は次のように考えたという。

「私はつまらないことを考える人達だと三人を思いました。一羽のひよこが何を思っていたかは、人間の子供の私達にそう容易(たやす)く解る筈(はず)はないが、何と云ってもそんな簡単なものでないと思ったのです。「そうです。それに違いありません。」と先生はお云いになりました。私はそれにもかかわらず一羽のひよこの真実(ほんとう)の心持が解りたいとばかり幾年か思い続けました」(p. 16)

これはすごい。

先生の問いを、数年間考え続けたという執念深さは驚異的である。

この「深く考える力」から、与謝野晶子の歌が生み出されていることがわかった。


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『ダンケルク』(映画メモ)


『ダンケルク』(2017年、クリストファー・ノーラン監督)

舞台は第2次世界大戦、フランスのダンケルク海岸

ドイツ軍に包囲された連合国軍(イギリス・フランス軍)40万人が撤退する場面を描いた作品。

とにかく戦闘シーンの迫力が半端ではない。

市街戦から始まり、飛行機から船への攻撃、空中戦と、リアルな映像に圧倒された。

打つ手がない連合国軍が使ったのは「民間船」の活用。

イギリスの愛国心が全面に出すぎている点が鼻についたが、祖国のために戦う人たちに感動するとともに、戦争の恐ろしさを実感した。





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肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和であります

肉の思いは死であり、霊の思いは命と平和であります
(ローマの信徒への手紙8章要6節)

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教えすぎに注意

ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューを見ていたら、面白い記事を見つけた。

ある研究によれば、管理者によるコーチングには4タイプあるらしい。

①ティーチャー型
自分の専門分野についてのみ指導する専門職タイプ。
②常時オン型
継続的に、多種多様なスキルを高めようとするタイプ。
③コネクター型
自分の専門分野については教えるが、その他の分野については専門家を紹介するタイプ。
④チアリーダー型
部下に干渉せずに応援し、自主性を重んじるタイプ。

調査によると、常時オン型コーチングは部下に有害な影響を及ぼすことがあり、最も効果的だったのはコネクター型であったという。

要は、「教えすぎに注意」して、わからないことは「他人を紹介する」ことがポイントになるのだろう。

出所:ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2019年4月号「「コネクター型マネジャー」は部下を育てるのがうまい」p. 4-8.





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『典座教訓』(読書メモ)


道元(藤井宗哲訳・解説)『典座教訓』(角川ソフィア文庫)

曹洞宗の開祖である道元が、禅寺の食事係である「典座(てんぞ)」の心構えを解説した書である。

「典座の務めは仏道修行」ということが述べられているのだが、その中でも印象に残ったのが「三心」の考え方。

三心とは「喜心」「老心」「大心」、つまり

「生かされていることを喜ぶ気持ち」
「他人を思いやる気持ち」
「小さなことにこだわらない気持ち」

である。

こうした気持ちを持ちながら料理を作りなさい、と道元は言う。

感謝し、思いやり、こだわらない」生き方をしてみたい、と思った。



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『チェ 28歳の革命』(映画メモ)


『チェ 28歳の革命』(2008年、スティーヴン・ソダーバーグ監督)

キューバ革命のカリスマ司令官チェ・ゲバラの物語。ドキュメンタリータッチで描かれており、革命の様子やゲバラのキャラクターがわかった。

アルゼンチン出身で、医師でもあるゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、ジェントルマンで理想主義。テレビ番組の司会から「革命家の資質とは?」と問われ、つぎのように答えている。

「愛だ。真の革命家は偉大なる愛によって導かれる。人間への愛、正義への愛、真実への愛」

ゲリラ軍の兵士を採用するときにも、読み書きができることが条件で、戦いの最中も兵士に勉強させるゲバラ。略奪行為はもちろんご法度。住民と会えば、必ずあいさつし、握手し、名前を聞くという紳士ぶり。

戦場では常に兵士とともに戦うため、カストロから「前線に身を置くのをやめろ」と言われてしまう。

結局、39歳で亡くなることになるゲバラを見ていて、アフガニスタンのマスード司令官を思い出した。

知的な軍人は早く亡くなってしまう運命なのかもしれない。



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まっすぐな人には闇の中にも光が昇る

まっすぐな人には闇の中にも光が昇る
(詩編112章4節)

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打倒トヨタ

トヨタ生産方式のコンサルタントである若松義人氏は、著書の中で、次のように述べている。

「トヨタが新しい工場をつくるとき、工場の立ち上げに参加する人はもちろんこれまでの工場のノウハウは十分に活用するものの、内心では「打倒トヨタ」という気持ちを持っている。つまりこれまでのトヨタの工場になかったもの、もっといいものをつくるという気持ちだ。それが知恵を呼び、すばらしい工場を生むことになる」(p.194)

この考え方は個人の学びにおいても重要だ。

人はどうしても、自分のスタイルややり方を自己模倣(田澤耕『ガウディ伝』中公新書)しがちだからだ。

この自己模倣から脱却するには「それまでの自分を打倒する」ことがポイントになる、と思った。

出所:若松義人『トヨタ式「改善」の進め方』PHPビジネス新書





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『ジェイソン・ボーン』(映画メモ)


『ジェイソン・ボーン』(2016年、ポール・グリーングラス監督)

『ボーン・アルティメイタム』から9年。すっかりおじさんになってしまったマット・デイモン(オーソン・ウェルズに似てきた)。

「無敵のボーン」+「悪いCIA幹部」+「殺し屋との死闘」+「ボーンファンになるCIAの女性」+「カーチェイス」という勝利の方程式を忠実に守った作品である。

「また同じような作品を作っているな」と思っていたところ、CIA長官(トミー・リー・ジョーンズ)との会話がよかった。

ボーン:俺は別の生き方を探す

CIA長官:満足は得られんよ。本当の自分を受け入れるまで。

これは深い。

自分らしさ(authenticity)」を大事にすることが、満足のいく人生につながる。しかし、それがなかなか難しい。

哲学的なセリフがあると、映画が締まるな、と思った。





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