前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「派遣ぎり」とたたかう河本裁判。福井県庁職員の自殺。

2010年07月15日 | Weblog
パナソニック若狭の「派遣ぎり」とたたかう河本猛さんのブログより転載・・・・・・・・

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パナソニック訴訟、第8回裁判開かれる(2010年7月10日・おはようニュース)

 パナソニック・河本猛裁判の第8回裁判が福井地裁であり、その後、福井弁護士会館で報告集会が行われ、海道宏実、村田浩治の両弁護士が報告し、最後に河本猛(原告)が訴えました。

●次回裁判で証人決まる
 今回の裁判では、河本さん側が主張の追加を2点行ったことと今後の証拠調べの日程について11月19日と決定。また次回裁判は9月17日で、原告河本さん側から意見陳述をしたいと裁判所に要請しました。

 まず追加の1点目は、前回までの裁判で、これまで河本さんが保管していた資料(労働局が是正指導した根拠となる証拠書類)を提出していましたが、資料だけではわかりにくいので「準備書面」を提出し、主張を補強しました。

 2点目は、「偽装請負」についてパナソニックは以前から各地の労働局で是正指導を受け、マスコミも指摘するように、指導に従わないなど悪質企業で社会問題となっており、今回新聞記事を整理して証拠として提出し、次回「準備書面」を提出する予定です。

 証拠調べについて、原告・被告双方から8月末までに誰を証人として立てるか調整がすすみ、9月17日の第9回裁判には証人が決まる見通しです。

●パナソニックは労働者に死を与えるような命令をしている
 最後に原告の河本猛さんが、「裁判の証拠として会社側が出してきた賃金台帳によると、06年の時間外労働は1542時間で、月平均128時間の時間外労働をしている。これは過労死認定基準の月80時間をはるかに超えている」と指摘。さらに「パナソニックは労働者に死を与えるような命令をしているが、過労死しても責任を負わない態度だ」と厳しく批判し、「労働者の命、権利を守る法律に変えていかなければならない」と強く訴えました。



●違法に違法を重ねるパナソニック
■パナソニックは2004年6月10日、一気に増産するためには「派遣社員が有効で、活用する」(朝日)と発表しながら、河本さんらを「偽装請負」の状態で使っていた。

 2005年に吉岡氏らが「偽装請負」を内部告発する中で、追いつめられたパナソニックは2006年8月に社員を請負会社へ大量に出向させる裏技を使うが摘発され断念した。

 2006年10月に大阪では請負労働者を直接雇用しながら福井ではこっそり請負から派遣社員にきりかえていた。
(村田浩治弁護士の報告から)

河本さんのブログ

http://tsuruga-kyodo.at.webry.info/



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   この間は裁判傍聴に参加していたが、ちょうど参院選最終盤の取り組みと重なり、裁判傍聴に参加できなかった。

マスコミの紙面などからも「派遣ぎり」という言葉がみられなくなり、「企業業績回復、ボーナスアップ」などと福井県でも報道されており、「問題はなくなってきた」と思う人も増えているかもしれない。
  しかし、河本さんの裁判にみられるように、パナソニックは当然正社員として採用すべき事案でも裁判で争っているし、福井市内でも「派遣ぎり」の労働者は繰り返しハローワークで職を探してもみつからない。「絶望」がつづいている。問題は解決していない。

    選挙中に、福井県庁では職員の飛び降り自殺があった。残業していた職員だという。遺書も残されていたと聞く。仕事で追い詰められたのだろうか。そうなら、きちんと公務災害とすべきだ。まだ若い方の自殺に心がいたむ。ご冥福をお祈りするとともに、県庁・県議会はストレス、自殺問題に真剣に取り組むことを求めたい。
私が議員の時には県庁職員や教職員、看護師の労働環境問題をなんどか取り上げたことがある。異常にふえている精神疾患の問題もあった。西川県政の「成果主義」路線との関係を指摘したが・・・・。
  
    自民党政権時代からつづく、「年間3万人もの自殺大国」。

    個人の責任ではなく、政治の責任が大きいことははっきりしている。雇用不安をなくし、正社員が当たり前の日本にすること。過労自殺をなくすためにも「1人が2人分の仕事をしている」異常をなくし、残業を規制し、雇用をふやすこと。ヨーロッパなみに医療や介護を安心して受けられる制度を整備し、医療は無料化をめざすこと。・・・・などのヨーロッパでは当たり前の政策を実行すれば、自殺者を半減させることは可能だろう。
人口減少を食い止め、成長政策を実行するためにも急がれるのではないか。


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