友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

過ぎたことは取り返せないが‥

2009年06月01日 20時53分21秒 | Weblog
 6月1日だから、何か気の利いたテーマにしたかったのに、何も思いつかない。昨日、いつも行く床屋のカミさんが「明日からもう6月ですよ。本当に月日が流れるのが早いですね」と話しかけてきた。私と同じ歳のダンナが亡くなったのは昨年の10月末だったから、7ヶ月が過ぎたことになる。店も新しくなり息子が店主となった。

 息子の腕前は知らないが、老いて目が見えにくくなってきたはずのカミさんよりも息子の方がいいように思うけれど、息子は母親に遠慮しているのか、オヤジの客だという意識が残っているのか、まだ私の担当は母親のままだ。そして確かに彼女が言うように、月日が流れるのが早い。それに「何も楽しみなことがない」ということもよくわかる。

 先週の1週間は、孫娘が熱を出したため、何をしたというわけではないけれど、振り回された。突発的な出来事に、歳を取るとうまく対応できなくなるのか、我が家のカミさんは孫娘を学校へ迎えに行く途中で車をへこましてしまった。落ち着いて運転すればなんでもないものを、考え事をしていたのか、自分でも「とにかく落ち着きのない運転で、ぶつけてしまってからアツと思った」と言っていた。

 左側のドア2枚とその下および後の部分とバンバーそれにホイールも傷ついたから直すとなると相当なお金がかかる。車両保険を勧められたのに、滅多に事故はないからと断ったら、事故が続いている。そんなものだと思う。心配して保険に入った時は保険を使う事故はなく、入らなかった時には事故が続く。運命というものはそんな風に皮肉に出来ているものだ。

 お金をかけて車を直すべきか、それともいっそのこと下取りに出して燃費が良くて税金も安い車に買い換える方が得なのか、夜中までひとりで考え込んでいた。結局はどう自分が納得するかであるから、「率直に自分の気持ちを話して相談してみたら」と言い聞かせ、買い換えようと思っている車にも試乗し、あらゆる不安材料を全部出させて、自分で結論を出すようにしてもらった。

 今、乗っている車が気に入っている。それでは直して乗り続けよう。そういう結論に達した。それでスッキリしたはずなのだが、「夕方になってちょっと頭が痛いから、今晩は先に休む」と言う。友だちの誰かのように、「血圧が高くなって、クモ膜下出血で倒れるんじゃないか」とまで言い出す。自分で自分は病気ではないかと言い出すのは気が弱っているからだろう。

 床屋のカミさんのように、年寄りは先の楽しみがなくなってくる。けれども、我が家のカミさんは中学時代の友だちと信州へゴルフに出かけたり、ご近所の仲間と出かけたりと、楽しみがたくさん計画されている。楽しみは素直に喜べばよいものを、「こんなに出かけてしまっていいのかしら」とマイナスを考えるから、気が弱ってしまうのだろう。

 朝のドラマで言っていた。「過ぎたことは取り返せないけれど、これからのことは作ればいい」。
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