懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 厳冬期の宗谷本線

2013年01月12日 | 蒸気機関車
撮影場所 北海道宗谷本線

C55形蒸気機関車の牽引する普通列車 稚内と旭川間を走った。
宗谷本線を走る蒸気機関車には雪が凍りつく、駅での停車時間に蒸気を掛け人が棒でブレーキまわりに着いた雪を叩き落とす。
駅に停車すると足周りに蒸気に掛けるので蒸気機関車の動輪などが見えなくなる。
蒸気をカットしてからの撮影となる。
時には蒸気を吹かせたままの発車するので写真にならない時もある。
蒸気機関車は結構温かいものだが雪が付着して解けない。
こんな厳冬期でも運転席への出入り口は開放のままだ、発車の確認は窓から顔を出して確認するのが鉄則である。停車中も石炭寄せに給水、雪落としと労働が続く私にはこんな労働は無理だと思った。
この寒いなか撮影していたら機関士が私の方を見てニタリと笑った。
あんたもこの寒いのに好きだなあ、アホでなかったらやれんわいという顔をした。
これだけ寒いとフィルムも巻く時に切れる切れると音がする。強く巻き上げるとフィルムの溝が切れそうで怖かった。