懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 山裾の民家

2013年01月29日 | 茅葺き民家
撮影場所  島根県安来市

安来市から少し山間部に入ったところにあった茅葺民家
山裾の自分の持ち山の法面を削り宅地にしている。
山裾側は裏で正面は石垣がうず高く積まれ補強されている。
この石垣はこの家の歴史でもある。石垣のいいところは人が住むために一個一個、積み重ねた思いがこもっている気がする。コンクリートにはミキサー車で型枠のコンクリートを流し込んだ事しか浮かばない。

平地の少ない日本の山間部ではごく普通に見られる宅地である。
厳しい傾斜地では石垣を積み重ねわずかな土地に家を建てているところもすくなくない。
民家はできる事ならば茅葺民家がよいが今は探すのが難しなった。
山裾の民家も大雨の時は土石により押し流される危険性がある。
300mmや400mmの集中豪雨に襲われば持ちこたえられる地層はない。火山灰が積層や堆積物が隆起した地層では深層崩壊を起こしやすい。大きな地震や集中豪雨で大きな被害をだしている。
自然災害の多い日本、どこに住んでも危険はある。都市部といえども安全ではない、人口密集、住宅密集ではるかに被害者が多い。阪神大震災と鳥取西部地震の規模は同じであったが鳥取西部地震は一人の死者もだしていない。(この茅葺民家のあたりも鳥取西部地震の震源地付近)
日本の厳しい地形や住宅状況、各地を旅して人々はどんなところに住みどんな暮らしをしているのかいくつかの視点を持ち、横断的に撮影するのもリタイア暇人のテーマによいかも