みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

上野さんの本はどこが危ないんだろう?/コメントの指摘を受けて

2006-07-28 08:54:42 | 「ジェンダー図書排除」事件
まずは
一期一会のクリックを

福井県のジェンダー関連図書排除リストについて、
情報非公開処分取消訴訟をすると朝日新聞にのったので、
昨日は、マスコミ各社から取材が相次ぎました。

気になりながら後回しにしていた7/20記事の続編です。

「生活学習館にあると判明している上野さんの本16冊」と書きましたが、
図書リストから、さらに上野さんの本が6冊見つかり、
図書名しか書いてないリストからも、8冊見つけました。
というわけで、先の16冊が特定できたというのは間違いで、
「生活学習館にあると分かっているのは30冊」です。

生活学習館の図書台帳には、著者名が書いてなくて、
書籍名だけ(副題なし)というリストもあるので捜すのに苦労します。
上野本のタイトルを全部知ってないと見つけられません。
これはこれで、台帳の記載方法として問題ありです

《最初の16冊》
△はリストにはないと指摘されたもの
------------------------------------------------------------
△『結婚帝国 女の岐れ道』上野千鶴子・信田さよ子/講談社/2004
△『女遊び』上野千鶴子/学陽書房/1988
○『女という快楽』上野千鶴子/勁草書房/1986
△『主婦論争を読む1』上野千鶴子編/勁草書房/1982
△『主婦論争を読む2』上野千鶴子編/勁草書房/1982
△『接近遭遇』上野千鶴子対談集/勁草書房/1988
△『あ・な・た・た・ち』上野千鶴子・高畑早苗/NHK出版/1995
△『近代家族の成立と終焉』上野千鶴子/岩波書店/1994
○『スカートの下の劇場』上野千鶴子/河出書房新社/1989
○『セクシュアリティの社会学(現代社会学10)』
  上野千鶴子他編/岩波書店/1996
○『〈私〉探しゲーム』上野千鶴子/筑摩書房/1987
△『資本制と家事労働』上野千鶴子/海鳴社/1986
△『ジェンダーフリーは止まらない』上野千鶴子・辛淑玉/松香堂書店/2002
△『爆談トーク』上野千鶴子・樋口恵子/松香堂書店/1990
○『売買春解体新書』上野千鶴子×宮台真司/つげ書房新書/1999
○『母性ファシズム』加納実紀代編/学陽書房/1995

《追加で見つかった本》(7/23記事より)
---------------------------------------------
○『きっと変えられる性差別語』三省堂
○『女は世界を救えるか』勁草書房
○『90年代のアダムとイブ』日本放送協会出版
○『恋愛テクロジー ニューフェミニストレビュー1』学陽書房
○『色と欲』小学館
○『リプロダクツヘルスと環境』工作社
-----------------------------------------------
《さらに追加》(7/24)8冊
○『キャンパス性差別事情ストップザアカハラ』
  上野千鶴子/三省堂 /1997
○『トンデレラ姫物語』
  バベット・コール著上野千鶴子訳/松香堂/1995
○『シンデレ王子の冒険』
  バベット・コール著上野千鶴子訳/松香堂/1995
○『マザコン少年の末路 増補版』
  上野千鶴子/河合文化研究所
○『日本社会 21世紀へのキーワード』
  上野千鶴子×中村雄二郎/岩波書店 /1999
○『女の子に贈るなりたい自分になれる本』
  上野千鶴子/学陽書房 /2003
○『当事者主権』
  上野千鶴子・中西正司/岩波書店/2003
○『老いる準備―介護することされること』
  上野千鶴子/学陽書房/2005
--------------------------------------------------------------------------
合計30冊ですから、「世界日報}記事によると、
このうちの十数冊を排除したことになる。

と思っていたら、

わたしの記事に対して、「近藤實」本人をなのる方から、
こんなコメントが届いていた。

--------------------------------------------------------
判明した45冊のジェンダー関連本の間違いについて (近藤實)
2006-07-23 22:13:17

福井市の近藤實です。
「判明した45冊のジェンダー関連本たち
福井県焚書坑儒事件」の間違いをお伝えします。
以下の本は撤去されていません。
 結婚帝国女の岐れ道
 ジェンダーを科学する
 シングル単位の社会論
 シングル単位の恋愛・家族論
 男女平等の本、ノルウェージェンダーフリーテキスト
 ジェンダーフリーは止まらない
 女遊び
 主婦論争を読む1、2
 あ・な・た・た・ち
 近代家族の成立と終焉
 セクシュアりティの社会学
 (私)探しゲーム
 資本制と家事労働
 爆笑トーク
投稿する以上はぜひ正確にお願いしたいと思います。推測で書くのはよろしくないですね。

最近よく使われている焚書坑儒事件と言う表現も過激ですね。禁書でも焚書でも坑儒でもありません。県は、3月、基本計画(第2次)に基づき撤去を行いました。勇気ある妥当な判断でしたが、皆さんの攻撃におそれをなして150冊すべてを戻しました。
国分寺市での上野千鶴子講演会中止のような断固たる対応が出来なかったことは残念です。
今回の件で、書籍の内容についての議論は全くされていません。ジェンダーフリーを目指す、家族の否定あるいは解体を目指す、男女混合騎馬戦の肯定、非婚・離婚・シングルマザーなどを積極的に肯定する、買売春を肯定するなど常識からかけ離れた書籍は国の男女共同参画行政の目指すものではないはずです。また、フェミニズム関連、ジェンダー関連の本が非常に多いのも不思議なことです。
仲間の推進員の人たちとも話をしていますけれど、みんな「おかしいね」と言っています。
-----------------------------------------------------------------------

>投稿する以上はぜひ正確にお願いしたいと思います。
推測で書くのはよろしくないですね。


ご親切にありがとうございます。

とはいえ、これを読むと温厚なわたしも、
コメント氏の無神経さに、さすが「むかっ」としますね。
これがガセネタでなくて、ほんとに本人が書いたものなら
あなたはどの本が150冊に該当するか知ってて当然じゃないですか。
排除本リスト作成者、つまり事件の当事者(張本人)なんですから。
わたしは「黒塗り」リストで、なにも見えないん(ゼロ)ですから、
「正確に書く」なんでできないし「推測で書く」しかないじゃないですか。
親切なのか、ひとの揚げ足をとりたいのか分からないけど、
言ってることが、アンフェアだってことがわからないんでしょうかね。

そもそも「男女共同参画推進員」は知事に委嘱されて公費をもらって
「男女共同参画」政策を推進する仕事をする人ですよ。
だからこそ、氏名は公開だし、仕事上の守秘義務も定められています。
「公的な仕事をするもの」としての最低限の自覚も、
ひとのブロクを訪問するときの礼儀もないんでしょうか。

>「福井県焚書坑儒事件」の間違いをお伝えします。
以下の本は撤去されていません。


記事を正確に読んでいただきたいのですが、
わたしは「世界日報」などで「排除されたと報道されている本」が、
生活学習館の「備品台帳にある」のかを検証したのであって、
45冊が「撤去された本だ」って書いてないですよ。
それに、「世界日報」記事だって二次情報(伝聞情報)で、
わたしの記事は、それ元にした三次情報です。
コメント氏もほんとに本人かは分からないですし、
つまり、必要な情報が公開されていないのですべては「やぶの中」。

『結婚帝国 女の岐れ道』は「世界日報」記事ではなく、
昨年10月の県議会でやり玉に上がった本ですし、
「世界日報」記事に出てくる『ジェンダーを科学する』は、
11~12月に近藤實氏が排除しろと個別に申し入れした本ではないか
と推測します(この5冊も黒塗りで確認はできない)。
今まであちこちで問題にされていた、
「ジェンダーフリーは止まらない」「女遊び」などの、
上野さんの本のいくつかも、この5冊に入ってるのではと思います。
とはいえ、ご指摘により「判明」という誤解を招く表現は削除しました。

・『シングル単位の社会論~ジェンダーフリーな社会へ』
・『シングル単位の恋愛・家族論~ジェンダーフリーな社会へ』
・『男女平等の本~ノルウェー・ジェンダーフリー教育用テキスト』
・「ジェンダーフリーは止まらない」

指摘の4冊はタイトルに「ジェンダーフリー」とあるので挙げましたが、
「副題」ならいいのでしょうか? よくわかりません。
「ジェンダーフリーは止まらない」は見逃したのでしょうか?
とすると、ほかに「ジェンダーフリーを掲げている本」は
図書台帳から見つけられなかったのですが???
「世界日報」の9冊というのが間違いなのでしょうか??

せっかくコメントを書いて下さったんですから、
リストに入っていないと指摘された本を除くと、
排除されたのは残り18冊のうちのどれか、ということです。

『女という快楽』上野千鶴子/勁草書房/1986
『接近遭遇』上野千鶴子対談集/勁草書房/1988
『スカートの下の劇場』上野千鶴子/河出書房新社/1989
『売買春解体新書』上野千鶴子×宮台真司/つげ書房新書/1999
『きっと変えられる性差別語―私たちのガイドライン 』三省堂/
上野千鶴子+メディアの中の性差別を考える会/1996
『女は世界を救えるか』上野千鶴子/勁草書房/1986
『90年代のアダムとイブ』上野千鶴子/日本放送出版/1991
『恋愛テクロジー ニューフェミニストレビュー1』/学陽書房/1990
『色と欲』上野千鶴子編/小学館/1996
『リプロダクツヘルスと環境』上野千鶴子・綿貫礼子/工作社/1996
『キャンパス性差別事情ストップザアカハラ』上野千鶴子編/三省堂 /1997
『マザコン少年の末路 増補版』上野千鶴子/河合文化研究所
『トンデレラ姫物語』バベット・コール著上野千鶴子訳/松香堂/1995
『シンデレ王子の冒険』バベット・コール著上野千鶴子訳/松香堂/1995
『女の子に贈るなりたい自分になれる本』学陽書房 /2003
『日本社会 21世紀へのキーワード』上野千鶴子×中村雄二郎/岩波書店 /1999
『当事者主権』野千鶴子・中西正司/岩波書店/2003
『老いる準備―介護することされること』上野千鶴子/学陽書房/2005


それにしても、上野さんの本30冊すべてを排除したんじゃないのなら、
どんな基準で、排除本とそうでない本を決めたんでしょう。
『ジェンダーフリーは止まらない』と『女遊び』はセーフなんですか?
いったい上野さんの本の、どこが危ないんだろう?
まさか、「近藤さんが危ないと思ったから」だけだったら、
それこそ、恣意的な選別ですよ。
国(内閣府)までが「排除はまずい」と動いたと聞いているのですが、
そんな個人的趣味の150冊のリストを元に県が本を排除したらのなら
「県民の意見に真摯に対応」では済まない話です。

近藤さんには、わたしか挙げた本が間違いだと言うのなら、
どんな根拠で2600冊の中から150冊の本を選んだのか、
「選定基準」をあきらかにしてもらいたいですね。

来月には情報非公開処分取消訴訟も提起することだし、
こうなったら、司法の場で争って県の違法を認めさせ、
晴れて、150冊のすべてを白日の元にさらしたい!

>投稿する以上はぜひ正確にお願いしたいと思います。
推測で書くのはよろしくないですね。


近藤實さんの指摘にはこうお答えしておきます。

わたしは排除本リストの情報非公開取消訴訟の選定当事者ですから、
「排除本リストを公開させたら正確に書きます」。

>今回の件で、書籍の内容についての議論は全くされていません。

中身の議論はそれからです。

  
ムクゲと黄ヘメロカリスが咲きました。
  


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再投稿(近藤實さんコメント) (みどり)
2006-07-30 08:41:04
管理者・みどりです。

以下の近藤實さんのコメントを該当記事に再投稿します。

---------------------------------------

Re:コメントの指摘を受けて (近藤實)



2006-07-29 00:06:46



みどりさんへ

こんにちは、本当は、『コメントの指摘を受けて』 のところでコメントすべきだったのでしょうが、受け付けていない(何故?)とのことなので、こちらからコメントさせていただきます。

 わたしは「世界日報」などで「排除されたと報道されている本」が生活学習館の「備品台帳にある」のかを検証したのであって、45冊が「撤去された本だ」って書いてないですよ。

 とのことですが、 

生活学習館の備品の分厚い「図書台帳」から、排除されたと報道されている書籍などを特定した。

 と書いていらっしゃるのですから、45冊は撤去された本だということだったと思います。

 なお、「ジェンダーフリーは止まらない」「女遊び」は、現在行方不明とのことで、本棚にはありません(本日確認しました)。私が見落としていたわけではありません。私は、備品台帳のことは今回始めて知りました。私は、本棚の本を全部見て、おかしいと思われるリスト(190冊)を作りました。(うち150冊撤去)

 次回は、書籍の内容について、ぜひコメントさせて下さい。「スカートの下の劇場」「買売春解体新書」「優しい去勢のために」「シングル単位の社会論」「ジェンダーを科学する」などについて述べたいと思います。

 私には、これらの本が、男女共同参画とどう関係するのか全く理解できません。一つだけ例をあげれば、「シングル単位の社会論」には「結婚も家族も幻想だ。愛し合い、話し合い、理解し合い、深い関係を作り、一生添い遂げるということや、子どもを愛するすばらしさなんてものも、幻想に過ぎない」(8ページ)とあります。

 みどりさん(また、今回裁判をされる皆さん)は、この考えに同調されるのですか?

 その他の本を含め、詳細は次回にいたします。



返信する
わたしの基本的な考え (みどり)
2006-07-30 09:32:29
★近藤實さん

2度のコメントありがとうございます。

最初に基本的なわたしの考えを書いておきます。



1)何度も書いているように、この議論はアンフェアなものです。なぜなら、あなただけが情報を持っているからです。

あなたが持っている情報とわたしが知り得る情報に差がある事柄については、お答えする気になりません。

フェアな議論をしたいのでしたら、まずあなたが、わたしの疑問に答えてください。



2)おなじ理由で、わたしは一冊ずつの内容の議論に踏み込むつもりはありません。

●本文

「>投稿する以上はぜひ正確にお願いしたいと思います。

推測で書くのはよろしくないですね。



近藤實さんの指摘にはこうお答えしておきます。

わたしは排除本リストの情報非公開取消訴訟の選定当事者ですから、

「排除本リストを公開させたら正確に書きます」。



>今回の件で、書籍の内容についての議論は全くされていません。



中身の議論はそれからです。」

というのが、現時点のわたしの答えです。



>今後、他の書籍の内容も順次述べていきます。



わたしは、数百ページの「本」の文脈が分からない一部をとりあげて、(伝聞情報で)それがよいかどうかを議論するつもりはありません(通信作成中でその時間もない)。

そもそも、わたしは、あなたや生活学習館が個別の本の内容に踏み込んで「排除」しようとしたこと自体を、「思想信条の自由の侵害」と問題にしているのですから、それに同調するつもりはありません。わたしはダブルスタンダードではありませんから、これは、わたしが共感できる内容かどうかにかかわらず、すべての本について同じ立場です。

ここはあなたの考える「個別の本の内容についての持論」を展開し、「みなさまに」公表する場ではありませんので、議論はわたしの記事の範囲でお願いします。どうぞ、あなたの持論は、あなたのメディアなりで公表してください。

というわけで、入り口論議がすんでいないのに、中身の議論に入るのは差し控えていただきたい。



ブロクは投稿者の持論を展開する場ではありませんから、これは管理者としてのお願いでもあります。

とはいえ、最初にあなたの名前をあげたのはわたしの方ですから、あなたの反論権(コメントを投稿する権利)は守ります。



ということでいかがでしょう?

返信する
本の引用の削除を。 (みどり)
2006-07-30 22:47:37
★近藤實さん



本の引用部分で、わたしの記事に書き込まれた内容は、あなたの責任で、削除したものを再投稿してください。

自分の意志で読みたいと持っていない性的表現を、男性のあなたが女性のわたしのブログに書き込むこと自体、セクハラですよ。

今後は一切、このようなことはやめてください。
返信する
Re:みどりさんの基本的考え (近藤實)
2006-07-30 23:49:23
1、『この議論はアンフェアである』ということ        私は、そうは思いません。私と、みどりさんの情報の差は基本的に、どの本が排除されたのかそのリストを持っているかどうかだと思います。ただし、私は、書籍リストのついて議論しているわけではありません。(県が公表しなくても私からいずれ公表しても良いと思っています。実はいくつかのマスコミにはすでに渡してありま。)

また、これまでのみどりさんの投稿の量と私のコメントの量を比較したとき圧倒的な差があります。もしアンフェアと言われるならこのまま中身の議論をせずにいることがアンフェアだと思います。

 みどりさんはじめ皆さんは、マスコミで報道された書籍名で判断し、それらを排除したことは、思想信条の侵害、禁書、焚書坑儒などと言われています。報道されていないその他の書籍で判断したわけではないと思います。

 私は、今回の件は、思想信条の自由・言論の自由の問題とは基本的に異なることだと思います。国の権力で、発禁にすると言うことではないからです。大学のどで、著者の講座をなくすと言うことでもありません。基本法、基本計画に基づいてふさわしい本は置けばよいしそうでない本は置かなければよいというだけのことです。ですから、私は、男女共同参画にふさわしいかどうかを先のコメントで述べた判断基準で判断したわけです。そして、ではどのような記述があるのかより具体的に示したいと思っているのです。何かおかしいでしょうか?

 また、「フェアな議論をしたいのなら私の疑問に答えてください」とのことですが、「選定基準を明らかにしてほしい」という質問にはお答えしたつもりです。これが一番重要なことではないでしょうか?

 ただし、私のコメントの中で、選定基準A、B、C、Dと書きましたが括弧で括ったところそこの部分が消えてしまっていて不明瞭な形になっていることをお詫びします。ともかく、基本計画(第2次)の社会的性別の視点を基準にしています。

実は、私はこの基準には不満があるのですが、行政(県)と議論するにあたっては、これによるしかありませんでした。ですから、皆さんとの議論に会っても当面この基準で進めたいと思っています。皆さんもこの基準に不満があることは推測できますが、今回の問題は男女共同参画行政にかかることなのですから...。



2、『書籍の議論に踏み込むつもりはない』ということ

  また、『数百ページの本の「文脈」がわからない一部を取り上げてそれがよいか中身の議論をするつもりはない』とも言われていますが、私は、出来るだけ、その著者の考えが一番よく現れている部分を選んでいるつもりです。

 みどりさんは、私の最初のコメントへの投稿の中で、選定基準は何なのかといわれてます。また、『「近藤さんが危ないと思ったから」だけだったらそれこそ恣意的な選別ですよ』とも言われました。私は、このことについて、真摯に答えているつもりです。それに対して、書籍の議論に踏み込むつもりはないと言われるのはおかしいと思います。重要なのは書籍の内容です。男女共同参画の考えにふさわしければ置けば良いしそうでなければ行政(県)の施設に置くことは不適切だと思うのですがおかしいでしょうか?ぜひとも十分議論したいと思っていますのでご了解ください。

 『あなたの持論はあなたのメディアで公表してください』につきましては、それなりに行ってきましたしこれからも行っていきます。ただ、これまで、みどりさんは、福井県書籍撤去問題で多くの投稿をされてきましたし、言論の自由を大切にされるかただと思います。このブログをご覧の方も関心を盛っていらっしゃると思いますので、もう少し続けさせてください。

返信する
Re:本の引用の削除を (Unknown)
2006-07-31 00:04:38
私は、この引用を、趣味で行ったわけではありません。

 本のタイトルとも深く関係するところであるし、著者は端書きで『「優しい去勢のために」と題した六篇のエッセーには、何とかして性器結合的性愛観を突き崩そうという情熱が込められ、二十代半ばから今に至るまで私が思い続けていることのエッセンスが凝縮されており愛着が深い』とも書いています。

 セクハラと言うコメントは納得できません。
返信する
近藤さんへ (イダヒロユキ)
2006-07-31 01:02:59
伊田広行と申します。『シングル単位の社会論』の著者です。私の本の一部を引用され、「その著者の考えが一番よく現れている部分を選んでいる」とおっしゃいますが、近藤さんは私が使っている「幻想」という言葉を理解されているのでしょうか。理解されていないからこの表現が男女共同参画と無縁だと思われるようです。

文章の正しい理解をすることもなく、「その著者の考えが一番よく現れている部分を選んでいる」とおっしゃるところに、あなたの姿勢が出ています。



また意見が異なろうとも、それを排除することには賛成できません。また官僚的・行政的に政府の「男女共同参画基本計画(第2次)」の文言を利用して、男女共同参画にふさわしくないというレトリックですが、私は、この政府見解に批判的です。(日本女性学会・ジェンダー研究会編『Q&A 男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング―――バックラッシュへの徹底反論』のなかに「政府のジェンダー及びジェンダーフリーに関する見解について」で批判しています。)

「地方行政はお上(中央官僚)のいうことを無条件にきくべき」というお考えでしょうか。政治も行政も市民が主体的に参加して作り上げていくものでしょう。間違っていたら訂正すべきでしょう。しかも政府文書でも、ジェンダーフリーの言葉が入っている本を撤去せよなどとは述べていません。男女共同参画局も、そうしたことを意味しないと答えるでしょう。



近藤さん、私の本で撤去されたものについて教えてください。本人がその情報は出してもいいといっているのですからお願いいたします。私がイダ本人かどうかは、私のブログにコメントを載せますので、それで担保されると考えます。



返信する
コメントを投稿する際の基本的ルール。 (みどり)
2006-07-31 01:46:16
★近藤實さん

ここは、わたしのblogですから、わたしの基本的な考えに同意できないのでしたら、議論するつもりはありません。

blogは、駅の掲示板のようなHPの掲示板と違い、他人の家を訪問するようなものです。知らない他人、とくに数日前にはじめてコメントを書かれたあなたの場合、本人かどうかも分からないのですから、わたしが不愉快に思うことをあえてされる人を、招き入れるものではありません。

それに、このblogを見にきていらっしゃるのは、圧倒的にお花つながり女性が多いのですから、あなたが必要だからと言っても、「この引用を趣味で行ったわけではあない」としても、わたしは読みたくないといっているのですから、強行するのは失礼というものです。わたしは、この本が不適切といっているのではなく、最初の例として、この文章をあえて引用してくるあなたが不愉快だと言っているのです。

最初のコメントで、最低限の礼儀も知らないのですか、と書いたことも読み返してください。あなたの第一印象は「むかっとした」ですから、とても悪いです。

このblogにコメントを書き込む人は、意見の違いはあっても、すくなくとも、その程度の礼儀はあります。

性的表現はお断りします、とお願いしましたので、今後はされないように「警告」しておきます。

なお、あなたは以下の「goo規約」に同意して投稿されていますので、「禁止事項および3」もよく読み直してください。

----------------------------------------

第8条(禁止事項)

1.投稿者は、本サービスを利用するにあたり、以下に該当し又はその恐れがあるコメントを投稿することはできません。

(1) 公序良俗に反する場合

(2) 犯罪的行為を助長し又はその実行を暗示する場合

(3) 会員、他の投稿者又は第三者の知的所有権(著作権・意匠権・特許権・実用新案権・ 商標権・ノウハウが含まれますがこれらに限定されません)を侵害する場合

(4) 会員、他の投稿者又は第三者の財産、信用、名誉、プライバシーを侵害する場合

(5) 法令に反する場合

(6) 会員、他の投稿者又は第三者に不利益を与える場合

(7) 会員、他の投稿者又は第三者に対する誹謗中傷の場合

(8) 選挙の事前運動、選挙運動又はこれらに類似する場合、及び公職選挙法に抵触する場合

(9) 自己又は第三者の営業に関する宣伝のみを目的にする場合

(10) 未成年者に対し悪影響があると判断される場合

(11) 本サービスの運営を妨げ、又は、当社の信用を毀損する場合

(12) 故意で虚偽のコメントを投稿する場合

(13)本規約に違反する場合

(14)その他、当社が不適当と判断する場合



2.当社は、投稿者が投稿したコメントが前項のいずれかに該当すると判断するときは、当該投稿者の承諾を得ることなく、かつその理由を投稿者に説明することなく当該コメントを削除することができるものとします。



3.投稿者は、会員ページにおいて、自己が投稿したコメントが第1項各号のいずれかに該当すると会員に判断された場合、投稿者の承諾を得ることなく、かつその理由を投稿者に説明することなく当該コメントが当該会員により削除されることがあることを承諾するものとします。

------------------------------------------------

あなたの投稿は、このいくつかに抵触すると思いますので、まず、以上のことを守っていただけることを約束してください。

なお、「みどりの一期一会」はわたしの運営するblogですから、いままでわたしの投稿が多いのは圧倒的に多いのは当然です。

「言論の自由を大切にする」には、議論するうえでの一定の同意が必要です。一方が不快な思いを我慢してしてする、ということと違います。とくにあなたは、わたしのblogの訪問者です。今後、「お客様」にもなれば「居直り強盗」にもなり得ます。

同意していただけるのでしたら、わたしの質問と反論を書きます。

同意していただけないのでしたら、わたしはあなたとこれ以上、議論する義務も責任もないので、お引き取り願いたい。

返信する
優しい去勢のためにからの引用文削除了解します (近藤實)
2006-08-01 06:39:32
みどりさんへ

優しい去勢のためにからの引用文の削除を了解します。



それから、

Re:本の引用の削除を(Unknown)

は、近藤が書いています。名前を入れたつもりでしたが、入っていなかったようです。失礼しました。



また、『性的表現はお断りします。今後はされないよう「警告」しておきます。』とのことなので今後配慮いたします。

ただ、撤去された「スカートの下の劇場」や「買売春解体新書」には性的表現がたくさん出てきます。「結婚帝国女の岐かれ道」の第5章は、”去勢しない限り暴力は続くのか”(みどりさんの投稿、福井県議会、小泉委員の質問から)のようです。上野千鶴子さんは結構過激な(卑猥な)性的表現を多く使っていますよ。上野さん自身のポリシーのように思います。

 誤解していただきたくないのは、「優しい去勢のために」から引用したのは、私が興味半分書いたのではないと言うことです。結構、核心部分だと思っています。
返信する
伊田広行さんへ (近藤實)
2006-08-01 06:56:47
こんにちは、はじめまして。

私がジェンダーについて勉強しはじめたころ、伊田さんの「はじめて学ぶジェンダー論」(大月書店)を読ませてもらいました。とても違和感を覚えました。ただ、ジェンダーについて概略を理解できたと思います。

さて、撤去された本に伊田さんの本があるかということですが伊田さんの本は撤去されていません。

「シングル単位の社会論」は、家・家庭・福祉という分類の本棚にあるのですがその棚のものは何も撤去されていません。撤去されたのは、女性問題・男性問題の棚、性・こころ・からだの棚の本で、私がリストアップしたものです。
返信する
横レスです。 (Bruckner05)
2006-08-02 03:20:10
近藤さんが福井県推進員当事者だとすれば、実に勇気ある書き込みですね。応援しています。



>わたしは「黒塗り」リストで、なにも見えないん(ゼロ)ですから、「正確に書く」なんでできないし「推測で書く」しかないじゃないですか。



何を向きになっているのでしょうね。ゼロなんてことはないでしょ。本のタイトルのいくつかはどの新聞も報道したわけだし、世界日報には10冊だか20さつだかのリストが載っていましたね。「ゼロ」というのは明らかな嘘。嘘はよくないよ。



>あなたや生活学習館が個別の本の内容に踏み込んで「排除」しようとしたこと自体を、「思想信条の自由の侵害」と問題にしているのですから、それに同調するつもりはありません。



これでは議論に逃げてると言われても仕方ない。思想・信条の自由ですか。しかし参画センターは男女共同参画社会実現に資する本を集めるのが原則じゃないのですか。この原則にはずれているからクレームを付けてるわけでしょ。思想・信条の自由といっても公金で運営されているんですよ。一部のフェミニストが喜ぶだけの本では、福井県民は納得しないと思いますよ。本の中身に踏み込んで堂々と議論したらいいじゃない。



だいたい個別の図書館ですべての本を揃える必要はないのです。東京でも複数の図書館で一冊の本を共有し、その図書館にない場合はよその図書館から取り寄せて読むのです。主義主張に関係なく本を集めるのは一般図書館に任せればよい。しかし参画センターは、第2次基本計画に書き込まれた基準に沿って収集すべきだと思いますけどね。
返信する

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