みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<重症高血圧と診断されて>(上)「命の危険」判明/(下)食生活の改善(白井康彦)/サバフィレ缶詰

2017-02-17 21:23:32 | ほん/新聞/ニュース
食事はいつも減塩にしているので、
お豆腐を食べるときは、昆布だけ敷いた湯豆腐か、
そのままにかつお節をかけるだけ、だったり。

ちょっといつもの雰囲気を変えたいと、
ノルウェーのサバフィレ缶詰を開けて、  
豆腐の上に乗せて食べたらオリーブ油と少しの塩分でオツな味。

半分くらい食べたらくどくなってきたので、
ミックスナッツときな粉もかけて、目先を変えました。

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ところで、
中日新聞の生活面に、友人の白井さんの<重症高血圧と診断されて>の記事が出ました。
フェイスブックで血圧がかなり高いと知っていたので、
ちょっと心配していましたが、当事者として記事を書くとは、
さすが転んでもただでは起きない記者魂をお持ちの白井さんです(笑)。

血圧を下げる薬には、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬などがあり、
白井さんは、Ca拮抗薬を飲んでいるとのこと。

わたしは以前、呼吸が苦しいときに岐阜市民病院の夜間診療で血圧も高いということで、
その場で出されたアダラートを飲んだら、強い動悸(ドキドキ感)と頻脈が出て、
ベッドで全力疾走しているような感じになって、診察&処方した医師も大あわせて。
そのまま病院に泊まって経過観察、翌日心電図などをとるハメになり、
以来、この「アダラートは禁忌」となりました。

短時間で血圧を下げるために、速い効果があるのがCa拮抗薬ですが、
わたしは、発作性高血圧を疑われたこともあって、ゆっくり血圧を下げて
持続的に飲むことで安定させるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のニューロタンを飲んでいます。

減塩生活は7,8年続いてて家ではほとんど塩なしでも苦になりませんし、
ウォーキングも5年目。
いまはニューロタン(25mg)を夜1錠飲むだけで、
正常血圧の範囲で安定しています。

白井さんも早く血圧が安定するとよいですね。

  <重症高血圧と診断されて>(上) 「命の危険」判明
2017年2月14日 中日新聞 

 日本人の三人に一人が罹患(りかん)し、国民病ともいえる高血圧症。多くが、塩分の多い食事を食べ続けたり、太ったりしたことによる生活習慣病だ。昨秋、重症の高血圧と診断された記者(58)が、三カ月余りの“闘病体験”を振り返る。

 「上が一九〇、下が一二〇。高いですね。すぐに病院で診察してもらってください」。昨年十月中旬に受けた社内の定期健康診断。私の血圧を計測してくれた看護師さんの声を聞き、ショックを受けた。

 この数値がどの程度に当たるのか。すぐにインターネットで検索すると、「重症の高血圧。命の危険がある」などと恐ろしい言葉が並んでいる。高血圧仲間の同僚に数値を告げると「すごい」などと一様に驚いた。

 ただ、これまで体調の異変は感じなかった。自覚症状のない高血圧の人は多く、高血圧には「サイレントキラー」(沈黙の殺人者)という異名があるということを思い出した。

 内科で診察を受けたのは一週間後。男性医師から「血圧が高いと、脳梗塞や脳内出血など、死に直結する病気になる可能性が高まります」との言葉をもらい、血圧降下剤のカルシウム拮抗(きっこう)薬を飲み続けるよう指示された。

 高血圧では、血管は細くなり、弾力性も失われ、血液量が多くなっている。カルシウム拮抗薬は、血管を広げて血圧を下げる作用がある。私が処方されたのは、安価なジェネリック(後発薬)だ。ただ、血圧が下がらない限り、飲み続けなければならない。

 「親族に高血圧の人はいませんか」。診察の際、この点も尋ねられた。私の父は、高血圧がもとで六十八歳の時に脳内出血で倒れて左半身不随になり、七十六歳で二回目の脳内出血のため死亡した。そんな父の死因を話すと、「父親と体質が似ている可能性があるので、気をつけて」とアドバイスされた。

 治療を始めるに当たって、過去の健診データを入手。生活習慣に問題が多いときに、血圧が上がっているのが分かった=グラフ参照。たばこはもともと吸わないが、単身赴任期間を含む二〇〇七~〇九年は飲酒量が相当増えた。つまみには塩分が濃いものが多いので、塩分摂取量も増えただろう。単身赴任は「職住近接」だったので、明らかに運動不足でもあった。

 私が血圧が高くなり始めたことに気付いたのは、健診で最低血圧が一一〇を超えた二〇一〇年。白米をほとんど食べずに、半年で体重を約九キロ減らした。体重減少に伴って血圧も大きく下がった。

 ただ、このころは常に「何か食べたい」という気持ちが頭から離れなかった。しばらくすると、反動で食べる量が元に戻って体重が増加。血圧も上昇傾向に。

 二年前に再び一念発起。白米をおわんの八分目程度に抑えるなどの減量を始めた。「体重を減らせば血圧は下がるはず」との思いがあった。ところが、血圧は下がらず、昨秋の「上の血圧一九〇」で驚く羽目に。

 「体重を減らすだけではだめ。食事で塩分制限をしっかりやってください」。医師からそう厳命され、「自分にできるだろうか」と不安がよぎった。
 (白井康彦)

 <高血圧の基準> 日本高血圧学会が示すのは3段階で、1度(軽症)「最高血圧140~159または最低血圧90~99」、2度(中等症)「最高血圧160~179または最低血圧100~109」、3度(重症)「最高血圧180以上または最低血圧110以上」。3度はただちに治療が必要とされている。


  <重症高血圧と診断されて>(下) 食生活の改善

 昨年十月中旬の社内定期健康診断で「最高血圧一九〇、最低血圧一二〇」という高い数値にショックを受けた記者(58)。処方された血圧降下剤のカルシウム拮抗(きっこう)薬を、翌週から毎朝一粒ずつ飲み始めた。

 効果は歴然と表れた。飲み始めて十日後の十一月上旬(六日間)の平均は「一五八、一一六」だったが、十一月下旬(四日間)の平均は「一三六、一〇三」と一気に下降。

 「ちょっと薬を飲むだけで下がるとすると、高血圧なんてすぐに治るのでは」との思いを抱いた。すぐに甘い考えだったと知らされることになるのだが…。

 実際、今年二月上旬になっても、「一四二、一〇七」とほぼ変わらない状態が続いた。おまけに、年末年始のバタバタで、薬を飲むのを計三日間忘れた。

 薬の影響で、体調に異変も出た。仕事中に頭のふらつきを感じるようになったのだ。原稿をパソコンで書くときなど、クラクラして集中力が出ない。これはまずい事態だ。医師に聞くと、「よくある副作用ですが、そのうち治るでしょう」とのこと。その通り、年明けにはなくなった。

 服薬と並行して進めなければならないのが、塩分の多い食生活の改善。この壁は、途方もなく高く感じた。

 私は、妻と五年前に死別し、長男が三年前に独立してから、高校生の三男と二人暮らし。夕食準備は私の担当だが、自炊力がほとんどないので、スーパーで買った総菜をテーブルに並べることが多い。総菜は保存のため塩分が多く含まれる上、「食べ残しはもったいない」と残り物を平らげるのが習慣となっていた。休みの日には外食することも多い。

 どうすれば塩分を減らせるか-。悩んだ末、減塩の食事指導に定評のある三重大病院栄養指導管理室を、今月六日に訪ねた。

 そこで提出したのが、過去三日間の食事を撮った写真九枚。例えば、スーパーで購入した総菜を並べた夕食や、懇親会の鍋料理で、管理栄養士の石留真寿美さん(41)は「塩分がかなり多めですね」と顔をしかめ、調味料に含まれる塩分量の一覧表をくれた。

 日本高血圧学会は高血圧対策として、塩分摂取量を一日六グラム未満に抑えることを勧めている。しかし私は二倍以上の塩分を取ってきたのは確実で、あまりの多さに、背筋に寒気が走った。

 そこで同室のスタッフが、私の生活に合った指導書をまとめてくれた。主な点は▽スーパーで買う総菜の量を減らして、生野菜を足す▽おかずの中の煮物は一品だけにする▽自分の適量の食事を知る-の三つだ。

 このうち煮物を減らすのは、手っ取り早い減塩の方法だという。「煮物は塩味が全体に染み込んでおり、塩分が濃い。控えめにしてください」とアドバイスしてくれた。

 他にも、ラーメンの汁を残すことや、みそ汁は一日一杯に限定、血圧を安定させる野菜や果物を多く食べる、酒は適量で抑えるなども効果があるという。

 減塩は長期間の取り組みが欠かせない。病院で最初から重い課題を示されると挫折しそうだが、この指導書の範囲なら可能かも。「最悪の事態を避けるために、努力してみよう」という気になり、帰宅する足取りが軽くなった。
 (白井康彦) 


 高血圧治療ガイドライン・エッセンス(日本心臓財団HP)

  
高血圧対策に… 「速歩」が非常に効果的
 
2017.2.16 産経新聞

 高血圧に対する運動の効果は日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」でも明確にされており、減塩、野菜や果物などを豊富にとる「DASH食」や減量と同程度の降圧効果がみられます。また、運動は血圧のみならず、体重、体脂肪、腹囲の減少、糖尿病や高脂血症の予防効果も報告されています。

 それでは、どんな運動が良いのでしょうか。高血圧治療ガイドラインでは、「運動強度50%ほど」の運動を毎日30分ほど行うことを推奨しています。普段の歩行が運動強度30~40%程度で、50%は坂道や階段を上るなど、少しだけ息が上がる運動です。また、米国のスポーツ医学協会(ACSM)では、さらに強い運動を組み合わせ、「少し汗ばむような」運動を行うことが推奨されています。

 ただ、こうした運動を日常的に続けるのが難しい方も多いでしょう。そこでお薦めしたいのが「速歩」です。通勤や散歩時、歩幅を数センチ大きくしてみてください。それだけで歩く速度が上がります。疲れたら歩幅を小さくしてゆっくり歩き、元気が戻ったらまた歩幅を大きくします。これは「インターバル速歩」と呼ばれ、生活習慣病の予防・改善に非常に効果的と報告されています。(報告は熟年体育大学リサーチセンターwww.jtrc.or.jp)

 速歩は通常の歩行より足や心臓への負担も増すため、ウオーキング習慣のある方が少しずつ取り入れてほしいと思います。一方、歩く習慣のない方も、座ったり横になったりしている「不活動の時間」を減らすことで、生活習慣病の予防につながります。「立ち上がる回数を増やす」「ゴミはこまめに捨てる」「テレビのリモコンは使わない」など、身近でできることを探してみましょう。

 運動にはある程度の時間を費やさないといけないと思っている方も多いと思います。しかし、ほんのわずかでも効果はあります。運動は、ご自身ができるレベルで無理なく継続して行うことが一番大切なのです。(オムロンヘルスケア 医学博士 宮川健)


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2月16日(木)のつぶやき

2017-02-17 01:04:01 | 花/美しいもの
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