福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

NHK19:00ニュース 浅田真央さんの引退会見の詳報は異常

2017年04月12日 17時57分03秒 | コラム、エッセイ
 今朝、早朝のNHKラジオの朝一番を聞いていたら、本日4月12日、11:00から浅田真央さんの引退記者会見が予定されていて、その様子をNHKで中継するので番組構成が変わりますとの予告であった。へー、大したもんだね!! でもなんか違うんでないか??その時は嫌な気持ちを持ったが、そのまま聞き流していた。

 夕食時のNHK-TV19:00のニュースは私が生で見る数少ない番組の一つで、これだけは見逃したくない、と思っている。本日の一日の動きを知るためである。特に最近はシリア情勢、米露の確執、北朝鮮問題と目を離せない重大な時期である。

 本日、4月12日のトップニュースは何と!! 浅田さんの引退会見の様子であった。しかも詳細に。

 浅田さんの業績はすごいと思う。だから、浅田さんの引退会見自体には問題を感じたわけではない。ただ、私は引退を惜しんでいない。これが自然の流れというものだ。また、放送には「国民的ヒロインである浅田さん・・・」と言った表現も使われたがどなたかの個人的感覚でないだろうか。

 私が不快に思ったのはNHKの報道姿勢である。
 ニュースの構成が殆どドキュメンタリー風に編集され、低次元??のNHK的主張が濃厚に表現されていた。浅田さんのコメント、様子、表情などが長時間にわたって流され、彼女の引退を日本人全体が惜しんでいるかのごとくの扱いである。あるいはそう感じなければおかしい、と思わせるような、しつこく、お涙頂戴調、浪花節調の低次元の編集である。
 正確な時間はわからないが、ざっと見て8分間であった。

 NHKニュースのありようはおかしいと思う。
 メディアは先ず、事実だけを淡々と伝えるべきであり、安易に自分たちの考え方、とらえ方をニュース等には入れるべきではない。特にTVは影響力が大きいので一考すべきだ。
主張したい点があるなら別番組、別項目でじっくりと展開すればいいのだ。

 かつても同様のことがあった。
 サザンオールスターズの桑田佳祐氏(54当時)が初期食道がんだと言う、全くの個人的内容を21時のNHK-TVニュース数分に渡って取り上げた。それだけ人気のある方なのかもしれないが、あくまでも個人の問題で私には理解の出来ない破格の、というか間違った扱いであった。

 人気グループSMAPの解散問題、サッカーワールドカップでカメルーンに勝利したときのニュースの扱いも理解の枠を超えていた。長野県軽井沢付近でスキーツアーバスが崖下に落下し14名が亡くなった時のニュースにもドキュメンタリー調の脚色が強すぎた。担当したディレクターの好みなのだろう
 今回NHK会長が代わった。3月の国会でNHKのありよう、視聴料の徴収問題が取り上げられた。国会中継が深夜だったのでラジオ第一放送でずっと聞いていたが、このような報道姿勢については話題にもならなかった。
 放送倫理・番組向上機(BPO)で取り上げて欲しいものである。

 私はニュース番組では事実を淡々と報道して欲しいと思う。局やディレクターの思いや意向などは別な番組でゆっくり流せばいい。もっと深く報道すべき内容はいくらでもあるはずだ。

 
コメント
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