福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

恐怖のヴァイオリン

2014年12月13日 11時40分18秒 | 近況・報告
 私は大学入学後から今まで時折ヴァイオリン(Vn)を楽しんできた。
 新潟大学医学部管弦楽団に入部し、初めてVnという楽器に触った。構え方など、初歩的奏法を若干教わった後、初心者用のVnも購入、自己流で練習を重ねた。サークルは途中で新潟大学管弦楽団となり演奏曲目も徐々に大きくなった。演奏会で弾いて私にとって思い出になった曲は、グリーグの「組曲ペールギュント」、モーツアルトの「クラリネット協奏曲」、ベートーヴェンの「交響曲第一、第三、第五、第七番」他である。シューベルトの「未完成」良かった。

 私は基礎練習はそっちのけに曲だけ練習してきたから、実際には下手である。30年ほど前に私には分不相応な楽器を買った。18世紀中頃の作とのことでなかなか良い音がする。
 その後も、時折友人たちと数人程度のアンサンブルを楽しみ、秋大の心臓血管外科忘年会のCVSバンドで数回楽しんだ。最後の会では弦四重奏,キーボードによるチェンバロパート、ベース等のアシストを貰いながら私がソロを受け持った「G線上のアリア」はいい思い出になった。お世辞で褒め言葉もいただいたが、もちろん自分では満足できるものでなかった。

 現役引退後は自転車とかに興味を移したこともあって、約3年間楽器から遠ざかっていた。その間、脳梗塞で一時的に右半身麻痺になった。
 先日、午後に勤務している飯川病院のクリスマスパーティに誘われ数曲弾くことになった。気軽に引き受けたのがマズかった。今、練習中であるが、恐れていた以上にこれがひどい状態である。音程が決まらない、楽譜にあるように指が動かない、弓が弦の上で飛び跳ねる・・・などなどで安定した音が出ない。それに、馴染みのない中島みゆき等の曲が混じっているから更にひどいものである。

 今まではVnを弾くことは楽しみの一つであったが、今回はそうは言っていられない。今回は「恐怖のVn」である。クリスマスパーティは明後日午後である。どんなことになるか、ひたすら練習である。

 今回を最後に人前では弾くのをやめようと固く誓った。出来栄えはダメだろうが、私にとって引退記念の会になるだろう。
コメント
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