銅版画制作の日々

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ブーリン家の姉妹★☆THE OTHER BOLEYN GIRL

2008-11-06 | 映画:シネコン

 これは、エリザベス一世の母の物語です。

10月29日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。レディースディなので、1000円です。そんなこともあってか?どうか?は分かりませんが。満席に近い状態でした。しかも8割強が女性で、年齢層も高い。

豪華キャストです。姉妹を演じる超豪華女優はナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンです。夢の共演!だそうです。そしてこの二人の姉妹の心を翻弄させる、ヘンリー8世役には、エリック・バナ です。これだけでも、女性客が多いはずですよね!

後にイングランドの女王となる、エリザベス一世の母、アン・ブーリン(ナタリー・ポートマン) 、強い野望を持った女性だったようです。その妹メアリー(スカーレット・ヨハンソン) は姉のアンとは違い、心優しい女性だったらしいです。ブーリン家の当主であり、娘たちの父親、トマス・ブーリンはそんな彼女たちを一族のため、経済的かつ社会的繁栄をもたらすための大切な道具としていた。何か凄い話ですよね。子どもを使い、出世しようとするなんて。

STORY

時は16世紀、王族間においては政略結婚が常識だった時代。アンとメアリー、そしてジョージの父親トマス・ブーリン卿(マーク・ライランス)にとっても、娘たちは一族の繁栄や富を得るための大事な道具であった。姉のアンには貴族との結婚を画策し、裕福な商人ケアリー家には、妹のメアリーを差し出す。ケアリー家の息子ウィリアムは、「爵位を持つ夫が良かったのでは?」と尋ねるも「地位もお金にも興味ない。ただ私を愛してくれる夫がいればいい」とメアリーは答える。2人の結婚は幸福に包まれているかのように見えた・・・・。

時の支配者、イングランドの国王ヘンリー8世の王妃はスペインから嫁いだキャサリン・オブ・アラゴン(アナ・トレント)。(メアリー一世の母)兄アーサーの元へ嫁いだが、彼が急死したため、弟ヘンリー8世と結婚することになる。しかし流産、死産を繰り返す6歳上の妃の間に生まれたのは王女メアリーただ1人。。“この結婚は呪われている”と思いつめるヘンリーは王妃との男子の世継ぎを諦めかけていた。

仲の良い姉妹が愛したのは“一人の男”愛は分けられない。

そんな状況を知っているノーフォーク卿(デヴィッド・モリッシー )(アンとメアリーの母 レディ・エリザベス(クリスティン・スコット・トーマス) の弟)は、王の男子の世継ぎを生むための愛人候補を探していた。もし男子が生まれれば、一族にとって莫大な富と権力を得るチャンス。ノーフォーク卿とブーリン卿は、美しく才気溢れる自慢の娘アンを差し出す事に。最初は戸惑うアンだったが、王に気に入られば、しい未来が待っている、という父の説得に従うことにする。

姉妹の伯父、ノーフォーク卿とメアリーの夫ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ

王ヘンリーが鹿狩りのために、ブーリン邸に滞在することが決定した。期間は2日。その美貌と知性で、ヘンリーを魅了すべく振舞うアン。ヘンリーはその知性と美しさに興味を抱くものの、女としての魅力は乏しいと感じる。

事態は大きく変わる!鹿狩りにヘンリーとアンは行くのだが、途中迷子?になったアン探しの際、ヘンリーは落馬。そのことがきっかけで、アンの思惑と違う方向へ・・・・・。

何とヘンリーが惹かれたのは妹メアリーだった。落馬したヘンリーを介抱したメアリー。その気立てのよさと愛らしい新婚のメアリーに、彼は惹かれてしまう。

そしてヘンリーは、ブーリン家の両親、2人の姉妹、弟のジョージ、ノーフォーク公爵を含めて宮中に召喚し、メアリーは愛人にしたいと申し出る。複雑なのは夫のウィリアムだ。しかし王の申し出を断ることは出来ない。先行きの不安を感じながら、従順に受け入れるしかない。

素朴な田舎娘メアリーは宮中の生活には何の興味も抱いてなかった。一方、ヘンリーに拒絶されたアンは妹に対して表面的には平静を装っていながらも、心の内では激しい嫉妬を湧きあがらせていた。

幸せを自らの手で掴もうと決意したアンは、かねてから想いを寄せていたイングランドで最も裕福な領主ノーサンバランド公爵の跡取りヘンリー・パーシー(オリヴァー・コールマン)と秘密裏に結婚する。しかし当時は貴族間の結婚は王に決定権があり、勝手な結婚は許されない。心配したメアリーは家族に事実を話す。両親はアンのスキャンダルが露見する前にフランスに送る。

もともと宮中生活に乗り気でなかったメアリーだが、ヘンリーの優しさと気遣いに触れ、次第に深い愛情を感じ始める。

   

そしてまもなくヘンリーの子どもを身ごもる。父親はロチフォード伯爵に、弟のジョージは子爵に取り立てられた。ジョージは名門の子女ジェーン・パーカー(ジュノー・テンプル)との結婚が決まり、一族の繁栄は留まる所を知らないかに見えた。

しかしメアリーの体調の悪化から、ベッドで過ごすことが多くなり、ヘンリーは次第に彼女への興味を失っていく。そのことは、キャサリン王妃や他家の娘から痛烈な攻撃となり・・・・。危機感を感じたブーリン卿は王を繋ぎとめるためにアンを呼び戻す。これはまさにアンにとって待ち焦がれた絶好の機会だった王を奪われ、ヘンリー・パーシーとの結婚も失い、国を追われたアンにとって妹メアリーの行為は許せない裏切りであり、復讐のときを虎視眈々と待ち望んでいたのだ

フランスから戻ったアンはその洗練された身のこなしと美しさで宮中を魅了するとりわけ、彼女に夢中になったのはヘンリー王、その人だった「妹のお腹には陛下の子が・・・・。妹は裏切れない」と毅然と拒絶するアンにますます想いを募らせるヘンリー王。

メアリーは無事に男の子を出産しかし愛人の子は男の子であれ庶子にかわりはない。このとき、アンは自分が息子を生むなら私生児にはしない!と心密かに誓う。愛人でなく、王妃となるための計画を着々と遂行する。

まずメアリーと息子を、田舎の夫の元へ送る。そして20年続いたキャサリンとの結婚生活を解消するように、王に強く迫る。ヘンリーは躊躇する何故ならローマ・カトリック教会では許されておらず・・・・。離婚はヨーロッパ社会では孤立を意味するのである

アンとヘンリーの関係を良く思わない陣営の中にかっての恋人ヘンリー・パーシーの妻メアリー・タルボットがいた。過去の極秘結婚が明るみになると、アンの計画は失敗になる恐れがある。アンが唯一信頼できる人物は妹メアリーにほかならない。アンと和解を願うメアリーは、“アンを信頼すべき”とヘンリーを説得。1533年、ヘンリーの子を身ごもったアンと結婚する。アンの勝利だった。アンは遂にイングランドの王妃の座に上りつめたのである。

しかしこの結婚は宮廷のスキャンダルとなり、更にイギリス教会の設立は、ヨーロッパを敵に回す事となった。この屈辱と危機をはらすためには、アンが世継ぎを生めば逃れることができると信じていたが・・・・アンが最初に生んだのは女の子、さらに2人目を流産すると、王の忍耐も限界に達し、アンは不貞と近○相○の反逆罪に問われ、死刑を宣告されてしまう。無慈悲な宮廷で、アンの無実を信じるのはメアリーただ一人・・・・。そしてメアリーは自らの危険も顧みず、アンの命乞いをするために王の元へ果たしてメアリーは姉アンを救えるのか?

アンの弟ジョージ(ジム・スタージェス) は、アンと通じたという罪で処刑されてしまう。

男の世継ぎはいないというヘンリー8世の不安は現実となった。1533年9月7日、アンが生んだ女の子・・・・・・後のエリザベス1世はイングランドを45年間統治し、黄金の時代、ゴールデン・エイジをもたらした。

 

 

ラストシーン アンの娘エリザベスがメアリーに抱かれている。彼女が後のエリザベス1世だ。

原作本は上下巻あるらしい、ということは長編小説なんでしょうね。映画の上映時間が114分ということなので、1時間半弱という短さです。時間内におさめるっていうのは、やはり大変。キャスト陣が豪華で、しかも演技力のある俳優さんばかりなので、かなり期待していたのですが、意外にもあれ~?って感じで終わってしまったというようなものでした。何が物足りなさを感じさせるのか?分からないのですが。出来ればもう少し長くてもいいのでは?なんて思ったり。今回もアン役のナタリー・ポートマンは熱演でした。演技はもちろん凄いし、野心をむき出しに傲慢な女性を見事に演じていたのが印象的です。それに対してスカちゃん、慎ましやかで姉思いの優しいメアリーを上手く演じていました。え~とエリック・バナは、「ミュンヘン」に出演していたんですが、あまり覚えていません。かなり暗いイメージがあるのですが?母国オーストラリアでは人気コメディアンだそうです。へぇ~分からないもんですね。それから、ジム・スタージェス君も主要な役で登場していました。色々な作品での活躍が続きますね。

 

追記:ひょっとして8割近くが女性の観客だったのは、内容が昼メロ的だったからか?主婦が興味のあるものだったのかもしれませんね。

 

 オフィシャル・サイト
http://www.theotherboleyngirlmovie.co.uk/ (英語)

 

 


 

 

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4 Comments

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こんにちは★ (dai)
2008-12-30 15:22:11
TBの件すみませんでした☆
おっしゃる通り記事によりけりそうですね。
本当に良く分かりませんw

この作品は男性より女性向きですね。昼ドラが好まれる理由がわかったような気がしますw

それでは今年1年お世話になりました!来年も何卒よろしくお願いします☆
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TBありがとうございました。 (sakurai)
2008-11-08 22:50:54
本もねぇ、そんなに深いもんじゃないです。
なんかゴシップものっていう感じ。
H描写はねちっこいです・・。
なんだろうなあ・・、今までと違った解釈で、奇をてらったという感が、どうしてもぬぐえないです。
まあ、それを演技と知名度で見せた二人の若い女優さんの凄みでしょうか。
ナタリーさんは「V・フォー・バンデッタ」で、坊主にしたあたりから二皮くらいむけたような気がしますわ。
返信する
エリック・バナ。 (BC)
2008-11-08 20:01:31
mezzotintさん、こんばんは。
トラックバックありがとうございました。(*^-^*

特に後半はバタバタした展開だったように感じたので
もう少しじっくりと描いてほしかったですね。

エリック・バナは母国オーストラリアでコメディアンなのですね☆
二枚目なイメージなので意外な感じです。
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こんにちわ (にゃむばなな)
2008-11-08 16:11:35
こういうイギリス王室関係の映画って女性客が多いですよね。
『エリザベス』の時も『クイーン』の時も女性客が多い中で見た記憶があります。

やっぱり王室は女性にとって憧れの場所なんでしょうか?
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