なぜ少年は、生きることができたのか。
命を奪うのか、
希望を与えるのか
好き度:+8点=78点
3D字幕版がお薦めだという噂を聞き、早速その上映されているシアターをチェック。2D字幕版はあるのですが、3Dだと吹き替え版というところも、、、。ようやく東宝シネマズで上映されているのを知り観ることが出来ました。ただ上映回数は何と夕方・夜のみ。めがねを持っていると300円ということでファーストディを狙って・・・・。
いやいや壮大でした。確かに最初の30分くらいは導入部分で退屈。パイの幼少時期などが映し出されます。そのあたりを我慢すればいよいよ核心部分の船が遭難してパイが救命ボートにほおりだされるというシーン。
トラとともに一体どんな風に長丁場を映し出されるのかが興味深々。そういえば127時間も遭難した主人公がどんな風に葛藤しながら映し出されるのかという作品でいたがちょっと重なる部分もあったり。
最初はオランウ―タンやハイエナ、シマウマ、そしてリチャード・パーカーという名前のついたベンガルトラが救命ボートにパイとともに、、、。動物園で飼育されていたとはいえ、やはり動物は野生の生き物。この狭いボートの中で生きるための死闘が繰り返されることに相成り、シマウマはハイエナにやられ命果ててしまう。そのうち生き残ったのは、パイとリチャード・パーカーのみ。
非常用のクッキーと飲料水はあるからパイ自身は大丈夫ですが、問題はトラのパーカーです。当然のごとくパイを食料という対象物として考えるのは当たり前。犠牲になってはお終いとパイはパーカーのために海の魚を何とか捕ろうとします。考えると大変だ状況ですよね。食うか食われるか分からないわけですから、ハラハラ、ドキドキ?いやあそれ以上に必死。普通のものなら完全に餌食ですわ。
ボートから少し距離を置いて筏での生活もこれは精神力いりますよね。
テリトリー作戦も試みましたが、逆にパーカーが勝利をします。う~んほんまに息をつく暇もないというのはこの事です。227日もの間どうしてこの精神力を保てたんでしょうね。もうもうお見事としか言いようありません。
天気が良い日ばかりではないし、雨や嵐の日もあるわけですから、、、、。
とにかく場面はそんなに変化に富んでいるわけではありません。でもパーカーとパイがどのようにして生き延びていったのかが上手く映し出されており、これはアン・リ―監督らしい素晴らしい演出だと言えます。
夜の海に浮かぶ無数のクラゲの大群や、見知らぬ無人島にたどり着いたあの多くのミーアキャットの大群の情景も凄いしトビウオの集団が船にぶつかりあうシーンもなかなか絵になって面白い。
そしてこのクジラの登場シーンも何ともいえません。
長い漂流生活で痩せこけたパイですが、精神力は体以上に強くなり、次第にパーカーも近づけられないくらいになります。
あらすじ(allcinemaより)
小説のネタを探していたカナダ人作家は、パイ・パテルというインド人男性を訪ね、彼の語る驚愕の冒険譚を聞くことになる――。インドのボンディシェリで動物園を営む一家に育ったパイ少年。やがて彼が16歳となったとき、一家はカナダに移住することになり、パイは両親や動物たちと一緒に日本の貨物船に乗り込むことに。しかし、途中で嵐に遭遇し、船は沈没。運良く救命ボートに乗り移ることができたパイだったが、彼と同じように辛くも逃げ延びたシマウマやハイエナ、オランウータン、そしてリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラと同乗するハメに。こうして少年パイの過酷な漂流生活がスタートするのだが…。
メディア | 映画 |
上映時間 | 127分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(FOX) |
初公開年月 | 2013/01/25 |
ジャンル | アドベンチャー/ドラマ |
映倫 |
G |
解説(allcinemaより)
「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」の名匠アン・リー監督が、ブッカー賞に輝いたヤン・マーテルの世界的ベストセラー小説を3Dで実写映画化した衝撃と感動のサバイバル・アドベンチャー・ドラマ。大海原で嵐に巻き込まれ遭難し、小さな救命ボートに獰猛なトラと乗り合わせることになった一人の少年が、その後いかにして生き延びることが出来たのか、その想像を絶する漂流生活の行方を、美しくも幻想的な3D映像で描き出していく。主演は新人スラージ・シャルマ、共演にイルファン・カーン、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー。
CGとは言えなかなかリアルでしたね。
ロケ地は以下のとおり(ウィキぺディアより)
- 台北市の動物園
- 台中市の古い飛行場。世界最大級の撮影用プールを設置した。
- 屏東県の墾丁国家公園。同県はアン・リーの故郷でもあり、公園内に手つかずのベンガルボダイジュ林が残されていることを聞き付け、撮影に採用。
- インドのポンディシェリ市。元フランス領で、美しい教会が数多くあることで知られている。
- カナダのモントリオール
http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/
近眼の眼鏡とダブルだとキツイので、
わざわざコンタクトをして…
イルファン・カーン。ファンではありませんが、
ちょこっと出てくると何だか嬉しい
退屈な導入部が、後で効いてくるとは。
また遅くなってしまいました(汗)
めえめえさんも3Dを選ばれたんですね。
クジラのシーンやクラゲなどのシーンは
やはり3Dが良いですね。
でも疲れました(笑)出来ればめがねなしで
観れる方がいいですね。
イルファン・カーン、私もファンじゃないですが、
知っている方が出ておられるのは嬉しいですね。
コメント遅くなりました(汗)
上手く出来た作品でした。おっしゃるように
単に生還するだけというものでなく、トラとの間に
微妙な関係があったりして深いお話しでした。
導入部分、確かにちゃんと必要だったんですね。
イメージは、はじめからトラと少年のサバイバルだと思ってましたから、他の動物も同船するとか、襲われるのを避けた陣地割りとか調教を試みるなど、生存に向けたアイデアに納得させられました。
コメント遅くなりました。
3D、結果的には良かったと思いますよ。
お話しはなかなかバラエティに富んでいて
面白かったですね。単にトラと少年だけの絡みだけでは
平坦ですものね。