銅版画制作の日々

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ザ・バンク●堕ちた巨像

2009-04-10 | 映画:シネコン

 

原題: THE INTERNATIONAL


世界中の巨富が流れ込む、
その銀行の莫大な資金の行方ーーーー。
インターポール捜査官が辿りついた、
隠された真相とは。

4月5日、仕事終了後、MOVX京都にて鑑賞。

追い詰める側が追い詰められるという逆転方向に・・・・・。究極のスパイラル・サスペンス。主演もかなり豪華です。クライヴ・オーエンに、ナオミ・ワッツ。そうそう、ナオミ・ワッツの「ファニーゲームU・S・A」を先日鑑賞したばかり。あれは凄い作品でした。彼女は、サスペンス作品が似合う。そしてクライヴ・オーエンも決してシンプルな作品に合うとは言えないよね。重い感じがいい。キャラはふたりともそんなイメージですよね。

 ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン) 

 

 エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ


ストーリーをかいつまんで・・・・。


ベルリン、ミラノ、ニューヨーク、そして、イスタンブールへーーーー。

その銀行に不利益な証人は、すべて消されていく。

お話の舞台は銀行。違法行為をしている銀行の証拠を掴むために危険を承知で捜査するインターポール捜査官のルイ・サリンジャー、ところでインターポールってどんな仕事なのでしょうか?詳細はインターポールのところをクリックして下さい。

ドイツ・ベルリンには、国際メガバンクIBBCというがある。この銀行、2年前から違法行為が行われている極秘情報」を入手していた彼は、この銀行のマンハッタン支店を取り調べているニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマンと共同でIBBCの追跡をしていた。あるとき、この件で内部告発をしようとした銀行幹部アンドレ・クレイマンから、新たな情報を得ることになったサリンジャーたち。ところが、ドイツ国内でのIBBC捜査が禁止されてしまい、サリンジャーの同僚も突然死、そしてクレマンも何者かによって不審な事故死を遂げてしまう。

その銀行が疑われる証拠はすべて変えられていく。

フランス・リヨン。インターポール本部に戻ったサリンジャーは、クレイマンが不審な事故死を遂げる前に、IBBCの頭取ジョナス・スカルセンの家で仕事をしていたとの情報を得る。しかしの報告とは矛盾点が・・・・?
サリンジャーは、その真偽を直接スカルセンに確かめることに。
ルクセンブルク大公国・ルクセンブルク。IBBC本部にやって来たサリンジャーは、頭取の側近ウィルヘルム・ウェクスラーを目にする。ところが、スカルセンとは面会できない上に、報告書の内容まで変えられていた。一方、ニューヨークにいるホイットマンが、IBBCの組織犯罪に関する新たな重要人物に辿り着く。欧州最大の軍事メーカー社長で、次期イタリア首相候補のカルビーニである。

その銀行を調べる捜査は、すべて止められていく。

イタリア・ミラノ。サリンジャーとホイットマンはカルビーニの政治集会場に訪れ、彼にIBBCの内情を尋ねる。彼の証言で、IBBCが世界を裏で支配する取引を企ていることを知る。しかしそのカルビーニも演説中に射殺されてしまう。狙撃現場を訪れたサリンジャーたちはある足跡を見つける。それは義足だった。ところがサリンジャーたちは、このミラノからも追放されることに・・・・・・。退去するために空港に訪れたサリンジャーたちは、ある事実に気づく。

その銀行が見捨てた者は、すべて葬られていく。

義足なら、空港の税関を通る際、金属探知機に反応するはず・・・・・。ニューヨークの空港で金属探知機の記録を調べる。これによって義足の暗○者コンサルタントがこの地にいることが判明。彼を追ってサリンジャーは暗○者の住所に。ところがそこは空き地・・・・。ところが偶然その男が現れる。コンサルタントの後をつけるサリンジャー。男がの行き先はグッゲンハイム美術館。その男を待っていたのは、何とウェクスラーだった。


ふたりは密談・・・・。

そしてふたりが別れた直後、突然鳴り響く銃声!サリンジャーに近づかれ過ぎたコンサルタントはすでにIBBCの標的にされていた。狙撃者の凄まじい銃撃戦に巻き込まれながら、コンサルタントとともに、螺旋の回廊を下っていくサリンジャー。被弾したその男を引き連れ、美術館の外へと逃げ出した。しかしまもなく、コンサルタントの男は息を引き取った・・・・・。

コンサルタント(ブライアン・F・オバーン

 ニューヨーク市警・刑事 ウォード
彼も犠牲に・・・・・・。

その銀行を裁く正義は、すべて失われていくのか。

その直後、ホイットマンに連れられ、サリンジャーはある場所へ。そこには、美術館で捕獲されたウェクスラーがいた。説得の末、IBBCの組織犯罪を明かすことに同調するウェクスラー。

 ウェクスラー(アーミン・ミューラー=スタール
“イースタン・プロミス”では闇の組織の中心人物を好演、ナオミ・ワッツと共演していたドイツの俳優さん。

政府、諜報機関、多国籍企業、犯罪組織・・・・。この世界のすべてのシステムに関与しているメガバンクの裏を暴くことは、サリンジャーにとって法の枠を越えることを意味していた。

家族の命さえ狙われるはず、ホイットマンを説得して、サリンジャーは一人立ち向かう決意をする。

そして、強大な権力従えたIBBCの正義の裁きを下すため、彼は最終取引の地である、トルコ・イスタンブールへと向かう。

 

 
トルコ・エアロテック社・代表 アフメット・スナイ

IBBCはアフメットとの取引のために、イスタンブールへ。

この直後、スカルセンに同行したウェクスラーが何者かに殺されてしまう。

いよいよサリンジャー、IBBC取締役、スカルセンを追い詰めることに成功。

 「私を殺しても解決にはならない」と。
スカルセン(ウルリッヒ・トムセン)

組織は崩れることはない。スカルセンがいなくなっても、次の幹部が引き継ぐという意味だ。


何も変わらないかもしれないとわかっていたが・・・・。サリンジャーは銃口を弾く。

 

 監督(トム・ティクヴァ

ワールドワイドな展開で難攻不落の巨悪に迫るポリティカル・サスペンス。違法行為に手を染める国際的な巨大銀行を追跡するインターポール捜査官が、執拗な妨害工作に遭いながらその実態と真相の究明に奔走する。主演は「トゥモロー・ワールド」のクライヴ・オーウェン。共演に「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ。監督は「ラン・ローラ・ラン」「パフューム ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。

最近、政治家と金の問題がとり立たされています。不透明なことってたくさんあるでしょう。裏側で違法なことってやっているのは当たり前じゃないかなんて思う今日この頃です。正義をもって事件を解決するには、かなりの覚悟が必要なんだろうと。でも大きな組織に潰されることは目に見えているのも現実。何か虚しいなあ。この映画を観てそんな思いにかられました。

本作でモデルとなった銀行はBCCIという銀行だそうです。詳細はこちらをご覧下さい。

メディア 映画
上映時間 117分
製作国 アメリカ/ドイツ/イギリス
公開情報 劇場公開(ソニー・ピクチャーズ)
初公開年月 2009/04/04
ジャンル サスペンス/アクション
映倫 PG-12

オフィシャル・サイト
http://www.everybodypays.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.sonypictures.jp/movies/theinternational/

真実さえ、
取引されるのか。う~ん何か納得いかないなあ・・・・。


 

 

 

Comments (2)    この記事についてブログを書く
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2 Comments

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トム・ティクヴァ作品 (sakurai)
2009-04-13 14:02:17
とか、ぜんぜん意識しないで見たもんで、先入観なしでよかったかも。
あたしは、とっても面白かったです。
見ごたえあったなあ。
転々と、名所旧跡をめぐるのがよかったのかも。
こんにちは (はらやん)
2009-04-13 14:27:04
mezzotintさん、こんにちは!

全体的には地味目だったですが、美術館のシーンは見応えありました。
ナオミ・ワッツの活躍が少なめだったのは出産後すぐの撮影だったからですかね。
ウィクスラーの設定がなかなか興味深かったので、もう少し深堀してほしかったところです。

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