すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

ブログの記事はどこから書き始めるか?

2007-12-28 07:41:12 | へっぽこ文章講座
 みなさんはブログを書くとき、どんな書き方をしてるだろうか? 「人によってこんなにちがうんだなあ」と、興味深く感じた記事を見かけたので反応してみる。

僕は文章を書きながら考えをまとめるのが苦手で、ある程度、結論めいたものを考えてから書き始めます。「書き出し」にとりかかるのに時間がかかるんですね。その代わりに、「書く」ときには、言葉を選んだり構成を整えたりすることに集中しますので、書いている間に結論がぶれたりすることはほとんどありません。

●FETISH STATION『「考える」ことと「出力」の間』


 筆者のKenさんは、設計図を作ってから書き始めるタイプの人みたいだ。私の場合はKenさんと正反対で、後半部分(や結論)がまったく頭にない状態で書き始めることが多い。で、その部分にさしかかると、突然書くべきことが思い浮かぶのだ。

 だから「おお、こんな結論になったか」みたいなこともしょっちゅうある。自分で自分に驚いてるんだから世話はない。

 楽器の演奏に例えると……Kenさんの場合はあらかじめキッチリ譜面を作り、それを見ながら演奏するのに近い。で、そのことにより、自分の描いた構想を文章で再現しているのだろう。

 だが一方、私の場合は譜面は使わない。コード進行だけ見てアドリブで演奏し、その瞬間、その瞬間にわいたアイデアを反射的にアウトプットする。私はベースを弾くのだが、言われてみると自分の演奏は確かにそんな感じだ。「書く」と「弾く」で行為はちがうが、背景にあるマインドが自分の中で共通している。おもしろい現象である。

■まず書きたい箇所から書くのもテだ

 さて「譜面」がないという意味では、私の書き方はこのパターンに近い。

一方、書くことは全部書きあがってから発表するので、どこから伝えたいことを処理しても良い。例えば一番書きたいところを最初に書いて、次に前提、結論を書くとか。僕はブログを書くときそうしてしまいがちだ。

●tomityの日記『話すことと書くこと』


 なるほど。アドリブっぽい感じが共通している。

 ただ筆者のtomityさんとちがうのは、私の場合は断片的に書きたい箇所、たとえば「結論だけを先に書く」みたいな方法じゃない点だ。たいてい文章の頭から書き始め、書いてるうちに次の展開が浮かんで自動的に先へ先へとまとまって行く。

 だからたまに仕上げの段階であるにもかかわらず、結論だけが出てこないなんていう本末転倒なこともある。

 その意味では書く前から結論が頭の中にハッキリ描かれていたり、逆に書きたい箇所から書き始め、文章が後ろ(結論の方向)にだけでなく前へもふくらんで行くような人がうらやましい。

■「私の書き方公開します」企画ってどうかな?

 こんなふうに、たまたま3人の書き方をくらべただけでもこれだけちがいがあるのだ。きっと文章作法は百人百様なのだろう。それなら「自分はこんな書き方しています」と、自分独自の方法をみんなで公開してみたらどうかな?

「へえ、そんな書き方があったのか」てなぐあいで互いに参考になりそうだし、お役立ち企画としてはいいかもしれない。

 しかし思えばその昔、原稿用紙に万年筆やらボールペンで文章を書いていた時代は大変だった。もちろん下書きはするのだが、書き上げてから「真ん中へんのココを直したい」となると別の紙にまた最初から書き直したりしていた。

 ところが今や「結論から先に書き、あとで編集する」なんてことが自在にできるんだから、ホントに楽だ。それを考えただけでもパソコンの登場は、人間の作業をいかに効率的にしたことか……。

 ああ、ヤバい。結論が思い浮かばないや。イマイチだなあ、この締め方は。
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