すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【安保法制】4つの選択肢ごとに長・短所をあげ、時間をかけて国民的な議論をすべきだ

2015-06-03 19:39:17 | 政治経済
(1)非武装中立、(2)安保破棄・武装中立、(3)安保維持・集団的自衛権行使、(4)完全な現状維持

 安保関連法案について、明治大学の浦田一郎教授ら憲法学者171人が「憲法違反であり、重大な問題がある」とし、国会に対して拙速に採決しないよう求める声明を発表した。

 まったく賛成だ。もっとじっくり時間をかけ、前提になる改憲論議も含め、ネットを交えて国民的な議論をすべきだろう。

 例えば議論の叩き台として、まず取りうる4つくらいの選択肢をあげる。一例をあげれば、以下の通りだ。

(1)安保破棄・非武装中立。

(2)安保破棄・武装中立。

(3)安保維持・集団的自衛権を行使容認。

(4)安保維持・完全な現状維持。


 ※もちろん想定するオプションはもっと多くていい。

 そして各オプションごとに、国際情勢などから見たメリット・デメリット、かかるコスト、実現性をすべてテーブルの上に出し、専門家も交えて国民的な議論をすべきだ。

 安倍政権のやり方は、「由らしむべし、知らしむべからず」の典型である。なぜそれが必要なのか? をロジカルにはっきり説明せず、「うまくごまかし押し通そう」という意図しか感じられない。このまま決めてしまっては、国家として100年の禍根を残す。

 一方、護憲派も「命」や「人権」など抽象的な議論に終始し、論理ではなく人の感情に訴えて議論に勝とう、という論法でしかない。いったい「どんな世界をめざすのか?」が具体的に伝わってこない。

 このさい相撲を取り直し、時間をかけて具体的に議論すべきだ。今はインターネットもあるのだから、国民総がかりで素材を出し合えば建設的な話し合いもできる。感情論やイデオロギーに流されず、ロジカルに結論を集約しよう。
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