南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

初期オーバーホールと言うか対策と調整

2020年10月10日 21時27分00秒 | 輸入横型エンジン編





今日も昨日の続きのモンキーのエンジンで分解が終わったから腰上はウォーターブラストに出す用意をして、
クランクケースはこれから磨くしベアリングとスタッドボルトも交換するから全て外しておく。

まだベアリングは頼んでないから部品が来るまでにクランクケースをボンスターで磨いておければ良いかな。












ミッションは飯田クロスなんだがシフトフォークは心配していたが減るどころか全く使ってないってくらい綺麗。
よってフォークは無交換で再利用する事にする。












次はロンシン125のクラッチ側の初期オーバーホール。

このエンジンに限らずリターンミッションでキックスピンドルがラチェットタイプの中華エンジンは、
出来ればここだけで構わないので初期オーバーホールしていただきたい。

行う事はシフトドラムのスプリングを太いギア飛び対策品に交換して、
キックスピンドルのリテーナー位置を調整するんだけど、
このエンジンはドラムのスプリングは強化品に代わっていたから交換しなかった。

普通の中華エンジンはドラムストッパーのスプリングは1.8ミリなんだけど、
強化品やカブの純正品は2ミリと太くなっていて交換するだけでギア飛び対策となる。

あとキックスピンドルのリテーナーなんだがほとんどがポンチの位置が間違っていて、
正しく組むとキックの遊びが多過ぎるため1ノッチだけズラして無駄な遊びを取ってあげる。
酷いのになるとキックの蹴りしろの半分が遊び、なんてエンジンもあるから必ずチェックして調整してほしい。












終わったら元に戻していくんだけどクラッチとクランクのロックナットは高強度のロックタイトを使って締めてあげること。
ここは次外す事は考えなくて良いしインパクトを使えば緩まない事は無いから気にしない。

そんな訳でこの黒いエンジンは今日届いたばかりだがクラッチ側のみの初期オーバーホールは直ぐ終わるので金額も5千円しかいただいていない。
タペット調整とテンショナーゴムを国産品に交換してドレンボルトもマグドレンにしていて、
ギア飛び対策と始動不良も直るんだがら安いと思うよ。

そんな訳で明日は休みだし他のエンジンをバラしたいんだがケースボーリングに出した部品がサッパリ返って来ないから保管する場所も無く、
仕方ないから作業場じゃなくガレージで部品保管しておくしかないかなぁ。




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