日経やWBSを見ていて、(WBSより)
しんがり 山一證券最後の12人 (講談社+α文庫) | ||||
清武英利 | ||||
講談社
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「あっそうなんだあ・・・あれから20年経つんだねえ・・・・山一の破綻から・・・」と感慨深げに、自分でも20年前を思い出した。
1997年、消費税が3%から5%へ、
三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券と11月に続々と破綻・・・
当時、自分は建設業の専門誌に努めており、
正月広告の営業にため各土木・建築会社に訪問していたが、
黒板に書いてある工事スケジュールが空き空きの会社が多くあり、
大丈夫かなあと思っていたら、
それから続々と建設会社が潰れていった。
それから就職氷河期があり、
自分も2年後に建設専門誌を退職。
その後、右往左往する人生に・・・
2001年には、小泉内閣が誕生。
そして小泉・竹中ラインで不良債権処理が進んでいく中で、
不動産の評価が従来の積算評価に加え、収益還元法のウェートが高くなり、サラリーマン大家を多く生み出すきっかけを作り出す。
自分もその収益還元法のおかげで1棟目の新築を完成させることができた。
完成したのが夏。そのときにパリバショックが起きる。
2007年の夏。山一が破綻してから10年目だ。
サブプライム問題が浮上し、その年の12月には不動産の融資の蛇口が閉まる。
収益還元法の雄SMBCが蛇口を閉めたと思ったら、保証協会が100%保証から80%に蛇口が閉まり、
翌年、アメリカ発、リーマンショックが起こる。
2009年には、日本の地盤沈下を加速する民主党政権が誕生。
日本パッシング、中国が大きく台頭、マケットニュースでも日本の話題より中国が主流に。
そして2012年暮れに安倍内閣が・・・
翌年4月に黒田日銀総裁による大規模な量的緩和が行われ、不動産融資に関してゆるゆるになっていく。
アベノミクスにより不動産価格も高騰。
利回りも大きく低下してくる。
そして、今年、2017年。山一が破綻して20年。
不動産融資に関して、また蛇口を閉めだした。
マイナス金利、人口減により地銀の収益構造が壊れだしてきている。
現金融庁長官は異例の3年目。地銀の淘汰をどんどん進めていこうとしている。信金も同じ。
融資が厳しくなれば、おのずから買い手が少なくなる。価格も下落する。
あとどのくらいで、
本格的な
買い場になるのだろうか????
20年、振り返るといろんなことがあったよなあ〜と痛感。
そのぶん自分も歳をとってしまったんだけど。
ところで
えっ、
ちょっと20年後、自分、75歳になるじゃん〜
やべえなあ・・・まじかよん〜