マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

タイの料理の鉄人(IRON CHEF Thailand)に再出場してみた。

2013年04月27日 | IRON CHEF THAILAND
ここのところ、2号店の準備に追われているとこころに日本からのマグロの解体などに忙殺されていてブログの更新がなかなかできずに、このブログに立ち寄ってくれる方々には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

下の写真はうちの店でマグロを解体した時の写真だが、やはり日本からのマグロは質がいいと思う。









これからはこのマグロが毎週安定して入荷するので、是非、「魚やす」まで食べに来ていただきたいと思う。

さて、先日、タイの料理の鉄人「IRON CHEF」に再出場したことを話したが、番組のスタッフからなかなかDVDが届かなかったのだが、インターネットの動画サイトで見つけたので紹介しよう。

実はこの番組には3月に日本の料理の鉄人だった坂井シェフも出場していた。

http://www.watchlakorn.in/เชฟกระทะเหล็กประเทศไทยวันที่27มีนาคม2556-video-29779

コピペして見てもらいたい。

そして下が自分が再出場した時のもので、これもコピペしてご笑覧いただきたい。

http://www.watchlakorn.in/เชฟกระทะเหล็กประเทศไทยวันที่15เมษายน2556-video-30730

今日はこれから2号店のメニューの仕上げに掛からなければならないので、これで失礼したいと思う。

次回は、タイのちょっと変わったサラダを紹介しよう。。。




タニヤ店用新メニュー(1)メキシコ料理のQuesadilla(ケサディーヤ)

2013年04月14日 | タニア店の新メニュー
タイのソンクランのお休みも2日目に入ったが昨夜の「水かけ祭り」のバカ騒ぎに疲れたのか今朝のバンコクは静まりかえっている。

さて、このソンクランのお休み中はタニヤ店用の新メニューを考えているが、まずはメキシコ料理のQuesadilla(ケサディーヤ)をアレンジした物を新メニューに加えたいと思う。

現在、「魚やす」のあるトンロー日本村は駐在員の住むマンションが密集している場所なので、お客さんはファミリー客が多いが、タニヤは日本で言えば「新宿歌舞伎町」のような場所でタニヤ通りにはクラブ(カラオケ)が星の数程あり、また日本料理も密集している。

下がタニヤの写真


以前、中国での5年の生活の前(約7年程前)には、プーケットのマグロ工場でマグロの加工をしていた時があったが、夏場はマグロの水揚げが少ないので、タニヤの日本料理店を手伝っていたことがあるが、当時は観光客と駐在員の接待で毎晩どこのお店も盛況で、タニヤ通りだけは気温が他よりも2℃程高いのではないかと感じられた程だ。

しかし、その後のタニヤは衰退の一途をたどっていく。

中国での5年の生活に終止符を打ち、バンコクに戻ってきて物件探しをしていた時期に、もちろん昔のタニヤを知っている自分にとってはタニヤはまず最初に候補に挙がった。

しかし、多くの知り合いから『今のタニアは昔のタニヤとは違う、タニヤはやめた方がいい』との助言をもらった。

それでは何がタニヤを衰退させたのかについて多くの人に尋ねてみたところ、タニヤに星の数ほどあるクラブ(カラオケ)の質が悪くなりお客さんがタニヤから遠のいていったようだ。

そして、その原因はお客である日本人だと言う。

昔のタニヤのクラブ(カラオケ)は、大人のスマートな遊びを知っているお客さんが多く、また「接待の場所」でもあった。

高級店になるとホステスの質も高く、日本の銀座の高級クラブのような風格を持つお店も少なくなかった。

しかし、日本から遊びに来る観光客や若い駐在員にとってのタニヤは単なる性的なはけ口でしかなく、性交渉だけを目的にお店に行く。

そうすると、ちゃんとした接客をするホステスは必要なくなって、店の質もだんだん落ちて行く。

そして、悪い評判ばかりが伝わって行き誰もタニヤに遊びに行かなくなったと言う。

今回、そんなタニヤに大型店を出店することになり、その店の料理長も兼ねることになったが、やはり、どうしてもタニヤで勝負してみたいと言う気持ちがある。

なぜなら『腐ってもタニヤはタニヤ』なのだ。

幸い、タニヤ通りのほぼ中央に5階立てのビルがあり1階をBar(ビストロ)、2階、3階を「魚やす」、そして4階、5階、をクラブ(カラオケ)に貸すことになったが、このタ二アという近くにオフィースの集中するシーロム通りで本物の料理を提供し、また、4階、5階のクラブ(カラオケ)には大人の社交場として良いお店が入ってくれることを期待したいと思う。

今のスケジュールでは、1階のBarのOPENが5月1日、2階、3階の「魚やす」のOPENが6月1日の予定になっている。

そして、1階のメニューにはいろいろな食材を使用した多国籍料理を出して欲しいとのオーナー達の依頼もあり、このソンクランのお休み返上で新メニューの作成に取り掛かっている。

今回紹介するQuesadilla(ケサディーヤ)はメキシコ料理だが、南米の多くの国で同じような料理がある。

ケサディーヤの語源についてはスペイン語の「Queso」(ケーソ)で、「チーズ」だと思われるので、「チーズを使った小さな料理・かわいい料理」と訳すことができると思う。

また、「dilla」(小さい物・かわいいもの)は、ディージョとも発音できるので、「ケサディージョ」と発音しても間違いではないだろう。

実はこの料理一つを取っても何度も何度も試作を繰り返している。

トルティージャの皮(とうもろこし原料)を使うことは最初から同じだが、中の具材に付いては、アボカドディップやサルサソース、チリコンカルネなど、様々な物を入れてみたが、それではメキシコ料理その物と言った味で、これを食べるならメキシコ料理店に行けばいいだろう。

そこで、最終的には中の具材はチ-ズとハムだけとシンプルにすることにした。

チーズも「チェダーチース」等も試してみたが、やはり「モッツアレーラチーズ」が一番トルテージャの皮に会うようだ。

この料理はメキシコ料理のケサディーヤと、イタリアのピザ、そしてフランスのクロックムッシュが融合した(ヒュージョン)のような料理だが、作り方も簡単でとても美味しいので、ぜひ、作ってみて欲しい、材料はバンコクに住んでいる人なら「ビラマーケット」ですべて入手することができるし、日本ならばネットの通販などで簡単に入手できるだろう。

さて、それでは早速、作ってみよう。

◆シンプルだけど美味しいケサディーヤ(トルティーヤ生地のチーズ挟み焼き)の作り方

<用意する物>

写真手前の左から、ハム、トルティーヤ生地(市販品)、モッツアレーラチーズ。写真奥の左から、塩、オレガノ、バジル、ブラックペッパー、オリーブオイル(ピュア)、オリーブオイル(EXバージン)。

①ハムを食べやすい大きさに切る。


②トルティーヤ生地の上にハムをならべる。


③モッツアレーラチーズをたっぷり乗せる。


④塩を振る


⑤ブラックペッパーを振る。


⑥バジルを振る。


⑦オレガノを振る。


⑧EXバージンオイルを掛ける。


⑨上からもう一枚、トルティーヤ生地を被せる。


⑩フライパンを弱火に掛けて、オリーブオイル(ピュア)を薄く敷く。


⑪トルティージャをフライパンに入れる。


⑫蓋をして弱火でじっくり焼く(中のチーズが十分に溶けるように)


⑬蓋ごとひっくり返して焼き色を確認する。


⑭裏面もじっくり焼き、綺麗な焼き色を付ける。


⑮トルティージャをまな板に取り出し切り分ける。


⑯更に食べやすい大きさに切る。


⑰皿に盛って完成。(お好みでオリーブ等を添える)


さて、実はタイ版料理の鉄人「IRON CHEF Thailand」に2度目の出場をした。

そして、明日(4月15日)が放映日となる。

http://www.facebook.com/ironchefthailand (コピぺして見てもらいたい)


IRON CHEF Thailand(Facebook)からの写真。

放映日:4月15日(月)AM 9:00 BBTV Channel 7

お時間のある人は、ご笑覧いただきたい。

尚、次回のブログだがソンクラン休み中に集中して「新メニュー」に取り組みたいのでソンクラン明けにしようと思っている。

「新メニュー」か、又は「IRON CHEF Thailand」出場時に作った料理を再現して紹介してみよう。。。






いよいよソンクランのお休みが始まった。

2013年04月13日 | 魚やす UO-YASU のまかない料理
タイにはお正月が3回あって西暦の1月1日のお正月、そして中華系タイ人が祝う中国の旧正月、そしてタイ歴のソンクランだが、タイ人にとってはやはりソンクランが一番大切のようで、今年は4月12日~4月16日までの4日間が国民の祝日になっている。

しかし、この期間は故郷に帰る人が多く一週間程休みを取る企業も多いので、うちの店も4月12日から4月17日までの6日間をお休みとすることにした。

さすがに元旦の今日は街中ガラガラでひっそりしているが、今年は4月8日の「チャクリー王朝 記念日」が月曜日だったので先週の土曜日から3連休になり、先週の土曜日から既に故郷に帰っている人も多いようだ。

さて、店がお休みの6日間をどう過ごそうか、いろいろと考えたのだが結局バンコクに残ることにした。

パタヤの海岸でのんびりするのもいいかな?などとも考えたのだが、TVのニュースでは欧米人の観光客でごった返しているので、これではのんびりするどころか逆に人混みを見に行くことになってしまう。

また、日本への一時帰国も考えたが、既にソンクラン期間中の飛行機は満席だった。

しかし、こうやってバンコクのアパートで独りでのんびりするのも悪くないと思う。

近所の大型スーパーはソンクラン期間中も毎日開いているし、マクドナルドもバーガーキングも年中無休で更に24時間営業だし、セブンイレブンも24時間営業となればとりあえず何も困ることはないのだ。

せっかくの6日間の連休なので、この休みの間にタニア2号店の新メニューをじっくりと考えたいと思っている。

さて、今回の料理だが電子レンジを使って「豆腐の水切り」をしてみよう。

豆腐というのはご存じのようにほとんどが水分のような食品だ。

そこで料理に使う時には適度に水切りをするが、重しを乗せて水切りするとしても30分以上は掛かってしまう。

そこで便利なのが電子レンジによる豆腐の水切りだ。

豆腐をキッチンペーパーで包んで電子レンジに入れて1~2分加熱するだけで水切りができ、また、電子レンジで予熱することで調理時間も短縮される。

今回は豆腐を電子レンジで水切りして油で揚げて厚揚げとし、更にその厚揚げをサラマンダーで焼くが、電子レンジで予熱することで揚げ時間も半分程に短縮されている。

これから夏に向かいビールの美味しい季節なので、ぜひ、手軽に作れる「おつまみ」として作ってみて欲しい。

尚、家庭ではサラマンダーの代りにフライパンでじっくり焼くといいだろう。

◆厚揚げの炙り焼きの作り方。

①木綿豆腐を用意する。


②周りの堅い部分を包丁で切り取る。


③食べやすい大きさに切る。


④キッチンペーパーで包む。


⑤電子レンジに入れる。


⑥1~2分加熱する。


⑦電子レンジから取り出し水気をぬぐう。


⑧170℃に熱した油の中に入れる。


⑨表面が堅くなるまでじっくり揚げる。


⑩揚げた豆腐を網の上に乗せサラマンダーに入れる。


⑪サラマンダーで両面を色よく焼く。


⑫皿に盛り生姜のすりおろしを盛る。


⑬ネギの小口切りを盛る。


⑭花かつをを盛る。


⑮完成写真


さて、6日間も一人でアパートに籠ることになったが、先程、食材を買いに近くのスーパーに行くだけで、道路の2か所で水鉄砲と大きなホースでの放水を受けてシャツもジーンズもビシャビシャになってアパートに帰ってきた。

子供の頃に戻って自分も水鉄砲を持って街に繰り出せばいいのだろが、さすがにバカバカしくて一緒に参加はできそうもない。

この6日間でタニヤ店の新メニューを作るが、問題なのは1階をBar(バール)にするので、欧米人の好むような料理を入れて欲しいとリクエストがあることだ。

2階、3階は日本料理店で1階はビストロ風の料理を出すのはいいが、キッチンは1つだけではキッチンのオペレーションが混乱してしまうのが心配だ。

そこで、あまり手間が掛からずに美味しい「南米料理」を加えてみることにした。

南米には若い頃に3年間程住んでいたので南米料理のコツは分かっているが、それを自分流にアレンジしてみようと思う。

そこで、次回は南米料理の「ケサディ-ヤ」を作ってみよう。








和食の味わい深い「フォアグラ大根」を作ってみよう。

2013年04月05日 | 魚やす(UO-YASU)の料理)
バンコクは日増しに暑くなり、ソンクラン(タイの旧正月)が近くなり、4月13日から16日までの休みを前に既に帰郷を始めた人が多いのか、バンコク市内は車も少なくひっそりとした感じだ。

このソンクランの時期には仏教徒の多いタイでは昔から仏像に水をかけてお清めをしたり、家族揃って大掃除をするのが習わしだが、今では誰それ構わず水を掛け合う「水かけ祭り」となってしまい、大きな水鉄砲を持った連中やピックアップトラックの荷台に水入りのドラム缶を積んで水を掛け合うバカ騒ぎとなり、この期間中は外出しようものなら帰りは水でビシャビシャとなってしまう。

ただし、実際にソンクランの時期は1年で一番暑い時期なので、一緒になって水を掛け合うのも1年に一回の行事として楽しむのもいいのではないかと思う。

さて、今回は「フォアグラ大根」を作ってみることにしよう。

ずいぶんと長い間ブログの更新ができなかったが、実はまたテレビの料理対決があり、幾つもの創作料理を考え試作を繰り返していたが、たまたま「フォアグラ」を使った料理の試作も行っていた。

番組の収録は先週だったが、試作に使った「フォアグラ」がたくさん残っていたので、今回はそれを使ってみるが、この「フォアグラ大根」という料理はフォアグラをたくさん食べるフランス人を絶対に唸らせることができる日本料理だと思う。

柔らかくかつお出汁で似たさっぱり煮た大根と、バターのように濃厚な味わいのフォアグラの組み合わせは最高だと思う。

なかなか家庭では「フォアグラ」を入手することができないと思うが、もし手に入るようであればぜひ作ってもらいたいと思う。

また、「フォアグラ大根」は「魚やす」の5月からの新メニューに加えようと思っているので、食べたい人はお店までお越しいただきたいと思う。

それでは早速、作ってみよう。

◆「フォアグラ大根」の作り方。

<大根の下処理>

①大根を1㎝位の輪切りにする。


②大根の皮を剥く。


③大根の角を面取りする。(上下)


④十文字に隠し包丁を入れて火が通りやすいようにする。(上下)


⑤鍋に水(必ず水から)を入れ火に掛け大根を加える。


⑥米を少量加える。


⑦竹串がス~っと入るように茹で上がったら流水で洗う。


⑧かつお出汁に酒、みりん、醤油、塩で味を整え大根を加えて更に味が染み込むまで茹でる。


<フォアグラの下処理>

①フォアグラ(今回はガチョウのフォアグラを使用)を1㎝幅に切る。


②軽く塩を振る。


③軽くコショーを振る。


④フォアグラの両面に軽く小麦粉をまぶす。


⑤フライパンを強火に掛けてサラダ油を敷く(弱火だとフォアグラが全部溶けてしまう。)


⑥フォアグラの両面を各2分位づつこんがりと焼く。


<照り焼きソースを作る>

①フライパンを中火に掛けて酒を大さじ3加える。


②みりんを大さじ3加える。


③醤油を大さじ3加える。


④砂糖を大さじ1/2加え照りが出るまで煮詰める。


<白髪ネギを作る>

①長ネギの白いところを4㎝幅に切る。


②中心の芯のところを取り除き、千切り(細く白髪ネギ)に切る。


③水にさらす。


<盛り付け>

①皿に大根を盛り、フォアグラを乗せる。


②フォアグラの上にワサビを塗る。


③照り焼きソースを掛ける。


③白髪ネギを乗せる。


④木の芽を飾る。


⑤完成写真。


さて、長い間ブログの更新ができなかったが、テレビの料理対決の放映後には実際にこの料理対決で作った料理を再現しながら紹介して行こうと思う。

放映はたぶん一か月後位になるのではないかと思うので、次回はまた電子レンジを活用した料理を紹介しよう。