マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

ありがとう中国。そして、さようなら・・・ <中国でのまかない大賞>鶏ガラとじゃがいもの煮込み。

2011年11月27日 | 中国でのまかない大賞
中国に来てから早くも5年になるが、いろいろな思い出がある。

旅行で行った国はどこも素敵な思い出ばかりだが、仕事をした国では嫌な経験もたくさんあり複雑な気持ちだ。

急に皆さんに話すのでビックリすると思うが、今日で中国を離れることになった。

鞄1つで大連空港に着いてから5年、今度は上海の浦東空港からまた鞄1つで旅立つことになる。

先日、中国は「微笑みのない国」と書いたが、自分と一緒に過ごした店のスタッフや周りの人達とは、いつもこぼれるほどの笑顔があった。

そして困った時には必ず誰かが助けてくれたし、スタッフと一緒に酒を酌み交わすことも多かった。

多くのスタッフがうちの店で勉強をして巣立ち、今では他の店で活躍している連中も多い。

そして、たまに様子を見に行くと皆、笑顔で迎えてくれる。

5年前は自分もどこか中国人を見下していたところがあったのか、中国人スタッフと打ち解けることもなく、孤立していたし怒ってばかりいたような気がする。

段々と中国に慣れ、中国人が分かってくると、彼らと一緒にいる時間も増えたし、一緒にまかないを食べたり、美味しいまかないがあると作り方を教えてもらったりもした。

ずいぶん、いろいろな、まかないを食べたが、今日はその中でも一番を決めて「まかない大賞」としよう。

それは、「鶏ガラとじゃがいもの煮込み」だが、鶏をバラした後は、モモ肉の骨には肉は付いていないが「鶏ガラ」にはけっこうたくさんの肉がついていて、特に首のところの肉はとても旨い。

その「鶏ガラ」と「ジャガイモ」を香辛料と一緒に炒めて中国のたまり醤油で味付けしてから、水を加えて煮込むといういう簡単な料理だが、「鶏ガラ」と「じゃがいも」という安い材料を使って、この味は「まかない」としては最高だと思う。

この料理は大連の家庭料理ということだが、ぜひ、作って食べてみて欲しい。

◆「鶏ガラとじゃがいもの煮込み」の作り方。

1)用意する物。

手前の写真の左から「鶏ガラ」「ニンニク」「生姜」「長ネギ」。中央の写真「じやがいも」。奥の写真の左から「中国のたまり醤油」(老抽)「コショー」「塩」「八角」。(写真には無いが万能ネギの小口切りを少し用意しておこう)

2)作り方。

*******下処理*******

①鶏ガラを食べやすい大きさに切る。(モモ肉の骨は使わない)


②切った鶏ガラは皿などに並べておく。


③ジャガイモは皮を剥き一口大に乱切りする。


④ニンニクは皮を剥いて包丁で叩いておく。


⑤長ネギは包丁で叩いてから粗くみじん切りする。


⑥生姜は皮を剥き包丁で叩いて5㎜幅に切る。


⑦鷹の爪はヘタのところの軸が残っていたら切り取っておく。


⑧鍋に湯を沸かし鶏ガラを入れ、さっと色が白くなったら火からおろす。


⑨ザルに上げて水気を取る。


*******本調理*******

①フライパンを弱火に掛けてサラダ油を大さじ1入れる。


②ニンニク、生姜、ネギ、鷹の爪、八角を加える


③香りがでるまで炒める。


④鶏ガラを加える。


⑤ジャガイモを加える。


⑥中国のたまり醤油(老抽)を大さじ1加える。


⑦5分程炒める(ここでしっかり炒めて味を染み込ませるのがポイント)


⑧塩を大さじ1加える(最初大さじ1/2を加えて、味をみながら足していくといいだろう)


⑨コショーを振る。


⑩鍋に移す。


⑪ひたひたになる位まで水を加える。


⑫全体をかき混ぜる。


⑬蓋をして20分程煮込む。


⑭アクをすくい取る。


⑮スープが1/3位になるまで煮込んだら火から下ろし皿に盛り、万能ネギの小口切りを散らす。


⑯出来上がり。


今日で中国を離れることになり、たいへん申し訳ないがこのブログもしばらくお休みになる。

また、どこかの国からブログを再開するので暫く待っていただきたい。

そして、5年間の中国生活の最後に一言。

ありがとう中国。そしてさようなら・・・











料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(41)海老のマヨネーズソース和え

2011年11月26日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回は「海老のマヨネーズソース和え」(エビマヨ)の作り方を紹介しよう。

ポイントは幾つかあるが、「海老の下処理」をちゃんとやり、海老を揚げ過ぎないことだ。

エビマヨの美味しさはエビのプりプリ感なので、海老の下処理では、まず海老の汚れをきれいに洗い流し、中国料理で「チャン」と呼ばれる技法で下味をつけ、170℃位の温度の油に入れてサッと揚げる。

海老がカラッとプリプリに揚がった時には油の温度は180℃位になっているはずだ。

「チャン」のやり方は肉と魚では違うが、基本的には「塩」「コショー」「酒」「卵白」を揉み込み、油でコーティングする。

また、マヨネーズは甘くない物を使おう。何度も書いたが、甘過ぎる料理は品の無い味になる。

ところで、以前、10年間程住んでいたヨーロッパのベルギーという国は「ジャガイモ」が主食で、街のいたるところに「フライドポテト」(フリッツ)の屋台がある。

揚げたフライドポテトにつけるソースは何種類もあるが、ほとんどがマヨネーズがベースで「マヨネーズ」にケチャップを加えた物や、カレー味の物もある。

日本やアメリカの「マクドナルド」ではフライドポテトを頼むと小さな袋に入った「ケチャップ」が付いてくるが、べルギーでは、『マヨネーズを下さい』と店員に頼むと、小さな容器にマヨネーズを入れてくれる。

アメリカ人がヨーロッパ人をけなす時に、『フライドポテトにマヨネーズをつけて食べるなんて』と言って笑うことがあるが、実際には「フライドポテト」にマヨネーズの相性はとてもいいと思う。

今回は海老以外に、この相性のいい「ポテト」と食感が楽しいので「カシュナッツ」も加え、色取りがよくなるように「茹でた枝豆」を加えることにした。

「ジャガイモ」は2度揚げしてカラっと揚げるのもポイントだ。

さて、今回は写真が多いので早速、作ってみよう。

◆「海老のマヨネーズソース和え」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「有頭海老」「ローストしたカシュナッツ」(今回は市販品を使用したが塩分の少ない物)「茹でた枝豆」「ジャガイモ」「卵」。写真中央の左から「粒マスタード」「コンデンスミルク」「片栗粉」。写真奥の左から「塩」(海老の下処理用)「塩」(味付け用)「黒コショー」「生クリーム」「料理酒」。

2)作り方。

*******海老の汚れを取る*******

①海老の背に包丁で切れ目を入れ背ワタを取り除く。


②海老に小さじ1の塩を加える。


③大さじ2の酒を加える。


④大さじ1の片栗粉を加える。


⑤海老を揉みながら汚れを出す。


⑥水にさらして汚れを洗い流す。


⑦ザルに上げて水気を取る。


*******海老の下処理*******

⑧海老をボウル等に入れ、海老に軽く塩を振る。


⑨海老に軽くコショーを振る。


⑩料理酒大さじ1/2を加え、ねばりが出るまで揉み込む。


⑪卵白を大さじ1/2加える。


⑫片栗粉を大さじ1/2加える。


⑬更に揉み込む。


⑬サラダ油を小さじ1加えて、海老をコーティングする。


*******マヨネーズソースを作る*******

①ボウルなどにマヨネーズを大さじ4入れる。


②コンデンスミルクを大さじ1加える。


③生クリームを大さじ1加える。


④粒マスタードを小さじ1強加える。


⑤塩を少量加える。


⑥黒コショーを少量加える。


⑦よく混ぜ合わせておく。


*******本調理*******

①ジャガイモの皮をピーラー等で剥いてから、1㎝角に切る。


②フライパンか天ぷら鍋を中火に掛け油を多めに加える。


③油の温度が160℃位になったらジャガイモを加える。


④ジャガイモに火が入って、油の上に浮いてきたら取り出してザル等に上げておく。


⑤油の温度が170℃位になっているので、引き続き海老を加える。


⑧海老に8分程火が入り油の上に浮いてきたら、「1度揚げたジャガイモと、枝豆とカシュナッツ」を鍋に入れる。


⑨ジャガイモがキツネ色になり、海老にも火が通ったら油から引き上げ、ザルなどに上げて油分を取る。


⑩マヨネーズソースと和える。


⑪皿に盛って出来上がり。


さて、この5年間、お店で調理スタッフの作る「まかない」を一緒に食べてきたが、そろそろ一番美味しい「まかない大賞」を決めることにしよう。

作り方も詳しく説明するので自分で作ってみるといいだろう。

また、飲食店で働いている人は店で作れば、美味しいので必ずや店の皆が感心するだろう。



料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(40)季節の野菜と豚肉のロール照り焼き。

2011年11月26日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回もサッと作れる「おつまみ」を紹介しよう。

豚肉のスライスに野菜を巻いて照り焼きにしたものだが、タレには生姜焼きのタレと同じように生姜を加えよう。

野菜は季節の野菜(旬の野菜)を使えば値段も安くて美味しいだろう。

今回は「ニンジン」「万能ネギ」「エノキ茸」を使ったが、「セロリ」や「アスパラ」「パプリカ」などでもいいし、硬めに茹でた「じゃがい」や「さつまいも」を豚肉で巻いても旨い。

タレは、酒、ミリン、醤油を各同量づつ混ぜ合わせて「合わせ調味料」として、そこに生姜のしぼり汁を少量加えるだけだ。

この合わせ調味料は「豚の生姜焼き」にも使えるし「すき焼き」のタレとしても使えるので多めに作って容器に入れて、冷蔵庫で保管しておくといいだろう。

ただし、市販の醤油には塩分の濃い物があるので、その場合には醤油の量を少し減らすといいだろう。

また、甘い味が好きならば「砂糖」を少し加えよう。

それでは、早速作ってみよう。

◆「季節の野菜と豚肉のロール照り焼き」

1)用意する物。

写真手前の左から「豚肉の薄切り」(ロースでもモモ肉でも良い)。「生姜」「エノキ茸」「万能ネギ」「ニンジン」。写真奥の左から「醤油」「料理酒」「みりん」。

2)作り方。

*******下処理*******

①調味料を合わせる。(酒2:ミリン2:醤油2の割合)醤油の塩分が強かったら醤油は1.8にする。(今回は各50ml)


②生姜をすりおろす。


③合わせ調味料に生姜汁小さじ1を加える。


④ニンジンを5㎝の長さで5㎜角に切る。


⑤万能ネギをニンジンと同じく5㎝の長さに切る。


⑥エノキ茸もニンジンと同じく5㎝の長さに切る。


⑦鍋に湯を沸かし、ニンジンを加えて2~3分茹でる。


⑧ザルに上げる。


⑨まな板の上に豚肉のスライスを置き、ネギを中心にして巻く。


⑩ニンジンも同じように巻く。


⑪エノキは左右に傘が同じ位にして巻く。


⑫各それぞれ、同じ数を巻く。


*******本調理*******

①フライパンを弱火に掛けてサラダ油を大さじ1入れる。


②豚肉は、貼り合わせたところを下にしてフライパンに並べる。


③豚肉に火が入ってキツネ色に焼けたら合わせ調味料を加える。(写真は150ml)


④タレを煮つめていく。


⑤さらに煮つめていきタレを肉に絡ませる。


⑥出来上がり。


さて、ここのところ「肉料理」が続いたので次回は「海老のマヨネーズ和え」(エビマヨ)を作ってみようと思う。

海老以外に「ジャガイモ」と「カシュナッツ」も加えるが、どちらもマヨネーズとの相性がいいし、味にアクセントが付く。

また、少量加える「枝豆」の色が海老の色を引き立てて、とても綺麗な色合いになる。

それから、海老の下処理も説明するので、ちゃんと覚えておくといいだろう。











料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(39)チキンの粒マスタード焼き

2011年11月26日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
これまで何回かに渡って「麻」(マー)と「辣」(ラー)に付いて話してきたが、欧米人はこれらの辛さが苦手な人が多い。

以前、ヨーロッパのベルギーに10年程住んでいたが、勤めていた日本レストラン「ベルギー田川」(本店は赤坂の料亭 田川)でも辛い料理はほとんど出していなかったと思うし、中華料理店もほとんどが、香港などから来た華僑が経営していたので「広東料理」の店ばかりだった。

しかし、ヨーロッパでは「マスタード」を使った料理は数多くあり、マスタードの辛さは受け入れるのだろう。

ソーセージにたっぷりのマスタードを塗ってフランスパンに挟んで食べたり、ローストビーフにも必ず「マスタード」が添えられている。

そして、マスタードがあれば、どんな食材を使ってもサッと「おつまみ」を作ることができる。

実際、ベルギーに住んでいた頃は、ラムチョップに軽く塩、コショーをしてオリーブオイルで焼いてから、たっぷりの粒マスタードを塗ってワインのつまみにしたり、サンマやサバ等の青魚をオリーブオイルで焼いて、粒マスタードを塗り、醤油を少したらして食べたりしていた。

粒マスタードが青魚の臭みをマスキングしてくれ、旨さを引き出してくれる。

また、「タルタルソース」を作る時に「粒マスタード」を少し加えるだけで、いつもの「タルタルソース」より格段と美味しくなる。

その「粒マスタード入りのタルタルソース」を白ワインで伸ばしたソースもまた、サラダにも使えるし、鶏の胸肉をオリーブオイルで焼いて上から掛けても旨い。

さて、今回は「粒マスタード」を使って「チキンの粒マスタード焼き」を作ってみよう。

「粒マスタード」が「マヨネーズ」にも「トンカツソース」にも合って甘味にアクセントを加えている。

◆「チキンの粒マスタード焼き」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「地鶏のモモ肉」「パン粉」。写真中央の左から「塩」「コショー」。写真奥の左から「粒マスタード」「マヨネーズ」「トンカツソース」(中濃ソースでも良い)。


2)作り方。
①鶏の脂が出やすいように、鶏の皮に数か所フォーク等で穴を開けておく。


②軽く塩を振る。


③軽くコショーを振る。


④フライパンを弱火に掛け、油を敷かずに鶏のモモ肉を置く。


⑤蓋をして3分~5分程、蒸し焼きにする。


⑥裏面も焼いて火を通す。


⑦焼き上がった鶏のモモ肉を食べやすいように切る。


⑧粒マスタードを鶏の皮に塗る。


⑨粒マスタードの上からパン粉を振りかける。


⑩オーブントースターに入れ、パン粉にキツネ色の焦げ目をつける。


⑪皿に盛り、マヨネーズを掛ける。


⑫トンカツソース(または中濃ソース)を掛ける。(写真の容器の中にはトンカツソースが入っている)


⑬出来上がり。


ヨーロッパのべルギー住んでいて感じたのは、「ハム」や「ソーセージ」がとても美味しいことだ。

日本に帰国してからは、ヨーロッパのような美味しい「ハム」や「ソーセージ」が無いのがとても残念だった。

そして、中国に来てからはもっとひどい状況になった。

日本のメーカーが中国で生産している物は日本と同じような味なので食べられるが、中国産の「ハム」や「ソーセージ」はほとんどが偽物で、水と粉がたくさん入っているので、価格は安いがとても食べられたものではない。

ヨーロッパで売られているソーセージを茹でて、そこにたっぷりのマスタードを塗って食べることを考えただけでもお腹がグ~っと鳴ってくる。

さて、次回もサッと作れる「おつまみ」を紹介いよう。










料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(38)鶏の麻辣(マーラー)照り焼き

2011年11月25日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
前回に続いて今回もピリッと辛味が気効いた「鶏の麻辣(マーラー)照り焼き」の作り方を紹介しよう。

麻婆豆腐のあの痺れるような辛さは中国の山椒(花椒)を油で揚げて香りを出し、それをすり潰したものだが、唐辛子の辛さに加えて、あの痺れる辛さが麻婆豆腐の美味しさだろう。

昔、築地のマグロ商社で働いていた頃に仕事が終わると「銀座」や「新橋」界隈でお酒を飲んでいたが、新橋に「とり小屋」という焼き鶏の店があり、そこのオヤジがその店で自から焼き鶏を焼いていた。

何度もその店に通ううちに、そのオヤジと親しくなったのだが、そのオヤジが美味しい焼き鶏の食べ方を教えてくれたことがある。

それは、焼き鶏の串に直接、唐辛子を振りかけて食べるのではなく、皿に「唐辛子」と「山椒」をそれぞれ別々に少量づつ盛って、食べる食材ごとに「唐辛子」と「山椒」をつけ分けるということだった。

たとえば、砂肝やハツ等の内臓系には山椒を多く付け、ねぎまやつくね等には唐辛子の方を多く付けるといった具合で、両方を自分の好きなように付けて食べてみたら旨いとのことで、その店で早速やってみることにした。

その店の串コースを注文すると、次から次に焼き鶏や野菜串や、うずらの卵串などが出てくるのだが、『これは山椒が多めかな?』『これは唐辛子が多めかな?』といろいろやってみると、これが結構楽しいし、自分だけの美味しさを見付けられたようで嬉しくなってくる。

四川料理の「麻」(山椒の痺れる辛さ)と「辣」(唐辛子の辛さ)は、日本の焼き鶏店での時のように、両方を上手に組み合わせることによって旨味が増してくるのだろう。

さて、今回は日本でお馴染みの「鶏の照り焼き」を作り、そこに日本の山椒ではなく中国の山椒(花椒)と唐辛子を振りかけた料理を作ってみよう。

中国の山椒の痺れる「麻」の辛さは、日本の山椒よりも強烈で、そこに唐辛子の「辣」のパンチが重なって、ビールの「おつまみ」には最適な一品だ。

また、フライパン一つだけで作れるので、ぜひ、作ってみるといいだろう。

尚、花胡粉は下の写真のように「市販品」もあるが、香りが飛んでしまって美味しくないので、自分で「花椒」を揚げてから擦り潰して「花椒粉」にして使うといいだろう。



また、唐辛子は今回は日本の「唐辛子」を使ったが、中国にも「辣椒粉」という唐辛子があるので、いろいろ試してみて自分の好みを味を探して欲しい。

◆「鶏の麻辣(マーラー)照り焼き」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「地鶏のモモ肉」「長ネギ」「しいたけ」。写真奥の左から「醤油」「みりん」「料理酒」「砂糖」「唐辛子」「花椒粉」。


2)作り方。

*******下処理*******

①長ネギを4㎝の長さに切り、椎茸は石づきを切り取る。


②鶏の皮に脂がでやすいように、フォークなどで穴を開けておく。


③調味料を混ぜ合わせる。(酒3:ミリン1/2:醤油1/2:砂糖1/4の割合)


④フライパンを中火に掛け大さじ1/2の油を敷く。


⑤フライパンにネギを加える。


⑥フライパンに椎茸を加える。


⑦少量の塩を振る。


⑧皿に盛っておく。


*******本調理*******

①フライパンを弱火に掛け、油を敷かずに鶏肉を入れる。


②蓋をして3分~5分程蒸し焼きにする。


③裏面も焼き、鶏から出た脂をキッチンペーパー等でぬぐう。


④タレを加える。


⑤アルコールに火が付くことがあるが、あわてずにそのまましばらく待って口で吹いて火を吹き消そう。


⑥鶏肉に味がついたら、途中で鶏肉だけを取り出して食べやすい大きさに切る。


⑦鶏肉も皿に盛っておく。


⑧タレをとろみがつくまで煮つめる。


⑨タレを肉の上から掛ける。


⑩唐辛子を振る。


⑪花椒粉を振る。


⑫出来上がり。


さて、タレの配合だが、酒3:ミリン1/2:醤油1/2:砂糖1/4の割合で、このタレは魚の煮付けなどにも使えるし、日持ちがするので、多めに作って冷蔵庫で保管しておくといい。

お玉で、「酒が6杯、ミリンが1杯、醤油が1杯、砂糖がお玉の半分」をよく混ぜ合わせるだけだ。

次回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」だが、材料は今回と同じく「鶏のモモ肉」を使うが、ちょっと変わった料理を紹介しよう。




料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(47)ソーセージのピリ辛炒め。

2011年11月25日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回もサッと作れる「おつまみ」を紹介するが、この「ソーセージのピリ辛炒め」は唐辛子と粗びき黒コショウの辛さがとてもマッチしてビールのつまみにもってこいだと思う。

若い頃、日本で生活していた頃は「辛い料理」を食べた記憶がほとんどなく、せいぜい、おでんに付ける「和がらし」くらいしか覚えていない。

たとえば、横浜の中華街に行っても、たくさんあるお店の80%位は「広東料理」なので、辛い料理はほとんどないし、四川料理店にしても、今は中国と同じように辛い料理を出している店も増えたようだが、以前は日本人向けにアレンジされた辛さを控えた料理を出す店が多かった。

20代の頃に南米のベネズエラで3年程生活した時にも辛い料理を食べた記憶がなく、ヨーロッパに10年以上生活した時にも辛い料理はほとんど食べなかったと思う。

欧米人は辛い料理が苦手なので、ニューヨークの日本料理店にしばらく滞在していた時にも辛い料理は食べなかったと思う。

ところが今では、自分の為に作る「おつまみ」となると、ちょっと辛い料理を作ることが多くなってきた。

たぶん、それは、タイでの3年間と、中国の5年間の生活で、自分でも気がつかないうちに「辛い」料理が好きになっているのだと思うし、ちょっと辛くないと物足りなくなってきた。

たとえば、四川料理に山盛りの唐辛子と鶏肉を炒めた「辣子鶏」という料理があるが、唐辛子の山の中から鶏肉を探し出すほどの唐辛子をたくさん使った料理だ。

始めは分からずに唐辛子を食べてしまって、口の中が火を噴いたようになってしまったが、この料理は唐辛子は食べずに唐辛子の山の中から鶏肉を見付け出して食べる料理だ。

夏の暑い日にはこの「辣子鶏」が食べたくなって四川料理店に行くこともあるが、やはり辛い料理というのは、暑い国か、それとも寒い国に多いようで、以前、マグロの仕事で滞在したインドネシアで食べた「サンバル」という調味料を使った料理は辛いを飛び越して「焼き火箸」を食べているような辛さで、その後、腹痛で2日程は何も喉を通らないほどだった。

今回の「ソーセージのピリ辛炒め」は程良い辛さで、ビールやよく冷やした白ワインにピッタリだと思う。

◆「ソーセージのピリ辛炒め」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「ソーセージ」「楊枝」「鷹の爪」。写真奥の左から「ベーコン」「粗びき黒コショウ」「オリーブオイル」。

2)作り方。
①焼いた時に皮が破れないよう、ソーセージに楊枝などで数か所穴を開けておく。


②ベーコンを半分の長さに切り、ソーセージに巻き付ける。


③重ね合わせた部分を楊枝で止める。


④フライパンを弱火に掛けオリーブオイルを大さじ1入れる。


⑤鷹の爪を加える。


⑥フライパンにシーセージを並べる。


⑦蓋をして2~3分蒸し焼きにする。(途中、上下をひっくり返す)


⑧粗びき黒コショウを振る。


⑨鉄板や皿に盛って出来上がり。


さて、次回はフライパンで簡単に作る「鶏の照り焼き」を紹介しよう。

この料理も最後に振りかける「スパイス」が味の決め手になっている。






料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(46)とろみがついた、だし掛け卵

2011年11月24日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
ここのところ上海はめっきり冷え込んできて、いよいよ本格的な冬のおとずれを感じる季節となった。

さて、今回は「とろみがついた、だし掛け卵」を作ってみよう。

「出汁巻き」ではなく「出汁掛け」なので、誰にでも簡単に作ることができるだろう。

「出汁巻き卵」は居酒屋の定番メニューで好きな人が多いと思うが、実際、うちの店でもよく出てて、多い時には1日に10個以上のオーダーが入る時もある。

そして、オーダーが入ってからその都度焼くので、調理スタッフは1人で続けて5個以上の「出汁巻き卵」を巻くこともある。

何度か調理スタッフからは「出汁巻き卵」をメニューから外して欲しいとの提案があったが、調理スタッフのスキルの向上の為にも「出汁巻き卵」をメニューから外すことはまったく考えてもいない。

実は、「出汁巻き卵」にはちょっとした思い出がある。

それは、若い時に服部栄養専門学校(調理師学校)で学生だった頃のことだが、前期と後期にテストがあり、前期の実習科目のテストが「大根のかつら剥き」で後期のテストが「出汁巻き卵」だった。

「大根のかつら剥き」は大根を薄く1メートル程包丁で剥いて新聞紙の上に置き、下の文字を読み取れることができれは合格というものだった。

そして後期の「出汁巻き卵」のテストは5分間とかの制限時間内に、焦がさずに綺麗な出汁巻き卵を焼くことたっだ。

出汁巻き卵を焼く時には焦げるのが怖くて、弱火でたらたら焼くと油っぽくなってしまうし、強火の場合には手早く焼かないと焦げてしまうし、焼き過ぎると硬くなってしまって不味くなる。

また、薄く何層にも焼かないと卵のふんわり感がでず、上手に出汁巻き卵を焼く為には、かなりの練習が必要となる。

今はどうか分からないが、当時の服部栄養専門学校ではテストに合格しないと、合格するまで何度も追試を受けねばならず、また1回の追試の為に3,000円程を支払わなければならなかった。

貧乏学生の自分には当時の金額での3,000円はとても大きく、テストに一度で合格する為にたぶん100個以上の出汁巻き卵を自分の家で焼き、両親や兄弟からは『もう卵は見たくない』と言われしまうほど練習したものだ。

その甲斐があってかテストには一度で合格したものの、当時は夢にまで「出汁巻き卵」が出てきた程だ。

さて、3年程前だが大連店の中国人調理スタッフに「カンくん」というおもしろい子がいて、茶碗蒸しを作る時に「かつお出汁」ではなく「鶏ガラスープ」を加えて作っているのをたまたま目撃したので、なぜ「鶏ガラスープ」を加えるのか聞いてみたところ、『卵だから鶏ガラスープの方が合うのでは?』との返答だった。

その茶碗蒸しはお客さんのところに出ることはなかったが、蒸し上がったその茶碗蒸しを試食してみたところ、具にも鶏モモ肉が入りけっこう美味しかったし、彼のこの発想に妙に関心させられてしまった。

今回の「出汁掛け卵」は「かつお出汁」に水溶き片栗粉を加えてとろみを付けるが、とろみを付けることで卵にからみやすくなり、また、熱々の状態を長くキープすることができる。

この料理のポイントは卵を焼き過ぎないことだ。

中が半生でふわふわの卵に熱々のとろみが付いた出汁が絡みあって、とても美味しいし簡単にできるので、「出汁巻き卵」を作るのを諦めていた人に是非、作ってもらいたい。

◆「とろみがついた、だし掛け卵」の作り方。

1)用意する物。

写真の手前の左から「片栗粉」「卵」「万能ネギ」「かつお出汁」(150ml程)。写真奥「塩」。

2)作り方。
①万能ネギを小口切りする。


②ボウルなどに卵を割り入れ、塩を小さじ1加える。


③卵を混ぜる。(混ぜ過ぎてコシを切らないように注意しよう)


④フライパンに油を大さじ1/2敷く。(油はフライパンに薄く敷く程度)


⑤卵をフライパンに流し入れる。


⑥しゃもじ等で大きく2~3回混ぜる。


⑦半生の状態にふんわり焼く。


⑧皿に盛る。


⑨水100mlに大さじ1の片栗粉を溶いておく。


⑩鍋を中火に掛けてかつお出汁を入れる。


⑪火力を弱火にして、水溶き片栗粉を少しづつ加えながらとろみを付ける。(あまり濃くしないように注意しよう)


⑪皿に盛った卵に出汁を張る。


⑫万能ネギの小口切りを散らす。


⑬出来上がり。


この料理を食べている時にふと思ったのだが、出汁の代わりに「鶏ガラスープ」を使い、「たらば蟹のほぐし身」を入れたら絶対に美味しい料理になるだろう。

茶碗蒸しに「かつお出汁」ではなくて「鶏ガラスープ」を入れた「カンくん」の気持ちが今、なんとなく分かったような気持ちになった。

さて、次回もサッと作れる「おつまみ」を紹介しよう。





料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(45)焼き枝豆

2011年11月23日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回はとっても簡単で、美味しい「焼き枝豆」を作ってみよう。

夏も終わり冬の気配を感じる季節になってきたが、生の枝豆の甘みも薄くなくなってきて、枝豆をそのまま茹でて食べても甘さがもの足りないと思った時には、枝豆を焼いてみよう。

もちろん夏の暑い盛りの旬の枝豆を焼いてもとても旨い。

「焼き枝豆」の作り方はフライパンに枝豆を入れ少しの水を加えて蓋をして枝豆を蒸し焼きにしてから蓋を取り、塩を振って焦げ目が付くまで焼く方法や、枝豆に塩を振りそのままオーブントースターで焼く方法などあるが、今回はまず沸騰した湯で2~3分硬めに茹でてから塩を振り、オーブントースターで焼くことにする。

塩を振った枝豆をそのままオーブントースターで焼く方法だと、焼き時間が10分以上も掛るうえ、豆がピーナッツのように硬くなって瑞々しさがなくなってしまう。

また、フライパンを使って焼く方法だと、焦げを付ける為にフライパンを高温にしなければならず、テフロン加工(フッ素樹脂)が高温でダメになってしまう。

そして、沸騰した湯で2~3分茹でてから塩を振りオーブントースターで焼く方法がいいのは、最初に枝豆を硬めに茹でてあるので、オーブントースターの上段で焦げ目だけを付ければよく、調理時間が短縮され、また甘くて瑞々しい「焼き枝豆」になることだ。

塩は良い物を使い多めに振るのがポイントで、塩を多く振っても塩辛くならず逆に枝豆の甘さが引き立つようになる。

◆「焼き枝豆」の作り方。

1)用意する物。

「生の枝豆」と「塩」

2)作り方。
①枝豆は両端をハサミ等で切り取る。


②鍋を火に掛け湯を沸かし枝豆を加え、2~3分硬めに茹でる。


③ザルに上げる。


④塩を大さじ1強、まんべんなく振る。(塩は多めぐらいがちょうどよい)


⑤オーブントースターの天板に並べる。


⑥オーブントースターの一番上の段に入れ、両面こんがり焼き色を付ける。


⑦皿に盛って出来上がり。


さて、次回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」もサッと作れる「おつまみ」を紹介しよう。






料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(44)葉ニンニクが入ったサッパリ味の春巻き

2011年11月22日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回も前回に続いて「葉ニンニク」を使った料理をつくるが、南米のエンパナーダ(EMPANADA)のような料理を作りたくて「とうもろこしの粉」をスーパーマーケット等で探したが「米粉」を置いてある店はあっても「とうもろこしの粉」は結局見付けることができなかった。

「エンパナーダ」は南米のいろいろな街の屋台やローカルなレストランで食べることのできるミートパイのようなものだ。

種類もいろいろあって、パン生地のような物もある。

中に入れる具も、牛の挽肉を炒めた物もあるし、豚肉や鶏肉を使った物など様々だ。

今回、作りたかったエンパナーダは、ベネズエラのバスターミナルで長距離バスの出発を待っていた時に屋台で食べたエンパナーダで、そのエンパナーダは「とうもろこしの粉」で作った皮に「牛肉の挽肉炒め」を包んで揚げたエンパナーダで、日本の餃子の倍位の大きさだが揚げたてのそのエンパナーダがとても美味しくて、幾つもを食べたことを覚えている。

そのエンパナーダに「葉ニンニク」を加えてみたらと思ったとたんに食べたくなって「とうもろこしの粉」を探してみたのだが結局見つからなかったので、エンパナーダの作り方はいつか「とうもろこしの粉」が手に入ったら紹介することにしよう。

今回は「葉ニンニク入りの春巻き」を作るが、葉ニンニクの他に豚のひき肉、大根、太い春雨を加えて炒め餡とした。

鶏ガラスープを加えて水溶き片栗粉でトロミを付けた餡は、さっぱりしていてとても美味しい。

この料理のポイントは味付けを濃くしないことだ。

後で「醤油」と「ときがらし」を付けて食べる位の薄い味付けにすると、生姜や葉ニンニクの香りが引き立ち、幾つも食べたくなってくる。

太い春雨が無かったら普通の細い春雨でもいいが、その場合には水溶き片栗粉でトロミを付け、フライパンを火から下ろした後に加えるようにしよう。

熱いフライパンに春雨を入れると春雨がフライパンに貼りついてしまうことがあるので気を付けよう。

それでは早速、作ってみよう。

◆「葉ニンニク入り春巻き」の作り方。

1)用意する物。


2)作り方。

*******下処理*******

①ぬるま湯に太い春雨を入れ戻しておく。


②ぬるま湯半カップ(100ml)に小さじ1の鶏ガラスープの素を入れる。


③生姜をみじん切りする。


④大根を太めに4㎝位の千切りする。


⑤葉ニンニクを3㎝幅に切る。


⑥太い春雨をザルに上げ、水気を取ってから3㎝幅に切る。


*******下調理*******

①フライパンに大さじ1の油を入れる。


②生姜のみじん切りを入れて炒めて香りをだす。


③豚のひき肉を加える。


④大根を加える。


⑤葉ニンニクを加える。


⑥太い春雨を加える。


⑦料理酒大さじ1を加える。


⑧鶏ガラスープ(50ml)を加える。(最初に50mlを加えて足りなければ後で足す)


⑨醤油を大さじ1/2加える。


⑩塩を小さじ1加える。


⑪コショーを振る。


⑫ゴマ油を小さじ1加える。


⑬水溶き片栗粉を少しづつ加えてトロミを付ける。


⑭皿に上げておく。


*******春巻きを巻く*******

①春巻きの皮に具材を置く(中央より少し手前)


②手前の皮を折る。


③右側の皮を折る。


④左側の皮を折る。


⑤小麦粉か片栗粉で「糊」を作り、春巻きをしっかり巻いて止める。


*******本調理*******

①フライパンが天ぷら鍋にたっぷりの油を入れ油の温度を170℃にする。


②春巻きを入れる。


③ときどき上下を返しながらキツネ色に上げる。


④半分に切り皿に盛る。


さて、ここのところ割と手間の掛かる料理が多かったので、次回は最もシンプルで美味しい「おつまみ」を紹介しよう。



















料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(43)葉ニンニク入りの焼き餃子

2011年11月21日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
前回の本場の麻婆豆腐(陳 麻婆豆腐)では「葉ニンニク」も使用したが、中国では古くから食べられているものの、日本ではあまり馴染みがないので説明すると、ニンニクの球根が炒め物などにみじん切りにして使ったり、つぶして煮物などに使うもので、ニンニクの芽は茎を太らせて料理用にしたもので、ニンニクの葉のところが「葉ニンニク」を呼ばれている。

中国ではこの「葉ニンニク」を炒め物や鍋物など、いろいろな料理に使うが、この香りが球根のように強い香りではなく、一度この「葉ニンニク」を食べるとハマってしまう人も多いだろう。

さて、今回はこの「葉ニンニク」を餃子の具に入れてみようと思う。

日本では餃子を作る時に「ニラ」を入れることが多いが、「ニラ」は香りが強いので「二ラ入り餃子」は苦手という人にはお勧めしたい。

実は餃子に「葉ニンニク」を入れるのは今回が初めてだったが、実際に作ってみると、もうニラ入りの餃子ではたぶん満足できないだろうと思うほど、すっきりとしたなんとも言えぬ香りにできあがった。

もし、日本でも「葉ニンニク」を入手することができるのならば、是非、作って食べてみて欲しい。

◆「葉ニンニク入りの焼き餃子」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「豚のひき肉」「ニンニク」「生姜」「餃子の皮」。写真奥の左から「葉ニンニク」「長ネギ」「白菜」「小麦粉」「片栗粉」。写真奥の左から「料理酒」「醤油」「ラー油」「ゴマ油」「塩」「コショー」「黒酢」。

2)作り方。

*******下処理*******

①白菜をみじん切りする。


②白菜に少量を塩(小さじ1位)を振る。


③長ネギは薄く小口切りにし、葉ニンニクは5㎜幅に切り、ニンニク、生姜はみじん切りにする。


④豚ひき肉をボウル等に入れ、③を加える。


⑤水気を絞った白菜を加える。


⑥料理酒小さじ2を加える。


⑦醤油を小さじ2加える。


⑧ゴマ油を小さじ2加える。


⑨塩を小さじ1加える。


⑩コショーを振る。


⑪餃子を包む。


⑫餃子をトレー等に並べておく。


⑬醤油、黒酢、ラー油を混ぜてお好みのタレを作る。


⑭1カップ(200ml)のお湯に小麦粉を小さじ1入れる。


⑮続いて片栗粉を小さじ1加えて、よくかき混ぜる。


*******本調理*******

①フライパンを中火に掛けてサラダ油大さじ1を敷く。


②フライパンに餃子を並べる。


③小麦粉と片栗粉を溶いた湯⑫を餃子の半分位の高さまで入れる。


④蓋をする。


④餃子の羽が焼けて固まってきたら、大さじ1のサラダ油を入れ綺麗な焼き色を付ける。


③出来上がり。


さて、次回だが、この「葉ニンニク」を使って、もう一品作ってみよう。

今回の餃子で分かったことだが、「葉ニンニク」は皮で包んで香りを逃がさないようにすると、よりいっそう旨い。

次回もそんな料理を作ってみよう。





料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(42)本場四川の麻婆豆腐(陳麻婆豆腐)

2011年11月20日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今日は久しぶりに朝から快晴で、陽が昇るとともに起きて洗濯をして、それから部屋の掃除をしてからシャワーを浴びて店に来たのでとても爽快な気分だ。

少し寒いがこれで洗濯物もすっきり乾くだろう。

さて、今回は本格的な「麻婆豆腐」の作り方を紹介しよう。

前にも書いたが、麻婆豆腐は四川の成都の劉おばさんが安い材料を使い作りだした料理で、その劉おばさんが「あばた顔のおばさん」(麻婆)だったので「麻婆豆腐」と呼ばれるようになったとのことだ。

日本には中華の鉄人で有名な「陳 健一」氏のおとうさん「陳 建民」氏が伝えたとされ、NHKの料理番組にて「陳 建民式の麻婆豆腐」が紹介され日本中に広まったとされている。

ただし、陳 建民氏の麻婆豆腐は日本人の口に合うように辛さ(辣)を抑え、また、痺れる味(麻)は無い。

中国で幾つもの四川料理店で「麻婆豆腐」を食べたが、水(スープ)の代わりに油を使っているのではないかと思うほど油が多く、やたらに辛くて痺れる味の「麻婆豆腐」が多いので、今回のこの麻婆豆腐も日本人の口にあうようにアレンジした物とも言えるが、かなり本格的なレシピなので調味料を揃えて実際に作ってみるといいだろう。

◆「本場の麻婆豆腐」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「木綿豆腐」「豚のひき肉」「葉にんにく」「鶏ガラスープ」「自家製 甜麺醤」。写真中央の左から「豆豉」(ドウチ)「四川辣椒粉」(唐辛子)「ニンニク」「長ネギ」「花椒粉」(中国の山椒)「片栗粉」「コショー」「塩」。写真奥の左から「ラー油」「醤油」「紹興酒」「四川豆板醤」「李錦記の豆板醤」「料理酒」。

2)作り方。(まずは花椒から)
①フライパンを弱火に掛けサラダ油を大さじ5加入れる。


②花椒を大さじ3加える。


③弱火でじっくり色が変わるまで揚げる。(焦がさないように注意しよう。)


④ザルに上げる。


⑤左が揚げた「花椒」。右が「花椒油」。


⑥花椒の油をティシュペーパー等で取る。


⑦ミル(摩りおろし器)に移す。


2)作り方。

*******下処理*******

①豆腐を1.5㎝角に切る。


②豆腐を器に移し熱湯を加えて温めておく。


③「葉ニンニクは1㎝幅に切り、長ネギは粗めのみじん切りにし、ニンニクと豆豉は細かくみじん切りする。


*******肉の下調理*******

①フライパンを弱火に掛けサラダ油を大さじ1入れる。


②豚のひき肉を加える。(豚肉の水分が多いと美味しくないので、じっくり炒める)


③甜麺醤を小さじ1加える。


④醤油を小さじ1加える。


④料理酒を小さじ1を加える。


⑤皿などに上げておく。


*******本調理*******

①フライパンを弱火に掛けてサラダ油を大さじ1入れる。


②四川豆板醤を大さじ1/2加える。


③李錦記の豆板醤を大さじ1/2加える。


④ニンニクのみじん切りを加える。


⑤豆豉のみじん切りを加える。


⑥四川辣椒粉を加える。


⑦炒めた豚のひき肉を加える。


⑧鶏ガラスープ200ml(カップ1)を加える。


⑨ザルなどでよく水切りした豆腐を加える。


⑩紹興酒を大さじ1加える。


⑪塩を加え味を整える。


⑫コショーを振る。


⑬葉ニンニクを加える。


⑭水溶き片栗粉を少しづつ加えてとろみをつける。


⑮花椒粉を加える。


⑯花椒油を加える。(辛いのが好きならばラー油も少し加えよう。)


⑰器に盛る。


⑱出来上がり。


さて、今回は本場の麻婆豆腐と同じよに「ニラ」ではなく「葉ニンニク」(サンミャオ)を使ったが、香りがとてもいい。

日本では「焼き餃子」に「ニラ」を使う場合が多いが、逆に「葉ニンニク」を「ニラ」の代わりに使ったらどんな焼き餃子ができるのか?とても興味が湧いてきた。

次回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」は、「葉ニンニク入りの焼き餃子」を作ってみよう。












今年の冬のおすすめ鍋「塩ちゃんこ鍋」の作り方。

2011年11月19日 | 一品料理
ここのところ上海はめっきり冷え込んできて、鍋が恋しい季節になってきた。

うちの店はマグロ料理と寿司をメインとしているので、鍋も「海鮮鍋」や「牡蠣の土手鍋」などが中心で、他に定番の「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」も出しているが、今年は魚介類に鶏肉も加えて「塩ちゃんこ鍋」を置くことにした。

下がうちの店の「海鮮鍋」(やん衆鍋)


「やん衆鍋」は新鮮な魚介類が豊富な大連で始めた鍋だが、使用する魚介類はほとんど活きたまま使っていたので「地獄鍋」のような鍋だったが本当に旨かった。

「あさり」「シャコ」「あわび(とこぶし)」「車海老」を活きたまま鍋に加え、そこに刺身でも食べられる卸したばかりの「黒そい」や野菜を加えた贅沢な鍋は、魚介類から出た旨みがまるまる味わえ、日本でもなかなか食べることができない鍋だった。

魚介類は活きたまま鍋に入れてガラスの蓋をしてお客さんのところにお出ししていたのだが、気の早いお客さんが蓋を開けてしまうと、車エビやシャコが鍋から飛び出して客席を飛び廻ってしまい、それは楽しい光景だった。

上海ではこれだけの食材をすべて活きたまま揃えるのは無理なので、新鮮な物を氷で〆て使っているが上海の人には魚介の鍋よりも肉を使った鍋の方が好まれるようだ。

今回の塩ちゃんこ鍋は、自家製の「鶏つくね」と「鶏モモ肉」と「あさり」「イカ」といった出汁の出やすい食材を加え、「とうふ」「白菜」「ニラ」「春菊」と「えのき茸」や「しいたけ」等の野菜類や「油揚げ」加えたが、具はお好みの物をいれればいいだろう。

スープの味付けは昆布と鰹節でとった出汁に、鶏ガラスープの素と塩を加え、それに薄口醤油と塩で味を整え、バターと鷹の爪の小口切りとニンニクスライスを加えたが、ニンニクはスライスでなく「おろしにんにく」にするとパンチの効いた味になる。


◆「塩ちゃんこ鍋」の作りかた。

<材料>
鶏ひき肉         500g
卵             1個
生姜みじん切り     小さじ2
味噌            大さじ1
酒             大さじ1
塩・コショー        適量
万能ネギの小口切り  大さじ3
すりおろしたニンジン  大さじ3
すりおろした山芋    大さじ3
片栗粉          大さじ3

上記の材料をよく混ぜ合わせ、沸騰した鍋の湯の中に団子状に入れて火が通ったらザルに上げる。

その他、野菜類、魚介類はお好みの物を揃えよう。

<スープ>

昆布と鰹節で取った出汁 1000cc(5カップ)
塩               小さじ2
酒               200㏄
みりん             50㏄
鶏ガラスープの素      大さじ1
ニンニクスライス       2かけ分
鷹の爪の小口切り      2本分(中の種を取り除いてから小口切りする)
バター             20g

さて、「塩ちゃんこ鍋」はその名の通り塩味がポイントになる。

塩は良いものを使い、また、市販の鶏ガラスープを使う時には、塩分が強いので塩は少しづつ加えよう。

魚介類からも塩分が出るので、魚介類をたくさん使う場合には塩かげんに気をつけよう。

塩は最初に入れ過ぎてしまうと、後で出汁をたくさん加えても塩辛さはなかなか抜けない。

この鍋のポイントは甘みと旨みのある塩味なので、くれぐれも塩を加える時には味をみながら少しづつ加えよう。

下の写真は出来上がった「塩ちゃんこ鍋」。


さて、次回は本格的な「麻婆豆腐」を作ってみよう。




料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(41)そら豆とカリカリベーコンのスペイン風炒め。

2011年11月16日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
11月も半ばを過ぎたが上海はここのところ雨の日が多く、その為か湿っぽくて、こういう天気だと洗濯物も乾かないし、まるでベルギーの冬のようだ。

ヨーロッパのベルギーやロンドンの冬は天気の悪い日が多く、ベルギーで21日間も小雨が降り続いた時には本当に気が滅入ってしまったことがある。

さて、今回の「料理長が自宅で作る簡単おつまみ」だが、昨日、近くのスーパーマーケットで皮を剥いてある「そら豆」を見掛たら、急に、昔、スペインのバールで食べたタパス(おつまみ)を思いだし、とても懐かしくなったので買ってきた。

その料理はそら豆とベーコンをオリーブオイルで炒めて塩コショーしただけの簡単な料理だが、酒のつまみにはとても合うので紹介しよう。

今回使う「そら豆」は小粒だが、スペインで食べた空豆も小粒だったと思う。

そら豆の甘さとベーコンの組み合わせがとてもいいし、素朴な味なので何度食べても飽きない味だ。

日本では「そら豆」と言えば居酒屋などでは「塩茹で」で食べる場合が多いと思うが、たまには、こういう食べ方もいいと思う。

尚、「そら豆」を茹でるポイントだが、1分半から2分間硬めに茹でて水にとらずにザルに上げて冷まそう。
(硬めに茹でても余熱でちょうど良く火が入る。)

水の中に茹でた「そら豆」を入れると水っぽくなり柔らかな食感になってしまう。

今回は皮を剥いてあるそら豆を使ったが、さやごと買った場合には、さやから豆を取りだし、豆の頭の黒いスジのところに包丁で切り込みを入れておけば茹でた後に皮を剥きやすい。

ベーコンはカリカリに焼いた方が旨いが焦がさないように注意しよう。

◆「そら豆とカリカリベーコンのスペイン風炒め」の作り方。

1)用意する物。

手前の写真「ベーコン」。中央の写真「皮むきそら豆」。写真奥の左から「オリーブオイル」「黒コショー」「塩」。

2)作り方。
①鍋を火に掛け湯を沸かし、塩を小さじ1加える。


②そら豆を加える。


③2分間茹でる。


④ザルに上げる。


⑤ベーコンを1㎝幅に切る。


⑥フライパンを弱火に掛けオリーブオイルを大さじ1入れる。


⑦フライパンにベーコンを並べて両面焼く。


⑧火力を中火にして、そら豆を加える。


⑨塩を振る。


⑩コショーを振る。


⑪皿に盛って出来上がり。


さて、今日は虹橋1号店にて今年の冬に出す鍋を幾つか試作してきた。

その中で、自家製の「鶏つくね」がたっぷり入った「塩ちゃんこ鍋」が好評だったので、次回はその鍋の作り方を紹介しよう。

下の写真が「和さ美 特製 塩ちゃんこ鍋」
       ↓









料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(40)フレッシュトマトが入った海老のチリソース

2011年11月16日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回は誰もが好きな中華料理の「海老のチリソース」を作ってみよう。

この料理は以前にもレシピを紹介しているが、写真が無いので作り方がよく分からないという人にも、今回は写真がたくさんあるので簡単に作れると思う。

豆板醤は今では日本のどのスーパーマーケットでも売っていると思うが、酒醸(中国の甘酒)が手に入らなかったら、酒(大さじ1)に砂糖(小さじ1)を加えて代用すればいいだろう。

この料理は海老のプリプリとした食感が大切なので、火を通し過ぎて堅くならないように注意しよう。

海老の下調理では7分程火を通し、本調理では海老を加えたらなるべく手早く仕上げよう。

また、豆板醤とニンニク、生姜のみじん切りは弱火でじっくり炒めて香りを出そう。

今回も写真が多いので早速、調理に掛る。

◆「フレッシュトマトが入った海老のチリソース」の作り方。

1)用意する物。

写真手前の左から「無頭海老」「長ネギ」「ニンニク」「生姜」「トマト」。写真中央の左から「卵」「酒醸」「豆板醤」「鶏ガラスープ」。写真奥の左から「料理酒」「トマトケチャップ」「ゴマ油」「片栗粉」「塩」「コショー」。

2)作り方。

*******下処理*******

①ニンニクと生姜は細かくみじん切り、ネギは粗めにみじん切りする。


②海老の背ワタを取り除く。


③片栗粉をまぶす。


④よく揉んで汚れを落とす。


⑤汚れを水で洗い流す。


⑥ザルに上げて水気を取る。


⑦トマトはヘタのところに包丁で十文字に切り込みを入れてから熱湯を掛けて皮をむく。


⑧種を取り除き、粗くみじん切りする。


*******海老の下調理*******

①海老に酒を大さじ1/2入れる。


②海老に塩を小さじ1加える。


③卵白大さじ1/2を加えたら、よく揉みこんで海老に吸い込ませる。


④片栗粉を大さじ1/2加えたさらに揉みこむ。


*****************************

⑤フライパンを中火に掛け大さじ1のサラダ油を入れる。


⑥さらにフライパンに大さじ1のゴマ油を加える。


⑦海老を加えて、7分程火を通す。


⑧皿などに上げておく。


*******本調理*******

①フライパンを弱火に掛けて大さじ1のサラダ油を入れる。


②豆板醤を大さじ1加える。


③酒醸を大さじ1加える。


④トマトケチャップを大さじ1加える。


⑤フレッシュトマトを加える。


⑥ニンニクと生姜のみじん切りを加える。


⑦火力を中火にして海老を加える。


⑧酒を大さじ1/2加える。


⑨鶏ガラスープを100ml程加える。


⑩塩を振る。


⑪コショーを振る。


⑫水溶き片栗粉を少しづつ加えながらとろみを付ける。


⑬酢を小さじ1加える。


⑭ゴマ油を小さじ1加える。


⑮火を止めて、卵黄を大さじ1/2加えて大きく混ぜる。


⑯ネギのみじん切りを上から散らして出来上がり。


さて、今回使用した鶏ガラスープは市販の鶏ガラスープの素に水を加えたものだが、市販品は塩分が強いことが多いので、塩辛くならないように注意しよう。

鶏ガラスープを使わないで「水」でもいいが、鶏ガラスープを使用する場合には薄い味にしておこう。

うちの店では日本式の中華料理も出しているが、日本人のお客様にも好評だ。

日本料理だけだと、どうしても薄味の料理が多くなってしまうが、そこに中華料理が入ると味にアクセントが付いてお酒も進むようだ。

海老のチリソースを自宅で作るのは難しいと思っている人が多いと思うが、簡単に作れるので是非、チャレンジしてもらいたい。

この料理は最後の仕上げの時に卵黄を少し加えるといマイルドな味となり、専門店の味に近くなる。




















料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(39)スイートコーンバター

2011年11月15日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
バンコクから上海に戻り、またいつもの上海での生活が始まったが、心はどこかバンコクに置いてきてしまったようで、とてもバンコクがなつかしい。

「微笑みの国」から「微笑みの無い国」に戻ったのだから、慣れるまでまた少し時間が掛るのはしかたがないだろう。

さて、今回は「スイートコーンバター」を作ろうと思うが、最初に中国で「とうもろこし」を食べた時にはビックリした。

それは露店の「とうもろこし」で、生のとうもろこしを蒸しながら熱々を売っていたので、とても美味しいそうで、ついつい買ってしまったのだが、まったく甘くないのだ。

色は白っぽくもちもちとした食感で、普段食べているいる「とうもろこし」とは、まったく別物だった。

しかし、その「白くて甘くない、もちもち食感のとうもろこし」を中国人は大好きのようで、うちの店のスタッフもよく食べている。

最近はこのもちもちした食感もいいかなと思うようになってきたが、お金を出してまで買う物でもないだろう。

甘くない「とうもろこし」では「スイートコーンバター」にならないので今回は輸入物のとうもろこしを使うが、
生のとうもろこしで甘いものがあれば、それを蒸して使うといいだろう。

◆「スイートコーンバター」の作り方。

1)用意する物。
写真手前の左から「緑のパプリカ」「赤のパプリカ」「無塩バター」。写真奥の左から「スイートコーン」「オリーブオイル」「塩」。

2)作り方。
①赤のパプリカをコーンと同じ位の大きさに切る。


②緑のパプリカをコーンと同じ位の大きさに切る。


③皿などに赤と緑のパプリカとコーンを入れてラップし電子レンジに入れる。


④軽く温める(500Wの電子レンジならば20秒程、600Wの電子レンジなら15秒程。)


⑤フライパンを中火に掛けオリーブオイルを敷く。


⑥電子レンジで温めた赤と緑のパプリカとコーンをフライパンに入れる。


⑦塩を振る。


⑧バターを加える。


⑨木製のスプーンを添えて出来上がり。


今回は「スイートコーン」を電子レンジで少し加熱してからフライパンで焼いたが、それは、あらかじめ少し熱を入れておくことで、フライパンで焼いた時に弾けて飛ばないようにする為だ。

中心まで熱が入ると焼いた時に弾けて飛び出すし、また、中心まで熱が入ってないと美味しくないが、最初に電子レンジで加熱しておくとうまく火を入れることができる。

また、味付けは「無塩バター」と「塩」にしたが、最近はハーブの入った塩や「クレイジーソルト」などの塩があるので、いろいろな塩を試してみるとおもしろいと思う。

ユーロッパに住んでいた時には「カモンベールチーズ」に「セロリの塩」を掛けて食べていたが、塩一つでカモンベールチーズの味が見事に引き立つから不思議だ。

スイートコーンを火から下ろしてから「コショー」を振ったり「パセリ」を散らすのもいいだろう。