マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

11月のフェスティバル(2)第5回シラチャー日本祭り

2013年11月30日 | シラチャー ジャスミンホテル
今年も12月に入り残すところあと30日程となった。

急にシラチャーのジャスミンの厨房を預かることになり、8月からシラチャーの住民になったが、既に4か月が過ようとしている。

さて、先日、このジャスミンに滞在していると思われる方から「コメント」をいただいた。

前に話した「1本でたくさんの色の花を咲かす木」だが、どうやらうまく「つぎ木」をしてあるらしい。

1本の木が1年に何度「花」を咲かすのか分からないが、現在また「満開」になっているので、どうやら2か月に1回の頻度で花を咲かすのではないかと思う。

下が、今日の午前中に撮影した写真。


前回とまったく同じように綺麗な花を咲かしているが、色のコントラストも良くかなりの技術のある庭師が丁寧に「つぎ木」をしたのではないかと思う。

そこでちょっと考えたのだがジャスミンで「大葉紫蘇」を栽培できないだろうか?

バンコクでは容易に入手できる「大場紫蘇」だが、シラチャーではたまにロビンソンのスーパー「TOPS」で見かける程度でどこにも売っていないので週に一度、バンコクから運んでいる。

ジャスミンには広い庭があり「バナナ」等も栽培しているので、ここで「大場紫蘇」を栽培できればいいと思うので次回、日本への帰国時に種を探してみようと思う。

さて、11月には「ロイガトーン祭り」の他に「第5回日本祭り」というイベントがありうちの店も屋台を2つ(2ブース)出して参加することにした。

自分はシラチャーには今年の8月に来たばかりだが、このシラチャー「日本祭り」はシラチャーの日本人会が主催していて、今年で5回目になるようだ。

タイで活躍している日本の大手企業もスポンサーに連なり、タイ人と日本人の文化交流に一役かっているようだ。

下のポスターにもあるように2日間、歌や踊りやダンスやカラオケ等たくさんのプログラムと、タイの有名な歌手やバンドが参加してこの祭りを盛り上げているようだ。



今年は11月23日(土曜日)と11月24日(日曜日)と2日間に渡ってこのイベントが行われたが、屋台にて何を販売しようかずいぶんと迷った。

それは、主催者側から1品の販売価格の上限が60バーツ(約180円)と決められていたからだ。

昔、ヨーロッパのベルギーの「田川」で働いていた頃はよく仕出し(出張パーティー)に屋台を持って行き「寿司や「天ぷら」を出したものだが、うちの店のように高級食材を使っている場合には海老の原価だけでも60バーツ以上になってしまう。

あれこれと考えて、昔、ヨーロッパのベルギーの「田川」で働いていた頃のことを思い出した。

当時は日本がバブルの頃で、たとえばある日本の車のメーカーがクリスマスに、自社の車を販売しているベルギー中のディーラーを集めたパーティーでは、野球場位の広さのある場所を借りて3,000人以上の招待客を呼んでいた。

当然、「寿司」「天ぷら」の屋台を出すことにしたが人数が多いので他にもたくさんの屋台を出して欲しいとのことで、最終的に「おでん」と「焼き鳥」の屋台も出すことにした。

そして、こういう大きなパーティーというのは主催者や来賓(市長とか偉い人)の挨拶が長々とあって、それが終わって食事タイムになるとお客さんが一斉に屋台目がけて群がってくる。

中には熱い天ぷら鍋の中の海老にまで手を出すんじゃないか?と思われるお客さんもいる程で、「焼き鳥」の場合には生から焼いていたのではとても大人数のパーティーは間に合わない。

そこで考えたのが、お店であらかじめ焼いておいでパーティー会場に持って行き、蒸し器でそれを温め「焼き鳥」のタレを絡めて皿に盛りお客さんに提供する方法だ。

これによって、ベルギーのパーティーでは1晩に5,000本以上の「焼き鳥」を出したこともある。

そのことを思い出し、今回の「シラチャー日本祭り」も同じように「焼き鳥」を販売することにし、販売数を3,000本に設定した。

また「おでん」も出すことにし、小さなカップに「大根」の他に「イカ巻き」「ごぼう巻き」「野菜さつま揚げ」「竹輪」等のおでん串を盛り合わせた「おでん4種盛り合わせ」を500セット用意することにした。

今回、このイベントに参加しようと思ったのは「魚やす」を多くのお客様に知ってもらうということもあるが、このイベントを通してスタッフの結束を固めたかったということもある。

また、調理技術を教えるにはこういうイベントの時には最適だと思う。

実際、3,000本の焼き鳥を作る為に仕入れた「丸のままの鶏」は160羽以上だ。

それを「モモ」「胸肉」など部分ごとに捌いていくのだが、「ガラそうじ」と呼ばれる骨に残った僅かな肉を切り取る作業も教えて、特に首のまわりの肉は丁寧に取らせて、この部分も混ぜ串に刺して焼き鳥とした。

ご存知の方もいると思うが「美味しい」と評判の焼き鳥屋があったら、それらの店の多くが「首のまわりの肉」を一緒に刺して焼き鳥にしていると思う。

今では手が掛かりめんどくさいのでこうい仕事をする店は少なくなったと思うが、少し手を加えるだけでプロの味となる。

また、3,000本の串刺し作業もキッチンスタッフ全員にやらせたのだが、忍耐力があまりなく飽きっぽい性格のタイ人は、初めは他の仕事を探して串刺し作業から逃げていたの者もいたが、何日か続けるうちに皆で協力するようになり、連帯感が生まれてきた。なぜなら、2~3人なら何時間も掛かる作業でも皆で協力すれば数時間程で終わるのだ。

また、「おでん」も500セットを用意したが、素材毎に微妙に火の通し方を変えたり、「さつま揚げ等」は熱湯にくぐらして油抜きしてから煮る等、煮物の基本的なことを教えることができた。

料理技術というのは個人毎の「素質」もあるが、たいていの場合には数をこなした者が強いのではないかと思う。

そんな仕込みに追われた日々もあっという間に過ぎ、いよいよ本番前日になったので会場の下見に行ってきた。


ここが会場の中心で「やぐら」ができるようだ。

ステージも大きいが屋根が無いので雨が降らないことを祈るばかりだ。


いつもは「ロビンソンデパート」の駐車場になっている場所に屋台を準備している。

赤丸の部分が「魚やす」のブースの部分で主催者側が2ブースを用意してくれた。

そしていよいよ「日本祭り」当日となった。

午後の4時にはスタンバイを終えたが、待ちきれずにお店の前には既にお客さんが何組かいた。

だんだんと人通りも多くなってきた。

日が暮れてステージも盛り上がっているようだ。

客席もほぼ、満席の状況だ。

うちのブースも大忙しだ。

焼き鳥も大盛況となっている。

おでんのブースでスタッフと一緒に記念撮影。

まず、「おでん」が完売し、「焼き鳥」もすべて完売した。

こうして「日本祭り」は心配していた雨も降らずに無事に終了した。

うちのブースに来てくれた多くのお客様に感謝の気持ちと、うちのスタッフの労をねぎらいたい。。。



11月のフェスティバル(1)ロイガトーン(灯篭流し)

2013年11月30日 | シラチャー ジャスミンホテル
早いもので、去年はバンコクのお寺に「ロイガトーン」(灯篭流し)に行ってきたばかりだと思っていたら、もう今年もロイガトーンの時期になってしまった。

先日何かのテレビ番組で「若い時には1年がとても長く感じられるが、歳を取ると1年があっとう間に過ぎる」と思うのには原因があるらしく、それは「ジャネーの法則」と呼ばれているらしい。

たとえば50歳の人にとっての10年間は5歳の人にとっての1年間にあたるそうだ。

つまり年齢の逆数に比例(年齢に反比例)するとのことだ。

若い時には毎日が新しいことの発見で一日がとても充実しているので長く感じるが、歳を重ねるうちに新しい発見も少なくなり惰性で毎日をやり過ごすようになってしまうのだろう。

日々何か新しいことにチャレンジして行かなければならないとは思っても、だんだんと体も頭もついて行かなくなってしまうが、頑張ってみようという気持ちだけは持ち続けていきたいと思う。

さて、もう11月も最終日となったが、今月はジャスミンリゾートで11月17日の日曜日に「ロイガトーン祭り」を行ったので、その時の写真を紹介しよう。

ジャスミンのスタッフの話しでは昨年も大好評だったとのことだが、昨年はシラチャーには居なかったのでどんなものなのか興味深々だ。

通常は「ガトーン」(灯篭)は川に流すものだが、これをプールに浮かべるらしい。

また「ガトーン作り教室」も開催するということで、親子で自分の好きな「ガトーン」を作れるらしい。

日本人の駐在員の子供達にとってはいずれ日本に帰国しても、タイで「ガトーン」を自ら作った経験は思い出になるのではないかと思う。

もちろん「ガトーン作り教室」に参加する時間の無いお客さんには、代わりにジャスミンのスタッフが「ガトーン」を作って差し上げ、うちの店に予約をして食事に来られた方々には無料で「ガトーン」を差し上げてパーティーに参加してもらうことにした。


それでは写真を加えながらジャスミンの「ロイガトーン祭り」の様子を紹介しよう。

1)ジャスミンのスタッフが前日から「ガトーン」の材料を用意。11月16日(土曜日)



2)11月17日の当日は午後の3時から「ガトーン作り教室」を開催。



3)ジャスミンのスタッフがうちの店に予約をして食事に来られた方の為に用意した「ガトーン」


4)夜の7時からいよいよ「ガトーン」をプールに浮かべる。どこで用意したのか「ロイガトーン」のタイ語の歌のBGMが雰囲気を盛り上げる。


5)次から次と「ガトーン」がプールに浮かべられて行く。


6)子供達も大喜びでとても楽しそうだ。


7)プールの真ん中あたりに集まった「ガトーン」の明かりがとても幻想的だ。


こうしてジャスミンの「ロイガトーン祭り」は夜の9時半にはすべてのお客さんが帰られたが、当日はうちの店には48名の予約があり、またフリーで来てくれたお客様もあり合計で80名以上のお客様が来てくれてありがたい気持ちでいっぱいだ。

また、キッチンスタッフも大変だったが、「ガトーン」の用意をしてくれたジャスミンのスタッフやホールスタッフにも感謝をしたい。
この日の為に皆で用意していたお揃いのユニフォームが「ロイガトーン」のたのしい雰囲気を醸し出していたのではないかと思う。


さて、実は11月にはもう一つ大きなフェスティバルがあった。

それは、11月23日(土曜日)と11月24日(日曜日)に行われた「第5回シラチャー日本祭り」で、このお祭りにうちの店(魚やす)も2ブースの屋台を出して参加した。

次回はこの「日本祭り」の話をしよう。。。


最高の気分転換!ジンダ筏に釣りに行ってきた。

2013年11月28日 | シラチャー ジャスミンホテル
シラチャーの「ジャスミンリゾート」に来てからだが、週末になるとお客様から面白い問い合わせがうちの店にある。

それは、シラチャー付近のどこかの海で釣ってきたのか『魚の調理をお願いできますか?』というものだ。

中国でも、またバンコクの「魚やす」でも、お客様が自ら釣ってきた魚の調理を依頼されたことはなかったが、うちの店ではお客様からのリクエストについてはできるだけ気軽にお応えすることにしているので、シラチャーではこれまでに何度かお客様の持ち込みの魚を調理して差しあげている。

ただし、こちらはプロなので刺身を作るとなれば盛り付け用に「大根のつま」や「大葉紫蘇」「日本からのワサビ」というった材料が必要になる。

揚げ物も同じで「特注の生パン粉」や「店で仕込んだソース」や「千切りキャベツ」等を添えるので「無料」という訳にはいかず、200バーツから300バーツの実費はいただいている。

こうして何回かお客様が自ら釣ってきた魚を調理しているうちに、それらの魚はシラチャーの沖合のシーチャン島の「ジンダ筏」というところで釣ってきていることが分かった。

今まで南米のべネズエラやヨーローッパのベルギー、そして中国の上海等、都会での生活ばかりしてきたので「魚釣り」に行こうという気持ちになったことが無かったが、実は小学校の頃は魚釣りが大好きで浦安に「ハゼ釣り」に行ったり、三浦海岸に「白キスの投げ釣り」に行ったり、また、母の弟で釣り好きの「おじ」が海釣りに行く時などは、よく一緒に連れて行ってもらったことを覚えている。

そんな釣り好きの魂に火が付いてしまったのか、無性に釣りに釣りに行きたくなり、シラチャーに来て初めての休みを取ることにした。

うちの店は火曜日はお客様が少ないので11月5日(火曜日)に行くことに決め、「ジンダ筏」を管理している土方さんに連絡したところ、「ジンダ筏」が利用できるのは週末だけのことだったが、たまたま当日は他のグループ客の予約が入っているのでOKとのことでとてもラッキーな運びとなった。

さて、「ジンダ筏」に釣りに行くと決めたものの、「釣り竿」や「リール」等の道具がまったく無いので、まずは釣りの道具を売っている店を探すことにした。

しかし、バンコクとは違いシラチャーは田舎の街なので、果たして釣りの道具など入手できるのだろうか?と不安だったが、朝晩、アパートとホテルの送り迎えをしてくれている「トゥクトゥク」の運転手に聞いてみたところ、シラチャーにも「釣り具屋」があると言うので早速、午後2時からのアイドルタイム(休憩時間)に行ってみることにした。

ただし「トゥクトゥク」が向かった先はシラチャー市内の「楽器屋」で、店のショーケースにはギター等が並んでいてとても釣り具屋とは思えない。

ところが店内に入って奥に進むと、右手に店の1/3程度の広さの場所があり、そこが釣り道具コーナーになっていて、釣り竿やリール等が陳列されている。

また、ガラスのショーケースの中には大小様ざまな「おもり」や「浮き」や日本からの「サビキ仕掛け」等もきれいに並べて販売されている。

まもなくどこから現れたのか年老いた店の主人が出てきて、その後から奥方も出てきたので『サワデー・カップ』と挨拶をしたが、どうやらこの店は老夫婦2人でやっているようだ。

そして、この老夫婦は2人ともとても親切で、釣り竿やリールをどれにしたらいいか、リールに巻く道糸はどれがいいのかなどのアドバイスをしてくれたり、また「釣りの仕掛け」の作り方も教えてくれた。

価格は「釣り竿とリール」で約600バーツ、それに「仕掛け」を購入しても合計で1,000バーツ(約3,000円)でお釣りが出るくらいのお手頃価格だ。

これから何度か釣りに行くことを考えると、やはり道具は自分の物を持ちたいし、包丁と同じで道具というのは使っているうちに馴染んでくるものだと思う。

さて、いよいよ釣りに行く前日になって「釣り餌」をどうしたらいいのかが気になり、思い切ってジンダ筏の土方さんに電話を掛けたところ、こちらでも「冷凍の海老」の用意はあるが市場で「白海老」を購入してはどうか?とのことだった。

また、一般的には「サビキ釣り」には魚を集める為にサビキ仕掛けに「コマセ籠」を取り付け、その中に「オキアミ」等の小さな海老やフイッシュミールを入れ、それで魚を集め「擬餌針」で魚を釣るのだが、ジンダ筏では「オキアミ」を使うと小魚がたくさん集まってしまうので、「擬餌針」に「海老」等を小さく切って直接付けた方が良いとのことだった。

電話を終えたあとは早速いつも通っているシラチャー市外の魚の市場に急行し「白海老」を1㎏程購入し準備万端、いよいよ明日の本番の日を迎えることになる。

***ジンダ筏での釣り当日***

前日、仕事が終わってからアパートに帰る時に、いつもの「トゥクトゥク」の運転手に明日は釣りに行くことを伝え、8時のシーチャン島行きの乗合船に乗りたいので朝の7時半にアパートに迎えに来て欲しいと話したら、朝は通勤、通学などで道が混むので7時15分にした方が良いとのことで、その時間に来てもらうことにした。

当日は6時半に起きてシャワーを浴びて、『ちゃんとトゥクトゥクが来ているかな?』と思いながらアパートの玄関を出ると、7時5分には既にいつもの運転手が待ってくれていた。
(こいつ、やる時にはちゃんとやるじゃんと)と思いながらシーチャン島に行く乗合船が出るロイ島に向かったが、恐れていた渋滞も無く7時20分には到着してしまい時間をもて余すことになったが、もう心の中はジンダ筏で何が釣れるのか期待感でいっぱいだった。

さて、ここからは写真を加えながら話をしよう。


上の地図の赤丸のところがロイ島で日本で言えば神奈川県の江ノ島のようなものだが、とても小さい。
シーチャン島への乗合船は朝の7時が始発で、夜の8時時が最終便で1時間毎に出ている。


ここが切符売り場で乗船時間の30分位前になると係り(ラフな格好のおやじ)が来て、切符を売り始める。(片道50バーツ)


この船が行きに乗った船だが、船の天井に「水」や生活物資やお客さんの自転車等を山ほど積み込んでから出発する。


船内の様子。(平日だったのですいているが土日はかなり込み合うという)


シーチャン島の灯台?が見えてくる。


50分程でシーチャン島に到着。

***いよいよジンダ筏に向かう***

シーチャン島に着いたら「サムロー」という「トゥクトゥク」のエンジン部分がそのままバイクのような車(タクシー)がたくさん客待ちをしているので『ジンダ』と行先を伝えよう。
(釣竿やクーラーBOX等を持っている日本人だと向こうから『ジンダ?』と聞いてくる場合も多いようだ。)
料金は船着き場からジンダの船着き場まで60バーツ程だ。

ジンダの船着き場に着いたら、手前に「水」「氷」「ビール」「釣りの仕掛け」等を売っている店があるので船に乗る前に買っておこう。
(筏には飲料水が無いので、水やジュース、ビール等は忘れないように気を付けよう)


小船にて「ジンダ筏」に向け出発。


ベンチが船内の両側に付いていて6人~8人は座れそうだ。


15分程で「ジンダ筏」が見えてくる。


筏は2つあるが今回はグループ客の邪魔になたないように、もう一つの筏に向かう。

***いよいよ釣りを開始する***


まずは、釣り道具の店でおじさんから教えてもらった仕掛けで挑戦。


餌は殻を剥いた海老を一匹掛け。

***約1時間経過***

小魚が多いらしく「餌取り」が多く、餌を付けて仕掛けを海に下すとともに餌を取られてしまい、これでは小魚に餌をやりに来ているようなものだ。
土方さんが「コマセ」を撒くと小魚が寄ってくると言っていたが、これ以上小魚に餌を取られたら釣りにならないだろうと思い妙に納得してしまった。

***仕掛けを「サビキ仕掛け」に変更してみる***

釣りというのは釣れすぎても面白くないが、何も釣れずに餌ばかり小魚に取られているのもしゃくなので、仕掛けを「サビキ」に変えることにした。


この図の一番下は「コマセ籠」になっているが、ここに10号位の「オモリ」を付けるといいだろう。

***小魚がどんどん釣れ始める***

サビキ釣り開始後直ぐに小魚がどんどん釣れ始めた。餌は先程の皮を剥いた海老を小指の先程に小さく切って擬餌針に直接付けて行く。


2匹、3匹と一緒に釣れるが小魚ばかりで、あっという間にバケツがいっぱいになり、その後は小魚はキャッチ&リリースすることにした。

小魚ばかりだがいろいろな魚が釣れるので子供連れなら皆喜ぶのではないかと思う。

***大物が来たか???***

小魚釣りにも飽きてきたころに、「ググー~」と大きな当たりがあった。

きっと何匹も一緒に針に掛かっているのではないかとゆっくりとリールを巻くと珍客が現れた。


見かけよりもかなり重く感じるしなかなか引きも強い。


釣り上げてみると。体長20㎝位の「箱フグ」だった。

この「箱フグ」という魚はその名の通りにまるで「BOX」のような骨格をしているが河豚の仲間ではなく「カワハギ」の仲間で毒はないので食べることができる。

特にお腹の部分に大きく穴を開けてキモを取り出してみりん醤油で焼いて身の肉と混ぜて食べると絶品と言われている。

今回は持ち帰らずにリリースしたが次回、この魚が釣れた時には調理をして紹介することにしよう。

***14:00になり納竿***

その後も小魚ばかりで、今日は大型のアジ等やサヨリ等の回遊魚が姿を見せないようなので納竿することにした。

何十年ぶりの釣りにも満足したし、半袖、半ズボンで来てしまったので「日焼け」で足も手も真っ赤になりヒリヒリになってしまった。
(次回は長袖、長ズボンを忘れないようにしよう。)

***先程の小船で船付き場に向かう***

もう一つの筏のグループ客の「昼飯」を届けに来たジンダの小船がまだ停泊していたので、納竿すると伝えて帰り支度を始める。
どこでも同じだが自分の持ち込んだゴミは自分で持ち帰り、周りも綺麗にすると気持ちがいいものだ。

帰りはジンダの小船が直接、シラチャー行きの乗合船の乗り場(岸壁)まで船を付けてくれた。(筏からは約20分程だった。)
そこで「ジンダ筏の使用」700バーツを小船の船長に渡す。

乗合船の乗り場(岸壁)では、ちょうど3時のシラチャー行きの船が出たばかりだったので、次の4時の船のチケットを買う(行きと同じ50バーツ)


周りに屋台が幾つか出ているが、この手前の屋台のおばちゃんの焼いている「小イカ」と、さっと炙った「スルメ」は絶品で、「スルメ」は自分の酒のつまみ用にも500g程を別に購入した。

***船が来てシラチャー(ロイ島)へと出発***


3時半に船が来て、早く乗れとのアナウンス。

まだ、30分もあるのにと思っていたところ、出港間際になってたくさんのお客さんが乗り込み満席状態。

帰りも50分程でシラチャー(ロイ島)に到着。

さて、今回は4時間程の釣りだったが、とても充実した一日を過ごすことができた。

釣りは自分にとっては最高の気分転換になるようだ。

次回は小魚ではなく、もっと大物にチャレンジしてみたいと思う。

尚、このジンダ筏で釣りをしてみたい人は土方さんの携帯電話(086-848-5133)に電話をしてみるといいだろう。

とても親切な方なので初心者にもいろいろとアドバイスをくれると思う。



30年以上ぶりにバイクを購入。これがけっこう気に行っている。

2013年11月26日 | シラチャー ジャスミンホテル
シラチャーのジャスミンリゾートホテルに来て早くも4か月近くになるが、毎日がアパートとキッチンの往復で休みなど全く取れない状況だったが、新たにバンコクにてキッチンスタッフを募集し、4名を採用しシラチャーに来てもらったことで最近やっと少しは自分の時間が取れるようになってきた。

ブログの更新のことは気になっていたが職場ではご飯を食べる暇も無いような状況で、また、夜の11時過ぎにアパートに戻るとシャワーを浴びて少しでも睡眠を取って次の日に備えるような日々を送っていた。

朝の9時50分に「トゥクトゥク」がアパートに迎えに来て職場に向かい、夜の11時にも「トゥクトゥク」が迎えに来てアパートに帰る、そんな毎日を繰り返していたのだが、ここはタイ、日本のようにうまくはいかずこの「トゥクトゥク」だが、これまでに3回も運転手が変わっている。

それは、なかなか時間通りには迎えに来てくれず10分から20分以上待たされるのがあたりまえなのだ。

日本では電車もバスも定刻通りに来るので日本人にとっては20分も待たされると、本当に来るのだろかと心配になってしまう。

しかし、タイ人にとっては10分~20分の遅れというのは定刻通りという感覚なのだろう。

そういう国で暮らしているからには、むやみやたらに怒ってみても『何で怒ってるの?』と逆にきょとんという顔をされてしまうだけだ。

そこで、もう「トゥクトゥク」を待つイライラをなくす方法としては、他の手段でジャスミン(職場)に行くしかないが、通りまで出て「モトサイ」(バイクタクシー)を探すにしても、流しのモトサイが見つかる確率はタイの「宝くじ」が当たる確率と同じ位に低いのだ。

そんな悶々とした日々を送っていた時にホテルの従業員の一人がバイクを買わないか?という話を持ってきた。

そうか!自分でバイクを運転して通えばいいんだ。。。

答えは割りと簡単に出て、実際にバイクを見たところ「アメリカンタイプ」のバイクでなかなかかっこいいではないか。

価格も中古なので破格で、実際にエンジンを掛けてみるとエンジンの具合も良さそうなので直ぐに購入することにした。

こうして、今ではアパートとジャスミン(職場)との往復はバイクを使っているが、このバイクの購入にはチョッとしたトラブルがあった。

それは、車検証が2か月も前に切れていたのだ。

タイでは車検証を取り、損害補償の保険に入って初めて「車両登録書」の更新ができることになっている。

その更新の作業を売り手にやってもらい、約2週間後にバイクが届いたのだが直ぐには乗らずに任意保険に加入し、保険証が届くのを待っていた。

特に外国人の場合には「相手からぶつけられる」こともあるので、強制保険の他に任意の保険に入っていた方が安心だと思う(年間1,600バーツ程)と日本に比べるとかなり安いし、もし、事故に遭った時には外国人が不利になるケースが多いので安心料だと思えばいいと思う。

そういう訳で30年以上ぶりにバイクに乗ることになったのだが、「運転免許証」はバンコクにて日本の運転免許書を既にタイの運転免許に書き換えて持っている。

日本では高校生の時に漫画の「ナナハンライダー」に憧れ「大型自動二輪」免許を取得し、HONDAのCB750を購入して乗っていたが、なんせ30年以上も前の話だ。

オートマチックではなく、クラッチ操作をしなければならないバイクは30年以上も運転していないので果たして運転できるのだろうか?という心配もあったが、一番最初にクラッチをつなぐ時には恐る恐るという感じだったが、1時間も乗り回すと不思議と昔の感覚が戻ってくるものだ。

そして、現在、こうして下記の写真のバイクで職場に通っている。



このバイクはカワサキの「BOSS 175CC」でタイで生産されたバイクらしいが、日本では「エリミネーター」と呼ばれているらしい。

若い頃はスピードの出るもっとスポーティーなバイクばかりを選んでいたが、歳を取るとこういうバイクでゆっくり走る方がいいと思ったりもする。

さて、実は今月の5日(11月5日)にシラチャーの沖合の「シーチャン島」にある「ジンダ筏」に筏釣りに行ってきた。

次回はその話をすることにしよう。。。